カンパニー社員の俺は仮面の愚者に人生台無しにされる 作:塊ロック
ピノコニー編を今更終わらせ、花火の事を好きになり、崩壊3rdのコラボでしっかり全部揃えて遂に書き始めました。
またまた拙い文章ですが、よろしくお願いします。
……疲れた。
なんでこんなに気が晴れないのだろうか。
必死に勉強して、たまたま特殊な力に恵まれ、存護の運命を辿りやっとの思い出このスターピースカンパニーに入社したと言うのに。
来る日も来る日も仕事。
事務仕事もそこそこに、戦闘能力もそれなりにあるため警備部門や何故か上司の護衛にとあちらこちらへ引っ張りだこ。
そんなに優秀な社員ではない自覚はかるのに責任と案件と任務だけが山のように積み重なっている。
疲れた。
何度も繰り返してしまっているが本当に疲れている。
今日はたまたま寮のある惑星に帰ってこられたから良いものの、2カ月3ヶ月帰れないはザラなのだ。
とは言えあと5時間したらまた仕事が始まるのだ。
3時間程度仮眠を取って……。
……そんな取り留めもない事を考えながら歩いていると、ぽつり、ぽつりと水が空から落ちてくる。
「ツイてねぇな……」
雨だ。
この惑星の雨は人体にあまりよろしくはないので長時間当たりたくはない。
足を早めて駆け足で寮までの道を走る。
まぁ五分程度なら浴びても害はない……。
ふと、足を止める。
止めてしまった。
……何故なら。
1人の少女が、傘もささずにずぶ濡れになりながら踊っていたからだ。
「何やって……」
俺は、つい声を掛けようとしてしまった。
いや、待て。
落ち着け。
どう考えたっておかしい。
有害な雨の降る中でなぜあんな事をする必要がある?
それに、時間が無い。
これ以上は明日の業務に支障をきたすぞ。
関わるな。
これからもカンパニーで働きたいのなら、リスクは最小限にしろ。
この数年間で学んださまざまな事が脳裏に浮かんでは消えていく。
これは、無視する以外に選択肢はない。
……無いのだが。
(何を迷っている)
迷っている。
ルーチンと化したブラックな環境。
どれだけ努力しても報わない現状。
そんな物を意固地になって守る必要があるのか?
そう思う心が、確かにあった。
(俺は……)
気が付けば、俺は立ち止まり……踊る少女を見ていた。
どこかの学校の制服だろうか。
この辺りでは見ない装いだ。
髪は夜のように黒く、結いもせず降ろしている。
先ほどから微かに反射しているのは、おそらく眼鏡のレンズだろう。
華奢な身体のどこにそんな力があるのか、彼女は力強く、優雅に舞っていた。
俺以外誰も居ないステージで、少女は一人舞い続ける。
そして……少女はピタリと動きを止める。
「………………」
こちらをじっと見て、にやりと笑った。
「えっ……?」
「時間、大丈夫?」
「なん……えぇっ!?」
腕時計を確認すると……1時間経っていた。
慌てて顔を上げると、そこには誰も居なかった。
……いつの間にか雨は止み、晴れ間と共に……朝焼けの空が広がっていた。
「な、なんだったんだ……今の……」
呆然とつぶやく。
だが、それに答える声はなく。
「……仮眠、とれねぇなこれ」
力なく、項垂れて呟いた。
恐らく、楽園の話より主人公に救いはない終わりになると思います。
あまり長くダラダラ書かないよう気を付けますので、彼の最期までよろしくお願いします。