九州プロレスの“聖地”社領道場、移転へ 福岡市内で新道場探す
2008年の九州プロレス旗揚げ当初から、多くのレスラーが汗と涙を流した“聖地”「社領道場」(福岡市東区社領)が閉鎖、移転することになった。道場として借りている倉庫のオーナーが代わり、その意向で来年1月中に引っ越す必要があるという。残された時間は短く、筑前りょう太理事長(52)は「福岡市内に新道場に適した貸倉庫などがあれば、ぜひ連絡いただきたい」と話している。(森竜太郎) ■九州新幹線の高架が間近を通る社領道場の外観【写真】 筑前理事長は08年7月の旗揚げ戦から間もなく、9月に社領道場を構えた。リングはプロレス団体「ドラゴンゲート」から中古を購入。「レスラーには練習が何より大事」という思いからだったが、先の見通しもおぼつかない当時の九州プロレスにとって、計200万円を超えるリング代と敷金・礼金は「清水の舞台から飛び降りる気持ち」で支払ったという。
社領道場は約130平方メートル。壁が薄く天井が高いため、冷・暖房はほぼ効かない。今夏は道場内の気温が50度を超えた日もあった。野崎広大選手(28)は「リングから天井を見上げると若手時代のきつい練習を思い出す。移転は寂しい。初めて練習に来た外国人選手が、暑さでギブアップするのを見るのは楽しかった」と笑う。 新道場には、社領道場にはない空調設備やシャワー、更衣室、トレーニング機器を順次導入する予定だ。将来的に一般人や子どもたちを対象に、プロレスエクササイズの教室を開く青写真もあり、一定の広さが必要だという。 有力候補地は団体事務所や選手寮に近い同市東区だが、市内で広く探す。筑前理事長は来年1月、社領道場にファンを招き、普段は非公開の練習を見学してもらう「さよなら感謝イベント」の開催を検討している。九州プロレス=092(400)9938。
西日本新聞