さぬき市の旧香川県立津田病院で、埋められた医療器具が見つかりました。このほか地下水の環境基準を超える六価クロムが検出され、さぬき市が井戸水を飲まないよう注意を呼びかけています。

掘り起こされた注射器や薬剤の容器とみられる医療器具。さぬき市津田町の旧香川県立津田病院で見つかりました。

香川県によりますと津田病院は２００９年３月以降、稼働しておらず、２０２４年から解体工事が行われています。その解体工事で地面を掘り返したところ地中、約５０センチの所で注射器や薬剤の容器とみられる医療器具が見つかりました。誰がいつ埋めたかは分かっておらず、県が産業廃棄物として処分するということです。

また、工事の過程で湧き水の水質検査を行ったところ、地下水の環境基準の２倍にあたる１リットル当たり０．０４ミリグラムの六価クロムが検出されたということです。六価クロムは発がん性がある化合物で、さぬき市が井戸水を飲まないよう呼びかけています。

県は２０２５年９月に行った水質検査の結果を把握していながら１１月７日まで、公表していませんでした。