和歌山商業高校が制服一新 他校でも新しい制服続々と
和歌山県立和歌山商業高校(西上嘉人校長、和歌山市砂山南3丁目)は2026年度の新入生から制服を一新する。これまで女子はセーラー服、男子は詰め襟だったが、ブレザーに変更され統一。スカートかズボンを性別問わず選べるようになる。 【写真】来春の新入生から制服を一新する県立和歌山商業高校=和歌山市、山下美穂撮影 新たに導入するブレザーは、スクールカラーのえんじ色をとりいれた。スカートとズボンは夏服、冬服ともに同じデザインという。 新制服をつくるにあたって、同校は2023年度、校内に制服検討委員会を設置。生徒の多様性に配慮するだけでなく、素材の機能性や面接場面を想定した実用性、コスト面などから検討を重ねた。今年4月、教員や在校生の投票で最終決定した。 10月23日の文化祭開会式で、新制服のお披露目イベントがあった。生徒会長で3年生の川端凛音(りおん)さん(17)は「えんじのスクールカラーが気に入って、候補の中から選びました」と笑顔。制服検討委の担当教員は「創立120年という伝統に新たな歴史を刻み、次世代へつなぐ制服を目指した」と話した。(ライター・山下美穂) ◇ 和歌山県内では近年、制服を一新する学校が目立つ。多様性に配慮し、夏の酷暑もあって機能性を少しでも高めたいことが背景にある。 県教育委員会は2022年1月の県立学校校長会で、制服で男女を区別している場合には見直すよう指示した。現在では全県立の中学や高校で、性別の区別なく制服が選べたり、個別に対応したりしている。教育支援課は「ジェンダーへの配慮によるところが大きい」としている。 県立高校で今年度から制服を新しくしたり追加したりしたのは、紀北工業、粉河、箕島、貴志川の各校。桐蔭は昨年度、従来の詰め襟とセーラー服にジャケットとスラックスの「スーツ型」を加えた。向陽、那賀両校も同時期、新しい制服を採り入れた。 和歌山市は26年度から、伏虎義務教育学校の後期課程(7、8、9年生)を含む市立中学18校の制服を、多様性への配慮や機能性を重視する観点からブレザー型に変更する。(松永和彦)
朝日新聞社