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盾の勇者の成り上がり  作者: アネコユサギ
外伝 槍の勇者のやり直し
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ダンジョン

すいません。

一話飛ばして投稿していました。

なので今日は連続更新します。

 そんなこんなで、投擲具の七星勇者の目撃証言がある国の地域まで来ましたぞ。

 飛行船から降りた俺達は飛行船から馬車を降ろし、フィロリアル様達に引かせて移動を開始しました。

 何だかんだで探す場所は広いですからな。

 国も七星勇者の所在を特定したいので冒険者ギルドで挙って情報を収集している段階ですぞ。


「ここってどんな国?」

「ゲームだった頃はダンジョンの多い国だ」

「僕も似た様な物ですね」

「へー……」


 お義父さん達は馬車から見える景色を見ながらそれぞれ感想を述べております。


「元康くんは?」

「インスタントダンジョンが多い国ですな」


 ダンジョン前で募集していたり、拠点にしていた首都で募集が良くあった覚えがありますな。

 もちろん、ゲームの頃の話ですが。


「迷宮探索かー……やってみたい気もするけど、七星勇者捜索の方が優先だね。というか、この世界のダンジョンってどうなってるの?」


 お義父さんが勇者の顔を知る者に尋ねますぞ。

 ついでにエクレアも見ております。


「どうと言われましても……自分も詳しくは……」

「イワタニ殿達がダンジョンとはどんな物なのかと聞いているのか、それともイワタニ殿達の知っているダンジョンとの差異なのか……」


 エクレアの質問にお義父さん達は困った様に眉を寄せました。

 そんなに難しい話ですかな?


「難しい質問ですよね。一回入って見るのが一番だとは思います」

「まあ、そうなんだろうけどさ。とりあえず確認かな?」

「良いんじゃないか? 元康はダンジョンに入った事があるか?」


 そんなに数はありませんが、ダンジョンに入った事はあります。

 このループでも、つい先日、主治医に渡す為のバイオプラントの種を取ってきました。

 宝箱に入っていたので、ダンジョンと言っても過言では無いでしょう。


「ありますぞ」


 俺の返答にお義父さんが注目してきました。

 そんなに見られたら恥ずかしいですぞ。


「いや……そこで照れる意味がわからないんですけど……」

「照れてないで説明しろ」

「仕掛け自体はゲームと同じ物がありましたな。ただ、何度も入り直す等で魔物や仕掛けが復活する事はなかったですぞ」


 バイオプラントのある迷宮の仕掛けも一度解けば後はフリーですな。

 魔物も一度倒したら復活はありませんでしたぞ。

 まあ、魔物も生き物ですから、しばらくしたら減った分だけ増えるのかもしれません。

 これをゲーム的と言うのなら確かにそうですが、ゲームの様に入り直したら直後に復活と言う物はありませんぞ。


「となると物にもよるけど普通に……あ!」


 お義父さんがポンと手を叩きましたぞ。

 何か閃いたのですかな?


「一度誰かが攻略した後のダンジョンで宝が再生するとかってある?」


 お義父さんの言葉に錬と樹が頷きました。

 確かにそう質問すれば答えがわかりますな。

 ゲームの頃はインスタントダンジョンだったので、作り直せば敵やアイテムが復活しました。

 しかしこの世界がゲームと完全に一緒ではない以上、結果が違う可能性もあります。


「なるほど、その質問なら確かにゲーム的な不思議要素があるのか聞けるな」

「ええ、正直言って冒険者って盗賊狩りや魔物退治以外に、トレジャーハントを生業にしているのか気になっていたんですよね」


 で、当のエクレアに視線が向かうと……。


「宝が復活する迷宮とやらに心当たりはあるが……基本的には遺跡や迷宮の類にある宝が再生したと言う話は聞かない」

「となると現実的な遺跡でしかないと言う所かな?」

「盗掘が多くて調べたら何も無かったってパターンですかね?」


 樹の質問にエクレア達が頷きました。

 まあ普通に考えたらそうでしょうな。

 主治医に渡してきたバイオプラントの種も宝箱に入っていましたが、きっと復活はしないと思いますぞ。


「異世界でもこんなものか……」

「エジプトの財宝とかも盗掘が多かったらしいし、ある意味、盗掘と言ったらその辺りがルーツなのかもね」

「トレジャーハントは夢がありますが、実際は盗掘という事ですか……ゲームだったら良い武器が宝箱に入っているものですが……」


 そうですな。

 強い敵に難しいダンジョンと来れば、良い武器や防具、アイテムが手に入るのはお約束ですぞ。

 まあネットゲーム的には強いボスを倒しても、そんなに大きな確率で手に入る事は無いですが。

 懐かしいですな。

 インスタントダンジョンを何度も周回して、レアアイテムを手に入れた経験があります。

 これもゲームの頃の話ですがな。


「宝探し……ブレイブスターオンラインだったら、クエスト以外じゃ波と同じ扱いだったタイムアタックウェーブで魔物を倒しながら迷宮探索するものがあったな。クリアするとリザルトでアイテムが手に入るんだ」

「それ以外では?」

「ただの魔物の巣窟だったな」

「俺もそうですな。クエスト以外じゃレアアイテムが手に入るインスタントダンジョンですぞ」

「ま、そういうものだよね……冒険に夢見過ぎたかな……」


 まあ俺達は総じて夢見がちな連中でしたからな。

 ゲームの様なダンジョンに憧れを抱いても不思議では無いですぞ。

 おや? 樹が手を上げました。


「僕のやっていたディメンションウェーブだとちゃんと宝がありますよ?」

「あ、そういえば樹はコンシューマーゲームだったんだっけ。それならあるだろうね」

「一度取ったら基本リポップは無いですけど……」

「むしろ魔物のドロップ目当て?」


 お義父さんの疑問に樹は頷きました。

 何だかんだでみんなゲーマーですな。


「そんなにダンジョンがこの国にはあるんだ?」

「過去にこの国が大国だった頃、当時の王様が自身の宝を守るために沢山作ったとの話だ」

「大国繋がりでフォーブレイにもありそうだね」

「あるかもしれませんね。ダンジョン自体はゲームの頃にもあった訳ですから。有名所だと地下水路ですよね?」

「メルロマルクにもあるんじゃなったっけ? というか地下水路がダンジョン扱いなのは、ゲーマーとしては理解できるけど、現実的に宝とかは無さそうだよね……」

「そんな所にあるとしたら、それは宝では無く盗賊とかの隠れ家の名残じゃないのか?」


 錬の台詞にお義父さんと樹が言葉に詰まりました。

 ありそうですな。その展開。

 お義父さんはそういうゲームを知っているらしく、納得しています。

 ゲームで地下水路と言えば盗賊なのですかな?

 俺は魔界大地を除けば、エメラルドオンラインしかやった事が無いので、よくわかりませんな。


「むしろ勇者からすると、そう言った場所に生息する魔物とかボスとかのドロップが宝なんじゃないですか?」

「だな。勇者独自の特権だ」

「カルミラ島と島で活性化のイベント時は固有のドロップがありますからな。ある意味、あそこもダンジョンですぞ」


 お義父さんがフィーロたんそっくりの着ぐるみの素材を手に入れたのはあそこだと言っていました。

 なので、活性時期になったら行って手に入れたいですぞ。


「いや、その活性化というのは、ネトゲ的には時期限定イベント的な扱いじゃない? 夏休みとかクリスマスとか、正月にはそういうイベントを運営が用意するものだし」

「ああ、その認識で間違い無いと思う。以前の俺だったら経験値二倍イベントだの、期間限定イベントだの、と言っていたはずだ」


 そうですな。

 ネットゲームは大体季節に合わせてイベントがありますからな。

 最初の世界で、俺も錬の言った期間限定イベントだと思い、大興奮でした。

 樹は若干わかっていない様ですが、似た様なイベントがあったみたいですからな。

 コンシューマー的にはボーナスステージの様な物、とかなんとか。


「そこで納得しちゃうのが悲しいね」

「で、何の話をしていたんでしたっけ?」

「そうそう、ダンジョンで成り立つ国なの? ここって聞きたいんだよ」

「まだ最下層まで潜った者が居ないダンジョンが所々にあって、冒険者や武芸を嗜む者達にとって観光地の様な状態になっていると聞く。駆け出しの冒険者が経験を積むために行くのだそうだ」

「入場料とか治療保険とか入り口で完備してそうだね。地下三階までは警報を鳴らせば救助隊がくるとか」


 なんのアトラクションですかな?


「身も蓋も無い事を言わないでくださいよ」

「そうだぞ、尚文」


 お義父さんに錬と樹が突っ込みましたぞ。

 おや? エクレアが視線を逸らしましたな。

 それからポツリと答えました。


「……ある」


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