2025-11-04

子育てクッそ楽しいぞ、7歳男児

今日──というか、つい一時間ほど前の話だ。

夜の22時、「さあ寝ようか」というタイミングで、息子がダイソーで買った実験セットを持ってきた。

薬品を混ぜると色が変わる、あのタイプのものだ。

 

「もう寝る時間だよ。明日にしよう」

「ヤダ、今すぐやりたい」

しょうがないな……じゃあ開けてみなさい」

はい

説明書があるでしょ、読んでごらん」

「パパ読んで、やって」

「読めるところだけでもいいから読んで」

「パパやって」

 

ため息。

「……なんだよ、準備けっこう面倒くさいじゃん」

と言いつつ、コップやお湯を用意しはじめた。

 

その間に息子はボードゲームを広げて言った。

「じゃあ、あとはパパやって。僕は他のことしてるから

 

「いやいやいや」

わず声が出る。

「こういうのは準備段階から参加しなさい。

結果だけ見るんじゃ意味がない。実験は“過程”が本体なんだよ」

 

「僕はサボってるからよろしく〜」

 

カチーン。

 

俺は黙って片づけ、

「じゃあ、やらない」とだけ言い残して自室へ戻った。

 

しばらくして、泣きながら息子がやってくる。

「ごめんなさい、ちゃんとやるから、やって」

「やらない。パパがこうなったら絶対ダメってわかってるでしょ? 諦めなさい」

「お願い、最後のチャンス」

 

「むーりー。怒ってるもん。……じゃあ説明するね」

俺は静かに話した。

 

「パパは何度も声をかけた。でも君は無視した。つまり、本気で興味があるわけじゃない。

興味があるなら、準備から目を離さないはずだ。

興味があることならパパはいくらでも手伝う。でも興味がないことにまで時間は割かない。

水の色が変わるなんて正直どうでもいい。

それより、君は“親をなめてる”。ここで許したら、ますます増長する。

教育として、それは見過ごせない。大人なめるな。チャンスを逃すな。以上。」

 

「興味あるもん、やりたいの、お願いします」

ダメ実験道具は保管しておく。自分でできるようになったら一人でやりなさい。」

 

泣き続ける息子。愚か者め、と思いつつも、胸の奥では痛みが走る。

最後ママに引っ張られて終了。

 

さて、これを読んで「厳しすぎる」「不謹慎だ」と思う人もいるだろう。

だって迷った。

ムカつく態度とはいえアンガコントロールを発動して実験遂行し、

「色が変わる瞬間」を見せてやる選択もあった。

科学への好奇心が一ミリでも芽生えるなら、それも良かったかもしれない。

 

けれど、どちらが正しいかは誰にもわからない。

子育てとは、迷いながら判断を下す行為連続からだ。

俺は今回、「マナー」「モラル」「人生訓」を優先する方を選んだ。

 

息子との信頼関係愛情を損なわず

彼の理解力自己肯定感を下げずに、心理的安全を壊さず

それでも「一線は越えた」と認識させられるか。

 

利口な息子なら、きっと内省し、正しくフィードバックしてくれるはずだ。

そう信じて、俺は0.1秒で判断を下した。

 

こんな小さな出来事の積み重ねで、息子の人生は少しずつ形を変えていく。

その覚悟、諦め、そして希望

 

迷いながらも、息子を愛していることだけは確かだ。

最短の道ではないかもしれない。

けれど、一緒に歩くしかない。

それが、親であることの面白さであり、喜びなんだよ

  • 🫩22時まで子供おこしとくなや

  • 教育することを楽しんでるみたいだけど、息子の楽しむ気持ちは踏みにじられてない?

  • 「子育てやってみな?飛ぶぞ?」

  • なんでちょっと偉そうなん?

  • 父親に遊んでもらったことがマジで一度もないので想像がつかない。 自転車の乗り方を習ったときくらいだろうか?あとなんか2回くらい釣りに連れていかれた記憶があるな(教わりはし...

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