「365日食べても飽きないおいしさが中華の魅力」福岡県の中華菜館経営の柴田眞利さんが「現代の名工」に
卓越した技術を持ち、その道の第一人者を表彰する厚生労働省の「現代の名工」に、福岡県内からは、中華菜館「五福」(福岡市西区福重)を経営する中華料理調理人、柴田眞利さん(59)と建築とび工として尾園建設(福岡市博多区博多駅南)の尾園浩範さん(61)の2人が選ばれた。柴田さんに話を聞いた。 【写真】「そば文化を広げ残す役割を果たしたい」弟子や孫弟子の店は50近く…「現代の名工」の高橋邦弘さん
五福は日本料理人だった父が1982年に創業し、高校時代にアルバイトで働いた。店内は客の活気で満ち、料理人が大鍋を回す姿を見て、中華の道を志した。「365日食べても飽きないおいしさが中華の魅力。40年を経てもそこは変わらない」と語る。
調理学校を卒業後、「四川料理の父」と言われた陳建民さん(故人)の愛弟子、斉藤隆士さんがいた熊本ホテルキャッスル(熊本市)に就職。辛みや甘みといった調味料を自分で調整し、作り上げる四川料理に憧れたからだ。
8年の修業を経て、28歳頃に料理長として五福に戻った。店に宴会場を完備し、多い時には1日1400人を迎え入れた。
人手不足といった労働環境の変化などを受けて店舗を小さく建て替え、2022年に再スタートした。少しでも早く、見た目も楽しめる料理を提供できるように今も腕を磨く。
公益社団法人・日本中国料理協会の役員を務め、業界全体の地位向上にも力を入れる。「後進が憧れる職業になるように、食を通じて料理人の地位を上げていきたい」と意欲を語った。