ルーブル美術館盗難事件受け 仏会計検査院が批判「作品購入優先し防犯強化を犠牲にしてきた」
フランスの会計検査院が6日、ルーブル美術館についての報告書を発表し、最近の盗難事件を背景に、作品購入を優先し防犯強化を犠牲にしてきたと批判しました。
フランスの会計検査院が6日に発表したルーブル美術館に関する報告書では、美術館が8年間で2754点の作品を収集し、1億4500万ユーロ、日本円で256億円以上の多額の資金を投じる一方で、建物や防犯設備の維持や改修を犠牲にしてきたと批判しました。
対策として、チケット収入の20%を作品購入にあてるルールを廃止することを勧告しています。また、ルーブル美術館はチケット収入などで自己資金が豊富なため、国の追加支援は不要だとしています。