みんなで大家さん集団提訴 1191人が114億円の返還要求 投資家「全員が疑心暗鬼に」
高い配当金を約束しながら振り込みが遅れている不動産ファンド「みんなで大家さん」に対し、およそ1200人が114億円の出資金の返還を求め、集団提訴しました。 【画像】「みんなで大家さん」運営会社のコメント
投資家「全員が疑心暗鬼に」
「国産バナナ事業」分配金遅延。「伊勢忍者キングダム運営」分配金遅延。「ゲートウェイ成田案件」分配金遅延。 ゲートウェイ成田に400万円出資した男性(70代) 「多分、今も全員が疑心暗鬼になっているので。『みんなで大家さん』側は金を隠すんじゃないか、逃亡するんじゃないかとか。そんな感じが基本的に皆の感覚だと思う」 不動産ファンド「みんなで大家さん」が募集する「ゲートウェイ成田」という開発プロジェクトに、400万円を出資した男性は9月、出資金返還を求め提訴に踏み切りました。 「致し方なく弁護士を使って、なんとか戦う人は戦ってみよう。『お金も出して戦ってみましょうか』という感じ」 全国の出資者1191人は、「みんなで大家さん」を運営する「都市綜研インベストファンド」を大阪地裁に集団提訴。「不適切な財産管理で分配金の支払いが遅れた」として、およそ114億円の出資金返還などを求めています。 原告代理人 小幡歩弁護士 「かなりのお金を集めているので、普通にちゃんと運用していれば、今のような状態になると普通は考えにくい」
投資家「何で許されるのか」
年利7%の分配金をうたい、3万7000人以上から2000億円を超える出資金を集めたという「みんなで大家さん」。しかし、今年7月から分配金の支払いが遅れていました。 小幡弁護士 「共生バンクグループ(みんなで大家さん)側から具体的な説明が出てきていなくて、なんとなくお金を集めるのが遅れていますとか、行政処分のせいだとかマスコミのせいだ、集団提訴が行われるせいだとか。そういう言い逃れをしているだけのようにしか見えません」 先月31日には新たに、鹿児島県奄美市で行われていた国産バナナ事業などでも分配金の支払いが遅れると発表。4カ月連続で「みんなで大家さん」が運営する投資案件の分配金支払いが遅延しています。 ゲートウェイ成田に400万円出資した男性(70代) 「お金出した投資者が皆バカで、非常に脇が甘かったという反省は皆しているんですけども。なんでこんな組織が許されてるのか、こんな事業が許されているのかということ。これはただのお金返してくれという裁判とかじゃなくて、もうちょっと別の観点から追及してほしい」 今回の集団提訴について、「みんなで大家さん」側は番組の取材に対し、こうコメントしています 「訴訟提起の事実を把握しておりませんが、訴状が裁判所から届きましたら、誠実に訴訟対応を行って参る所存です」 (「グッド!モーニング」2025年11月7日放送分より)
テレビ朝日