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東大副学長「男性は自分の履く下駄を自覚せよ」 『なぜ東大は男だらけなのか』矢口祐人氏に聞く

2024/05/26 16:00
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『なぜ東大は男だらけなのか』著者の矢口祐人氏
[著者プロフィル]矢口祐人(やぐち・ゆうじん)/東京大学大学院総合文化研究科教授、同大副学長。1966年生まれ。95年米ウィリアム・アンド・メアリ大学大学院で博士号取得。2013年から東京大学大学院総合文化研究科教授、22年から同大副学長。専攻は米国研究。著書に『奇妙なアメリカ 神と正義のミュージアム』など多数。(撮影:今井康一)
東大生に占める女性の比率はたったの2割。一方、欧米の有名大学の女性学生比率は4割を超えることが多い。東京大学副学長を務める著者は「このままでは東大は国際的に競争力の高い大学にはなれない」と断ずる。
なぜ東大は男だらけなのか (集英社新書)
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目次

──東大だけでなく、多くの有力大学で男女比に偏りがあります。

1946年の共学化以降、東大の女性学生はほとんど増えていない。東大の女性学生比率は2002年度に17.7%、22年度に20.1%と、わずかに改善しただけだ。ほかの国内大学も状況は変わらない。京都大学の女性学生比率は21.9%、早稲田大学の同比率は38.3%だ。

一方、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)の女性学生比率は
54.8%、イギリスのオックスフォード大学の同比率は52.8%と、国内の大学と比較しては
るかに高い。

東大は理系学生が多いから女性学生比率が低いといわれることがあるが、アメリカのマサチューセッツ工科大学の同比率は48%、カリフォルニア工科大学の同比率は43%だ。これらの工科大学には理系学部とは異なる分野もあり、一概に比較はできないが、それでも東大の女性学生の少なさは目立つ。

東大の女性学生が少ない一因は構造的差別(性別など特定の属性を持つ人が平等な機会を与えられず排除される状況)にある。女性、とくに地方の女性は「女子は勉強しなくてよい」「女子なのに東大なんて」など時代遅れの言葉を周囲から投げかけられることが少なくない。これでは東大を目指そうとする女性は少なくなってしまう。東大の女性学生からは「男性ばかりの環境で差別的な扱いを受けやすい」などの声も上がっている。

──日本の大学は教員の女性比率も低いです。

大竹 麗子 東洋経済 記者

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おおたけ・れいこ

1995年東京都生まれ。カメラや複合機など精密機器業界の取材や、『週刊東洋経済』の編集に従事。2024年10月から不動産業界担当。大学院では大学自治を中心に思想史、教育史を専攻。趣味は、スポーツ応援と高校野球、近代文学など。

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