取り敢えず文書できればいいと思ってる節があるので、ミスも多いんですよね。今後もよろしくお願いします。
あと、少しタグ増やしました。
ゲーム開発部の一件を終えて、少し。
シャーレの先生は変わった話を聞いていた。
「"バアス旅団"?」
「はい、近頃キヴォトス中に見られる傭兵集団です」
そう答えるのは連邦生徒会主席行政官の七神リンその人であった。リンは仕事の合間を縫って、とある事を先生に相談しに来たのだ。
リンは手元にある資料を先生に手渡す。
「この"バアス旅団"が一体どうしたの?」
「いえ、活動自体は特別特異な事をしてるわけじゃないんですが…」
先生は渡された資料をペラペラとめくり、興味深い写真を見つける。隠し撮りであろうか。そこにあったのは、馬に乗った目元以外を白いターバンで巻いた成人男性の姿だった。
「大人?!私の他にも人間の大人がいたの?!」
「えぇ、問題はそこです」
リンはそう言って資料のとある部分を指差す。
「こちらに書いてある通り、その男性は団員達に"先生"と呼ばれているのです」
「私の他に先生がいたの?!」
先生はもう一度写真を注視する。
「…他の学園の方々はシャーレの先生と何か関連性があるのかと、連日連邦生徒会に押しかけて来ています。三大マンモス校では既に数度確認されていますし、彼らの活動範囲も活動頻度も以上に多いです」
「…傭兵バイトの子達ってそこまで活動的な子達って少ないよね」
「はい。そこも他の傭兵集団と異なる点です。金さえ積めばある程度は汚い仕事も受けるようですが、その達成率は現在100%と言われています」
そんなにかと、先生は思案する。
アビドスでの一件や小さな事件を解決する時に何度か傭兵バイトの子達とは戦った事はあるが、基本的に彼女達は数合わせのためであったり、そこまで強くなかったりすることがほとんどだ。
だからこそ、特異なのだ。
"バアス旅団"と呼ばれた傭兵集団の特異性はいくつかある。
第一にシャーレとは異なる別の『先生』を内包している点である。団員達に呼ばせているのか、それとも呼ばれているのかはわからないが、わざわざ先生と呼ばせている以上、彼女達にとっての司令官的な立ち位置にはあるはずである。
第二にその強固な連帯。キヴォトスの決戦至上主義的な戦闘行為とは異なり、念密な連携、統率された装備が見られる。また、資料には気絶した団員が発生した場合は、その場に置いて行くことなどはせず、どうにかして連れて帰るようだ。捕虜になった場合も、捕まった団員のために施設への攻撃を行うなど、やはり傭兵集団とするには団結力は高すぎる。
第三にその活動内容。発動範囲は基本的にキヴォトス全土ではあるが、三大マンモス校である『ゲヘナ』『トリニティ』『ミレニアム』での確認が最も多い。また、目的を持った拠点や施設の破壊活動ばかりを請け負っているようである。その活動成功率は現在100%を記録していると言うのも気になる。
「…少なくともこの先生の実力は本物みたいだね」
「はい、だからこそ他の学園もシャーレの先生との繋がりを感じてしまう…とのことのようです」
「…分かった。シャーレでも調査してみるよ」
「ありがとうございます」
そもそも、リンがここに来たと言うこと自体が、事件に対する対処の催促であった事は先生も理解していた。
さて、どうしたものだろうか。
シャーレの先生は最初の一手を思案していた。
ーーーーーー
男…ロレンスもまた悩んでいた。
その理由は今目の前で起きている事である。
「
「
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多くの生徒が銃を掲げて、ロレンスの賛美を歌う。個人崇拝も甚だしい。男はこのあまりにも外面が悪すぎる現状に苦悩していたのだ。
と言っても、原因はわかっている。
「先生!次は何をするんだ?!」
この
仕事を重ね、仲間を集い、そして信頼を重ねるごとに咲田はロレンスの事を信頼しはじてた。しかし、その信頼は別の方向へと動き始める。
「…!先生はもしかしたら神様の使いとかなのでは…?!」
咲田はバグった。
先生との交流を経て改善された生活や環境、そして強い信頼を預けることができることになった先生に、彼女は一種の陶酔をし始めたのだ。
最初に自分の部下達に布教を始め、いつの間にやら新しく入ってきたヘルメット団の生徒も信じ始める。そうして、謎のロレンス教団のようなものが形成されてしまったのだ。
名前にムハンマドが入っているせいであろうか、それともロレンスの名のせいであろうか。どちらにせよ、名前というテキストを誰かがなぞろうとしているように感じる。しかし、これ以上は流石のロレンスも分からなかった。
もちろん、ロレンスはコレに対して引き剥がしをしようとした。アティクやアリ、ウマルなどに相談をしたのだ。しかし。
「え?自業自得じゃね?」
「……そっちの方が人も集まるし、求心力も高まる。別にいいんじゃない」
「先生って、そんなに凄い人だったんスね!!」
ダメだった。
流石にこれにはロレンスのカイゼル髭も下を向き始める。個人崇拝など、ロレンスにとっては地雷も地雷、研究のために飛び立った地で一体いくら見てきたか。
最後には、直接咲田に注意しようとしたが…
「大丈夫!私は先生のことわかってるからな!」
ダメだった。と言うか、聞く耳を持ってくれなかった。キラキラの目であそこまで信頼してますオーラ出されたら、流石にロレンスも何も言えなかった。
その結果、これである。
少し歩けば挨拶がわりに、ロレンスアクバルと声をかけられ、仕事のために武器を手に取れば、
そんなわけないだろうに、ロレンスはこの現状に頭を悩ませていた。
「センセ、次の仕事の依頼が…って、何頭抱えてんだ」
「…アティクか」
洞窟の片隅で、頭を抱えていたロレンスにアティクが声をかける。手には数枚の書類。次の仕事の依頼が来たのであろう。
「アティク君…あれをどうにかしてくれないか」
「え、いやだよ。怖いもん」
アティクも嫌だった。
少なくとも、このノリについていけてないのは先生をのぞいてアティクとアリだけだったからだ。普通に少数派だし、ウマルは自ら呑み込まれに行ったし、なんかもうあまり触れたくなかった。
「アティク君…なんでこうなったのかな」
「いや、あんたのミスだよ」
いつのまにか、静かだった洞窟は随分と賑やかになっていた。
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