こちらは、おまけシナリオ「罪と罰」の後半部分になります。
何故トップ画像がエステルさんの水着姿かって?
白い水着と胸のラインがとーーっっても眩しいからです!!
(↑言い切った)
おまけシナリオ 「罪と罰」 悟りの果て編
カリスマスキンシップ師、穂積さやか。
何事に対しても包容力で許してしまう。
彼女の包容力には神々しいものがあり、とても手本になる。
それに近付くべく、包容力改善プログラムの真髄である、エステルの包容力アップ鍛練が始まった。
今度は達哉がエステルに向かって懺悔を始める。
結末の果てに、笑顔で優しく包み込んでくれる、慈愛溢れる司祭に生まれ変わっている事を祈りつつ・・・。
「さ、どかからでもどうぞ。私の包容力を見せてあげます」
凛としたエステルの表情。
臆さぬならばかかって来いという気構えだ。
薄桃色の髪をした女司祭がワルキューレへと変わる。
そのエステルに容赦しませんよと意気込む達哉。
容赦しないと言う事は、懺悔の内容も凄いという事なのだが・・・。
張り詰めた空気の中、開戦のゴングが達哉とエステルの脳内で鳴り響く!
達哉の懺悔1発目。
「花壇の花を盛大に折ってしまい・・・」
―ガシッ!!
まだ言い終わっていないのに、達哉はいきなり頭を叩かれた。
漫才のツッコミよりも俊敏な手の早さ。
達哉の冗談に速攻でノートを丸めて叩いたり、自分の寝顔を達哉に覗かれれば速攻で脳天チョップを繰り出す。
あまりのせっかちさに麻衣は驚くばかり。
達哉が礼拝堂の外にある花壇の花を盛大に折った!?
どうやったら盛大に花が折れるのかが理解できない。
なんて事を!
今のエステルのポリシーは“悪・即・殴”だ。
頭を叩いたのは手ではなく、いつの間にか手にしていた分厚い本。
これは痛い・・・。
しかし今はプログラムの真っ最中。
すかさず達哉は今の所は我慢しないといけないと注意する。
エステルは我に返り、手にしていた本を後ろ手にもって恥じる。
何とも可愛らしい姿だろう。
心を鬼にした達哉にエステルは次こそ我慢すると誓う。
続けての懺悔。
「イタリアンズが礼拝堂の門に粗相をしてしまいました。」
コラお前達!そんな事をしたらエステルさんに叩かれるのは俺なんだぞ!
などと慌てふためく達哉と涼しい顔をしたイタリアンズが思い浮かぶ。
今度も叩かれるのか?
だがワルキューレ・エステルは内なる衝動と心の中で戦っていた。
我慢しているという事は、包容力が養われ始めた証拠なのだろうか?
引きつりながらもエステルは犬のやった事だからと許し、何とか笑顔を見せる。
しかし見方を変えると人間は許さなくても犬なら許そうという、人間<犬という犬好きのエステルらしさが見え隠れしているだけのようだが。
とにかく結果としては乗り切った。
達哉は波に乗った気分で懺悔を続ける。
―ガシッ!
今度の懺悔はエステルが自分のカノジョだと友人一堂に自慢してしまったという話。
さっきは耐えたのにもう叩かれてしまった。
だが叩かれて当然だろう。
懺悔というよりは惚気話だ。
他のカノジョさん達も叩くでしょうに・・・。
そんな懺悔は礼拝堂以外で2人仲良く勝手にやって下さいと言いたくもなる。
これはさすがに司祭としてはリアクションには困ってしまう。
だが達哉の気持ちも解らなくはない。
講演会で有名になったエステルの彼氏があの達哉だった。
エステルはタダでさえ容姿端麗で顔立ちが整っている美人。
達哉でなくともエステルをカノジョだと自慢したくもなるだろう。
それに恥ずかしがるエステルのリアクションが猛烈に可愛い。
これで包容力が備わればもう完璧なカノジョだ。
達哉が切実なのも頷ける。
今までの結果、これ位で許せないのならまだまだ続けなくてはならない。
達哉はエステルをリラックスさせるよう深呼吸を促す。
すーはー・・・。
ここで身ごもった後のなんとか法の呼吸などと言い出すものなら、エステルは暴れていたに違いない。
それは麻衣もさやかもだ・・・。
懺悔は続く。
「干してあった洗濯物を地面に落としてしまいました」
「川原で『エステルさんの分からず屋~っ』と叫びました」
「祭壇の装飾を少しだけ壊してしまいました」
その度に達哉はガシガシ叩かれた。
何度も叩かれているのに達哉は立ち向かう。
これぞ分らず屋のカノジョを更生させんが為の愛がなせる業。
エステルよ、川原に向かって分らず屋と叫んだ達哉を許してやっておくれ。
そんな貴女を本気で愛してくれる達哉の気持ちに気付いてやっておくれ。
達哉が川で叫びたくなる気持ちには激しく同情してしまう。
それがマンホールの中だったり、ゴミバケツだったらロマンのカケラも無いのだから。
あれから何回懺悔をした事だろう。
あれから何回叩かれた事だろう。
その結果、確実にエステルの包容力は向上した。
飲み込みの上手さは首席卒業者ならではの実力だろう。
達哉はある決断を下した。
その様子を見る限り、とっておきの懺悔を最後の切り札として出せるタイミングに来ていると。
後一歩で包容力の鉄人になれそうなエステルだ。
あの過ちを告白をすればきっと赦してくれるに違いないと・・・。
達哉は口を開く。
「これが最後の懺悔です。これを赦してくれれば、エステルさんは包容力の鉄人です」
ワルキューレ・エステルは最後の懺悔がラスボス相手のように臨戦体勢をとった。
これで自分は包容力の鉄人と認められ、行列の出来る人望厚い礼拝堂へと生まれ変わる。
暗い洞窟のような包容力改善プログラムの出口を示す光が手の届く距離に・・・。
礼拝堂の中が無音になる。
エステルもさやかも麻衣も息を止め、達哉を凝視する。
そして達哉はとても言い難い懺悔をエステルに向かって告白をする。
「ぐおっ」
「あだっ」
「・・・っ」
真のラスボスは懺悔と戦う己の心ではなく、達哉だった・・・。
ワルキューレ・エステルの3連天罰(殴る)が空を裂き、あっさりと決着がついてしまった。
その秒殺に麻衣は慌ててセコンドとしてタオルを投げ入れ、レフェリーのようにストップをかける。
ワルキューレらしい勇敢な戦いぶりでもあるが、叩き過ぎも良い所だ・・・。
エステルの口からは謝罪も反省の色も無く「なんという事を・・・」という恨み言だけが放たれていた。
「あの・・・本気で叩いてないですか?」
「当然です」
大切な写真集になんという事を・・・。
大切な物を汚して黙っていれば、誰でも怒る。
達哉・・・。
君はなんという事をしてくれたんだ!?
写真集にお茶をこぼしたのなら、すぐさま謝って替わりの写真集を買ってあげれば良かったのに。
これは達哉の自業自得。
天罰が下って当然だろう。
3発程度で良かったと思いなさい。
だが客観的に見れば、エステルがまた包容力を欠いてしまった瞬間だった。
さやかが指摘しようも、写真集については包容力だけで何とかなるようなものではない。
これでは元の木阿弥。
しかしまだチャンスはあると麻衣は言う。
叩いた後でも、そこで達哉の頭を優しく撫でてあげれば挽回が出来る。
アメとムチも包容力の内だと言わんばかりに。
出来ません・・・。
葛藤の末に出たエステルの声には力がなく、51票対49票という僅差で出した答えにも聞こえる。
そしてエステルは言い切った。
包容力はもう必要無いと。
野球審判がアウトと一度言ったらアウトなのだというように、結論が出た瞬間から後悔しないで先に進むエステル。
結局、無理なものは無理だと言わんばかりな態度になっていた。
そしてエステルは悟り、割り切る。
赦すのも聖職者であり、罰するのも聖職者であると。
懺悔を聴いてはダメ出しをして引っ叩く聖職者なんて、月にも地球にもいない。
解釈は違うが、禅寺で棒を振って煩悩を払う僧侶が、ストレス解消目的に棒をバシバシ叩きまくるような感じだ。
『エステルさんは嫌な悟りを開いた』
この達哉の心の一言が「包容力改善プログラム」の行き着いた結果の全てだった。
さやかと麻衣は心の中で「ダメだこりゃ」と呟きながら感心するしかなかった。
罪悪感に悩まされている人に罰を与える事で救う。
達哉、アナタは罰を受ける事でスッキリしているはずです。
そうでしょう?と促された達哉はそうかもしれないと、罰するエステルを場の勢いで肯定してしまうのだった。
赦されたい人もいれば、罰せられたい人もいる。
モーリッツは人を赦す人。
ならば私は罰する者となろう。
スッキリしているのは殴ったエステルの方ではないのか?
そんな言葉が喉の途中で引っかかっていそうな雰囲気だが、達哉はこれ以上抗う気持ちは無かったようだ。
嫌な悟りを開いたエステルに、さやかは意外とニーズがあるかもと、残念がるどころかヨイショまでしているではないか。
包容力のある、さやからしい感想だ。
神よ私をお導き下さい。
祭壇に立つエステルに迷いは無い。
もうどうにも止まらない。
言い換えるとこうにもなる。
自分はモーリッツのラーメンを真似ていただけだったから、味が違うと客は逃げて行ったのだろう。
エステルのラーメンはパンチの効いたエステルラーメンだと売り出せば良い。
店主に怒鳴り散らされたい客が来る、美味いラーメン店を目指す!
お客さんだ!・・・もとい相談者だ。
エステルが嫌な悟りに目覚めた直後に訪れた相談者。
最近誰も来なくなっていただけに絶好のカモ・・・、もとい貴重な相談者だ。
さっそくエステルは懺悔室に案内する。
何もこんな時に・・・。
本当に大丈夫なのだろうか?
楽しみでもあり、不安でもあり・・・。
「天罰っ!!」
エステルの罰と相談者の叫び声が礼拝堂の中を突き抜ける。
教団内で最大の左遷先から左遷出来る場所は無い。
これ以上の左遷はないだろうが、とにかく全ての終わりだった。
あんな事があればエステルの地位が危うくなる。
・・・筈だった。
人のニーズとは判らないものだ。
あの天罰が月居住区の月人達に人気を博してしまっているのだという。
相手をバサバサ斬る占いの先生のように一刀両断をされてはスッキリ。
叩かれては持病の肩こりが治ってスッキリ。
天罰が何もかも良い方へ良い方へと行っているらしい。
やはり相談者層は男性が多いのだろうか。
美人の司祭に罵られたり、叩かれたりするのは悪くない。
かえって嬉しいのだろう。
今日も静寂の月光満弦ヶ先礼拝堂に「天罰」の黄色い声が上がる。
エステルさんに神のご加護があらん事を。
『罪と罰』 END
これにて今年の1月からタラタラと書いて行った「夜明け前より瑠璃色な おまけシナリオのツボ」は全て終りました。
結果的にはゲームの内容を細かく追いかけて行ったに過ぎないのですが、余計な憶測とかを付け加えて好き勝手にやっていた事もあり、自身では面白かったです。
やる度に画像が増えて行くので、後半以降は時間がかかりすぎました。
やると面白いのですけど、夜はいつも眠気との戦いでした。(苦笑
これで夜明けな(皆さんはどう略しているか、バイナリィに倣ってフルネームで呼んでいるか定かではありませんが)の記事は終わりという事にはしたくないです。
もし時間があれば、夜明けなのオリジナルに近いストーリーとかを書いてみようとも思ってます。
もしくはPS2版限定のCGにあーだこーだと書くとか。
とにかく漠然な段階なので期待はしないで下さい。(笑
・・・・・・・とやばいやばい、天罰の餌食になるとこだった(汗
カリスマスキンシップ師の称号はだてじゃないですね。サブタイトルのように聞こえて、さやかが主役のアニメとかできそう(笑
やはりあの包容力の前では、何もかもが無に帰るwww
とまあそれはさておき、待ってました!の最強おまけシナリオ「罪と罰」。
エステルさんに足りないのは果たして包容力なのか?
皆が求めているのは果たして優しさなのか?
達也の懺悔特訓のおかげで、違う橋に足を向け始めるエステルさん。
あぁ、そういえばそんな事があったなぁ~と思いつつ見ていると、天罰一歩手前の事をけっこう受けてたんですね、達也は(汗
そしてやっぱり切っても切れない、エステルさんと犬(柴犬)の関係。
そこに達也が・・・やっちまったわけですね。
「天罰」というレアルートの橋を渡らせてしまったから、変な悟りを開いてしまったんだ(笑
楽しく読ませていただきました。
やっぱりエステルは強烈キャラで・・・
エステル「さんは付けは!?天罰っ!!」
ごぼわっ
やっぱりいいなあ~エステルさんの天罰は(笑
達哉があれほど懺悔をするネタを持っていた時点でツッコミを入れたなりました。
結局「天罰」はエステルの性格をまんま反映していただけなので、達哉の功績は良い意味で大きいです。
嫌な悟りは、手が早い彼女のスタイルの決められた行く末でしょう。
エステルに天罰を喰らって、さやかによしよしとされるのが一番の幸せのように見えます。
フィーナが左門で体験バイトをしたように、さやかも礼拝堂で体験バイトをして2トップで礼拝堂を仕切ったら、毎日が行列間違いなしですよ。
最初から読んで頂きありがとうございました。
こういうのは文章力が拙い自分に対する修練も兼ねていました。(まだまだ結果は出ませんが)
思っている事に挑戦する気持ちを今後も継続出来ればと思ってます。
おまけの要、むしろこっちがメインでもいいというくらいの(マテ)最高の
シナリオ……『罪と罰』……主演エステル・フリージア……。
オーガストよ、このようなシナリオを考えてくれたことを……感謝します……(笑)。
全おまけの中で、どのシナリオにも負けないくらい壊れているシナリオですよねぇ。
麻衣やんの懺悔といい、凄まじき包容力を見せるさやかさん、
そして、さすが聖職者というべきエステルさん(笑)。
ミアとか翠も十二分に濃いですが、エステルさんは神の加護もあるせいか
この2人を凌駕していますな……。
とりあえず……デレデレなエステルさんは、凄まじくかわいい……(笑)。
夜明けなコントに続き、おまけのほうもお疲れ様でした~。
たとえ包容力が備わっても、ツン部分は残してもらわないと困ります。
あれが無いとエステルさんではなくなりますから。
エステルさんが出るおまけシナリオは「罪と罰」以外では「庭付き~」にちょっとしか出ていない分、とても楽しめます。
麻衣とさやかさんの漫才も面白かった事から、ツッコミとボケのタイミングがとてもナイスでした。
こんな拙い内容でしたが、見てて頂いた事により励みになり、最後までやれました。
コントやおまけのレビューは自身でも勉強になってます。
進歩は殆どしてませんが、今後も活かして行きたい気持ちでいますよ。