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仕事を辞める決心をしたら病気が治った


徳 久 克 己

病気も同じことです。

私は病気だから仕事が出来ないと言うでしょう。仕事が出来ない状態に なっている。

ところが本心は、仕事がしたくなくなると病気になる、逆なんです。これを知っていなければいけない。その仕事が嫌になってくると、病気になってくるんです。

病気だから仕事が出来ないというのは弁解にすぎない本当は仕事がしたくなくなると病気になるんです。これは奥底の心と言うので、不思議なものです。



もう14.5年前でしたか、26くらいの女の人が来まして、肺病になってフラフラして青くなって来たんです。

それで僕に個人指導をしてくれと言うから、話を聞いたら、「私は肺病で仕事が出来ない」と言うから、「それは肺病で仕事が出来ないんじゃない、仕事がしたくなくなったから、肺病になったんだ」と言ったんです。

そう言ったら、「冗談じゃありません、私は仕事を嫌いじゃありません」と言う。

「そおお? 何してるの?」と聞いたら、「先生と同じ産婦人科の看護婦をしています」という。

「だってね、あんた仕事が嫌なことがあるから、その仕事を辞めたくなって、病気になっているんだ」と言ったんです。

それで僕は黙って、絶対後にひかなかったんです。そうしたら、しばらく黙って考えていて、ワーッと泣き出したね。


産婦人科の看護婦の仕事をしていると、堕胎がある。今もありますが、あの当時うんと堕していた。

そうすると、そこの先生が変わっていて、三ヶ月になると9センチくらいになるんですが、その出て来た白い人間の形をした堕ろした子を、そのまま捨てずにこれを細切れにして捨てろと言う。それをまな板の上にのせて細切れにすると言うんです。


女の人には母性愛というのがありますでしょう。生きている魚でも包丁を入れるのはいやなものです。

それを人間の形をした、人間の子とわかっているものを細切れにするというのは、結婚していなくてもたまらない。それで「南無阿彌陀仏、南無阿彌陀仏」と唱えながらやっているけれども、いやでいやでしょうがない。それが一日4人も5人もあるという。


堕す方は、いらないから簡単に堕すと言うけれども、堕すというのは、子供を殺して出すんです。それでいやでいやでしょうがない。


あんた看護婦でしょう。看護婦なら何も産婦人科だけの看護婦ということじゃないから、そんなところ辞めたらいいじゃないか。外科でも内科でもいいじゃないか、と言ったら、義理があると言う。

義理があっても、あんた自身が死んだら困るじゃないか、辞めなさい。と僕がきつく言ったら、はい、辞めましょうと決心した。


そうしたら面白いね。辞めようと決めたら、ハーッと深いため息をついて、心の中で辞められないから病気になった、その塊がとれてハーッとため息をついた、それっきり病気が治ったのです。
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