首相官邸と国会の連絡役である官房副長官が国会「出入り禁止」となっている異例の事態を解消しようと、高市早苗首相が動いた。
首相は11月5日の参院本会議で、自民党派閥の裏金問題に関与した佐藤啓参院議員を官房副長官に起用した人事を巡り、混乱を招いていることを陳謝。「再起の機会を与えて」と懇願した。(川田篤志)
◆高市首相「本人は深く反省し、再発防止に取り組んでいる」
高市首相の所信表明演説に対する代表質問に臨んだ水岡俊一氏(立憲民主党)は、佐藤氏が今年7月の参院選では改選対象でなく、選挙の審判を受けていないことを問題視。「内閣の要職につく資格があると考えるか」と、首相の見解をただした。
首相は「国会運営に混乱を来すことになったことについて、真摯(しんし)におわびします」と頭を下げた。
その上で「佐藤副長官は若くて優秀な、将来の日本を担うべき参院議員だと思う。本人は深く反省し、再発防止に取り組んでいる。有為な人材には再起の機会を与えていただき、与野党の先生にお育ていただけますことを、どうかお願い申し上げます」と訴えた。
◆官房副長官に起用、首相の強い意向か
参院議員として官邸入りしている佐藤氏は本来、政府を代表して参院の議院運営委員会の理事会などに出席する役割を担う。だが、「裏金議員」の要職起用に反対してきた野党側が反発し、10月23日の理事会から「出禁」状態となっている。
11月5日と6日の参院本会議でも陪席を認められず、佐藤氏に代わり、衆院議員である尾崎正直官房副長官がピンチヒッターを務めることになった。
佐藤氏は参院奈良選挙区選出。同郷である高市首相(衆院奈良2区選出)の信頼は厚く、官房副長官への起用も首相の強い意向によるとみられる。
◆佐藤氏「厳しいご意見は真摯に受け止め」
自民党の石井準一参院幹事長は、こうした事態を招きかねないという懸念は前もって首相に伝えていたと記者団に説明。参院自民関係者は「少数与党でこんな人事をやったら政権が持たないと、他の参院幹部も最初から言っていた」と指摘している。
現在のところ、政府は佐藤氏の更迭を否定している。
佐藤氏自身は4日の記者会見で、「参議院の国会運営にご迷惑をおかけしており、大変申し訳ない。私に対する厳しいご意見は真摯に受け止め、ご理解が得られるように丁寧に対応していきたい」と述べた。
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Augusto 23 時間前
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えんぴつ 11月5日18時10分
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わきやま 11月5日12時58分
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