母校・久比岐高に感謝 最後の在校生、卒業生ら出席 閉校記念式典、思い語る
本年度末で20年の歴史に幕を閉じる県立久比岐高(山田喜昭校長)の閉校記念式典が25日、同校で開かれた。最後の在校生や職員、卒業生ら約230人が出席し、閉校を惜しみ、母校への感謝を胸に刻んだ。
同校は県立柿崎高と同吉川高の統合により、2006(平成18年)に開校。これまで1400人を超える卒業生が学校を巣立った。
式典前には生徒が選んだ写真をまとめた同校の歴史を振り返るスライドが上映。閉校記念事業実行委員長の平野伸二さんは「久比岐高の灯は卒業生一人一人の心に生き続け、それぞれの未来を照らす光になる」とあいさつ。
山田校長は「本校は地域と共に今日まで歩んできた」と感謝し、「先輩、先生方、地域の皆さんの思いを大きな力に変え、残り半年でさらに大きく成長して」と最後の在校生12人へエールを送った。
在校生代表の西村姫伽さん(18)は「久比岐高は人と人とのつながりを大切にできる心の居場所。最後の生徒として過ごしたことを誇りに思う。学校の歴史と思いを受け継ぎながら未来へつなげ、力いっぱい生きていく」と述べた。
3期生(2011年卒)で会社員の林亜季さん(32、東京都在住)は「閉校は致し方ないと思うが寂しい。4階の廊下で海を見ながら昼食を食べたのが思い出深い」と話した。卒業生は体育館に並べられた歴代の卒業アルバムを開き、当時の思い出話に花を咲かせた。
式典後には元体操選手の内村航平さんによる記念講演が行われた。(講演の様子は後日掲載)