破産者が自分の信用情報を開示請求して判ったこと。
タイトルどおり、先日CICに自分の信用情報開示報告書を照会した。
得られた報告書を紐解くと、「ネットの経験知」レベルであったことの幾つかは、「本当だったんだ」という確度をもって断定できるようになった。
そして「信用ブラックになった人間がとるべき行動」や、そうでない人も「自分の信用スコアを最大化する為に採るべき最適行動」について、示唆を得ることが出来た。
このエントリでは、順を追って解説することで備忘録とし、併せて皆さま(特に現在信用ブラックの方)の便益に資されたい。
(読むのが面倒であれば、最後にtipsとして一覧にしている。ただ当たり前のことしか書いてないが。)
時系列
その年の元旦。まだ平成だったが、その日、私は借金まみれの生活を自力でどうにかすることを諦め、破産することを決めた。
無気力で自堕落な私がそこから弁護士事務所に向かうのには、更にひと月の時間を要した。
弁護士と今後の対応を協議した結果、民事再生(オフィシャルにした債務を5分の1程度に減縮し、それを3~5年の期間をかけて返済していくもの。しかし便宜上「破産」という。)することになった。
それから月1程度のペースで何度も弁護士事務所に通って再生計画を立てたりして、ようやく裁判所から免責の決定が降りた頃には、もう1年程度の時間が過ぎていた(令和2年)。
そして民事再生債務を返済しきったのが3年後(令和5年)。
現在そこから2年半以上経過し、令和7年下半期。民事再生を申請した後クレジットカード類を全て取り上げられた私だったが、現在手元には4枚(majicaドンペンカード(10万円)、メルカードゴールド(100万円)、SMBCNL(50万円)、JCBW(20万円))のクレジットカードがある。
そこへきて最近、信用情報機関に自らの情報開示申請をするのがネットで即時かつ安価に出来るようになった(郵送→ネット、数日→数十分、千5百円→5百円)。
冒頭の元旦から数えて月日が流れて7年半。そのときとは状況が変わり、今私には家庭がある。相変わらず貧しいので子は奨学金を借りることになるだろう。今後のことを考えて住宅ローンを組む必要に迫られることもあるかもしれない。
いずれにしても今後どのような形で信用情報を使うことになるか判らなくなった以上、ここで一度信用情報を精査して今後の身の振り方を考えておくべきだと思った。
開示した結果
それが、これである。
CICのスコアは200~800の範囲で算出され、利用者の半数以上が620〜709の範囲に集中している。
スコア500は、分布において下位10%にも満たない位置にあり、客観的に見て明らかに低い。
ご覧のとおりスコアに影響を与えた4要因が記載されてはいるものの、常識的に考えれば最大のものは過去の民事再生手続きによる「異動情報」の存在であるものと推察される。
金融関連の個人情報取扱事業者が扱う情報は、すべからくディサイシブである。寧ろ余計な情報を持つことは許されていない(私のキャリアの中で最も長いものは、「金貸し」なのだ)。
即ち与えられた情報から推測すれば、スコア最大化のヒントになる。
開示報告書に添付される資料は以下3種。
① 申込情報
② 利用情報
③ クレジット情報
以下これらを順に紐解いていく。
① 申込情報
これはクレジットカードやローン等への申し込み履歴。合否にかかわらず6か月間保存される。この申込件数の評価は、スコアリング上4.5%(36点)を占める。勿論、少なければ少ないほど良い。
スコアガイダンスにも明記されているとおり、私は半年以内に3件のクレジットカードを申し込んでおり、よってマイナス評価を受けている。
そして「合否にかかわらず」と書いたが、申込情報が存在するにもかかわらず、対応するクレジット情報(後述)が存在しない場合、「審査に否決された」という事実が自明となるため、マイナス要因となる(ものと推定される。以下略)。
勿論これは所詮6か月だけ適用される短期的なマイナス評価なので、そこまで重く受け止める必要は無いかもしれない。しかし通説どおり、「半年に1枚」がスコアリング上、適正な申し込みペースであることが確定した。
少なくとも、住宅ローンを組もうとする半年前に申し込みを行うことは避けた方が良い、ということだ。
② 利用情報
これは各クレジット会社が、「いつ信用情報を照会したか」を示す履歴。
メルカードの照会目的が「法定途上与信」(法律で義務付けられた定期的な与信確認)とある一方、他社は「途上与信」と表示されている。
これは多くの会社が法定のタイミング以外にも任意のタイミングで我々ユーザの与信状況を監視していることを示している。
逆に言えば、法定途上与信のみしか行わないメルカードは、その意味で「緩い」。つまり私たちブラックリスト(官報)に載った歴戦の罪人にとって、メルカード(そして同様の性質があると見込まれるカード)は、狙い目であるということを覚えておきたい。
③ クレジット情報
これはあらゆるクレジットサービスの契約状況や使用状況を記録したもの。これが信用情報の肝である。
保有するカードや借入等に応じ、契約ごとに1枚添付されている。
前提として、≪属性≫はCICスコアリングに関与しない。また、一般的なクレジットカード利用においては、≪割賦販売法の登録内容≫や≪貸金業法の登録内容≫も重要度は低く(事実私の情報もほとんど空欄となっている)、また気にしたからといって我々ユーザ側でどうこう出来るものではない。
では我々にとって重要かつコントローラブルなものは何か。
契約件数
このPDFが何枚添付されているか(=契約した件数)は、それだけでスコア上13.6%(109点)の比重がある。
勿論スーパーホワイト(0枚)は現代社会において適切な金融リテラシーを持たないことを強く推定する要因となることから減点。しかし1枚以上の契約件数があるのであれば、特段問題はないものと思料される。クレジットカードの平均保有枚数は4枚らしいので、その程度の枚数があればハイスコアとなる可能性が高い。
他方、問題なのは「契約が多すぎる」こと。
多くの消費者金融から短期的なローンを摘まんでいるということは、例え延滞なく全て完済となっていようとも恒常的に資金繰りに窮している=計画性の無い自転車操業の破綻懸念先であることを示すシグナルになる。
クレジットカードであっても、無用な契約と解約を頻回に繰り返したか、死蔵しているクレジットカードがあれば計画性の無さを推定することができる。もちろん全て利用しているのであれば問題ないものと思料されるが、オペレーションリスク(カードの使い損ね、利用管理の大変さ)はある。
キャッシング枠とショッピング枠の利用率
「与えられた枠に対していくら利用しているか」(残高)は、31.8%(254点)という非常に重い扱いがなされている。
しかしまず、高利率のいつでも利用できる極度貸しであるキャッシング枠は、そもそも設定しない=0円であることが望ましい。スコアリング(与信審査)のみならず融資審査の観点から考えても、通常、極度枠を持つ借入希望者からは、本来与えられる枠の一定%を割り引いて融資限度額を決定する。つまり本来の目的である長期大金額のローンを組む直接的な妨げとなっており、本末転倒である。
ここで当然、「クレジットカードを持ったことがない=与信が低い。というのなら、キャッシングを利用したことがない=与信が低いと言えるのではないか?」という疑問は出てくるだろう。
が、ショッピング枠は単に利用→支払の直接的な媒介をしたに過ぎないのに対し、キャッシング枠は自由な資金をまず与え→目的のない利用→返済というリスクのあるフローを経ており、住宅ローンやカーローン等の目的のある借入と比べても遥かに貸し手にとってハイリスクな取引である。
やはりキャッシング枠は設定しない方が望ましい。
問題になるのは、ショッピング枠の利用率である。
この部分について適正な%として明確な基準は示されていないものの、推定することはできる。
まず融資審査の観点からは、最低限50%以下であることが望ましい。100万円の枠が与えられている場合、50万円以下の買い物に抑えておくべきだ、ということ。
なぜなら50%を上回る利用率がある場合、支払日のタイミング次第では、翌月の枠が与えられる前に与えられた枠を食い尽くし資金繰りに窮することになるリスクがある。つまり計画的な利用が出来ない人間である可能性がある。
50%とはいったが、利用→支払のサイクルに1回転余裕をもたせ33%以下が高スコアの基準である可能性は高い。
クレジット基準を公開しているFICOによると、金融の専門家は利用率30%未満を1つの基準として示しているというような話をしているが、立脚している発想は同根である。
更にFISCOは、10%未満であればもっと良い。という見解を示している。
日本においてこの基準がどの程度当てはまるかは判らないが、30%は審査的な観点からも下回っておく方が安全だろう。
いずれにしてもこの利用率は「直近のもの」しか表示されないことから、さほど恐れる必要は無い。
是非とも取得したいカードがある場合やローン組成前に、枠いっぱいの利用をするのを避けておけば、短期的にスコアをブーストできる可能性がある。ということを覚えておくと良い。
契約年月日
これ自体は「いつ」契約したのかが判るものに過ぎないが、重要なのはその日から今日までの「契約期間の長さ」。契約期間は、スコア上13.6%(109点)の比重がある。勿論、長ければ長いほど良い。
事実、私のスコアガイドにも「最も新しい契約年月日からの期間が、指数にマイナスの影響」と記載がある。しかし「直近の契約期間」と、「最も古い契約期間」、そして「全ての契約期間の平均」が全て加味されているものと考えるのが妥当だろう。
アクティブな契約の「契約年月日」は、契約継続中および契約終了後も5年間記録され続ける。
つまり既存のクレジットカードは、なるべく長く利用して行かねばならない。
クレジットカードのポイントキャンペーンは毎年色々と開催されており目移りしてしまう(もっとも信用ブラックの私にとっては大半が無関係のものだが)。しかしスコアリングの観点からは、短期的な利益を目的としたクレジットカードの乱取得は、契約平均期間を押し下げる。
そして真剣に考えた結果取得したクレジットカードでも、実際に使ってみると「何か違うな」となることは、まあ、ある。しかし安易な解約も平均契約期間を押し下げる。
重要なのは、その「クレジット会社側からしてみたら不誠実な契約の短期打ち切り」という事実が、解約後5年間もの長期間残ってしまうということだ。
ではいつまで利用しなければならないのか。結論からいえば、24か月ということになる。
入金状況
過去24か月分の支払状況が記録されている。正常に入金された場合は「$」マークが表示される。「$」はポジティブな評価だが、「空欄(利用なし)」や「$以外の表示(延滞や一部入金)」は、ネガティブまたはニュートラルな扱いとなる。スコアリングの観点から、「24か月分、全ての欄を$で埋める」ことが高評価に直結する。
この入金状況を始め、ここを起点として変動する返済状況や補足情報といった支払い状況は、スコア上36.5%(292点)という最も重い扱いがなされている。
つまり持っているクレジットカードは、ごく少額でも毎月必ず利用し「$」を積み重ねていかなければならない。利用額の多寡は記録されないため、1円でも構わない。とにかく死蔵しないことが重要である。
ただしリボ払いによる一部入金は「P」と表示されネガティブとなる。
クレジットカードによってはリボ払いにするとポイントが付く等のキャンペーンが開催されており、使い方によっては利幅をとれることがままあるが、スコアリングの観点からは避けるべきである、ということになる。
(※追記。リボ払いにおいてPが表示「される」説と「されない」説があり、どちらも経験談が見付かった。この点、オフィシャルな整理では「契約どおり支払いがなされたか?」という観点では、「Pにならない」が正しいものと思料される。が、クレジットカード会社の中で間で平仄が取れていない可能性が否めないこと、また利用枠と支払い状況を勘案するとリボ払いを利用している事実は推定されるため、スコア最大化の観点から保守的に「リボは利用しない」という結論に変わりない)
そして先述のとおり、クレジットカードの利用歴は、解約後5年間残る。ごく短期でクレジットカードを解約すると、「短期で解約した」という事実が5年間も残ってしまうのである。軽く見るべきではない。
人生において、5年は非常に長い時間である。5年もあれば人生は変わる。人生を放棄してバイクで旅をしていた男が、気づいたら結婚し、子供ができていて、これまでやってきた放埓な生き方が今になって「ローンが組めない」という事実として襲い掛かってきて頭を抱えることになるぐらい、そのぐらい長い時間なのだ。
確かに不要なカードの存在は、「すべてのカードを利用する」という加点事由に繋がる行動を阻害しかねない。
しかしスコア最大化の観点からは、最低でも24か月間利用し良好な利用実績を満期積み上げてから解約した方が良い。
逆にいえばクレジットカードの新規申込みは、「最低7年間(利用2年+保存5年)は影響が残る」ということを考慮して慎重に行う必要がある。
延滞
正常な支払い$を積み重ねていくのが望ましい。が、支払いを延滞してしまうことは、ある(通常の社会生活を送っている人間は「そんなことはない」というかもしれないが、あるのだ)。
しかし早めに手を打たなければならない。当然、延滞は信用に重大な影響を及ぼすが、その影響は延滞期間によって段階的に深刻化する。
延滞1か月未満: 残高不足等で支払いが完了しなかった場合でも、カード会社からの督促後、速やかに支払えば、記録されるタイミングやカード会社の判断(温情)により通常どおり$と記載される可能性が高い。
延滞1か月超: ≪入金状況≫に「A(未入金)」等の$以外の表示が記録され、減点対象となる。しかしこれは前述のとおり、欄が24か月分しかないことから時間の経過とともに記録から押し出される。ここで重要なのは、延滞が発生した場合、焦ってそのカードを解約してはならないということ。解約すると、「延滞をした」という記録が5年間残り続ける。延滞発生後は必ず24か月間カードを保有・利用し続け、良好な実績で延滞記録を押し流す(禊を済ませる)必要がある。
延滞2か月超: 返済状況が「異動」となりスコアリングにおいて大幅な減点となるほか、信用事故(ブラックリスト入り)が確定する。これはCRINというネットワークを通じて他の信用情報機関(JICC、KSC)にも共有され、CICだけの問題に留まらない。
異動情報が発生すると、(私のように)残債を完済してもそこから5年間は記録が残り続ける。延滞は必ず2か月を超える前に解消しなければならない。
異動ほか信用事故
しかしそれでも支払えないときは、ある(通常の社会生活を送っている人間は「そんなことはない」というかもしれないが、あるのだ)。
民事再生等の事実は、≪契約内容≫において「保証」や「移管債権」として表示され、信用ブラックという扱いを受ける。
ではこれがいつまで残るのか? ネットで調べると何故か諸説出てくるのだが、保有期間の表示をみると「再生の場合、分割した債務を完済した日の5年後」まで、ということが判る。
破産の場合、裁判所が免責を決定した日の5年後までだろう(ただしKSCは、破産情報の保管は7年)。
民事再生の場合、冒頭で述べたように手続き開始から返済完了までに数年(約1年+3~5年)を要する。結局、破産や債務整理を開始した日から異動情報が消去されるまで、計10年前後の期間が必要となる。これを通称、喪中という。
ただし喪中であっても、冒頭で話したように私も低位ながら4枚のクレジットカードを保有しているのであって、過度に恐れる必要は無い。
逆に喪中だからといって何も対策を打たずにおくと、喪明け時点で「スーパーホワイト」(十分な年齢にもかかわらずクレジット利用歴が全くない状態)となり、過去の金融事故が強く推定されてしまい、「正常な信用状態」に持っていくのに更に数年を要することになってしまう。
座して待てばいい、ということにはならない。
我々はどう生きるべきか
では一旦信用ブラックに陥った場合、どのように立ち回れば良いか。今回の報告書と私のクレジットカード再取得の遍歴から、以下の事実が明らかになっている。
デポジット型クレジットカード
世の中には、来日した外国人や信用ブラック人間の為に「あらかじめカード会社に5万円~保証金を振り込んでおいて、それを担保としてショッピング枠を与えられる」という仕組みの、デポジット型と呼ばれるクレジットカードが存在する。
しかしそのようなクレジットカードは本来的にはクレジットカードと呼べるかどうか微妙な存在であり、「そんなものを使い込んだとて本当にクレジットヒストリーが残るのか?」というのは大いに疑問だった。
それが今回の照会において、しっかりと使用歴として記録されていることが判明した。
つまり民事再生や破産をした人間は、先立つものが5万円でもあるのなら、その時点でデポジット型を作らなければならない。
そしてその利用歴を積み上げて、「普通のクレカ」を契約する踏み石にしなければならない。
私はNEXUSカードを6か月利用し、その利用状況を以てメルカードの審査が通っている(当初枠3万円)。
なお現時点において新規で作ることができるデポ型は、NEXUSカードかライフカードの2社しかない。どちらも還元率は同じであり、使い方次第でデポ型ではない通常のクレジットカードへのインビテーションもありうるが、NEXUS一択である。
何故なら、年会費が圧倒的に安いから。
ライフには保険が付帯しているが、デポ型を取得する趣旨は、「最低限の与信のベースを作ること」にあるので余計なオマケである。
私もNEXUSカードを半年使ってさっさと解約するのではなく向こう2年使い込むべきだった。
属性と独自基準
CICのスコアは重要な指標だが、唯一の評価軸ではない。各クレジット会社は独自の基準で審査を行っている。
デポ型において最低限のクレジット歴が出来たら、次は審査においてスコア以外のパラメータを重視しているクレジットカードを作成する。
その際、以下の点に留意する。
・外資系は避ける
外資は独自基準を採用しており信用ブラックでも取得できる、という説があるが、CICは法律によって見なければならない。結局、否決になってしまいロスが発生してしまう。また社格がローンの審査においてどの程度重視されるか判らないものの、通説では内資系クレカより軽い扱いを受けるという話もあり、いずれにしても選ぶ理由は薄い。
・社内ブラックは避ける
元債権者だったクレジット会社のカードにおいては、内部で社内ブラックとして扱われ、喪が明けようとも恒久的に否決を受ける可能性が高い。
また、例えば三菱UFJでブラックになった場合、その傘下であるアコム等も牽連して社内ブラックになっている可能性が高い。消費者金融系だから審査は緩いだろう。と安易に考えず、系統はしっかり見てから申し込んだ方が良い。
・メルカリ
オススメなのはメルカードである。前述のとおり、私が当初与えられた枠は、NEXUSカードによる半年の積み上げがあったとしても僅かに3万円しかなかった。
しかしメルカリは、メルカリのサービスやカード、メルペイの利用状況に応じて「枠を毎月更新してくれる」という珍しい特徴がある。
また、「枠を利用しても、アプリで銀行口座から先払いを行うことで枠を回復させることができる」。これは枠の少ないブラック者には大きなメリットである。
私も3万円の枠を何度も回復させ、使い込み、毎月増枠してもらい、1年後にはメルカードゴールド(枠100万円)を取得している。
(※追記。因みにメルカードノーマル→ゴールドへのグレード変更に際しては、「新規契約」ではなく引き続きの契約となっており、支払い状況等は承継されている。もし年会費が有料のカードを持っており、「2年使い続るのが良いと言っても年会費が勿体ないな」と思っている場合、無料グレードまで落として2年の満期まで保有して解約する方が妥当と思料する。)
なお「ゴールドカードホルダーかどうか」という事情は、報告書には表示されていない。つまりゴールドでもプラチナでも(各クレジット会社内部での格付けが良くなったとしても)対外的な与信の評価には関わらない。
・そして銀行系
メルカードゴールドを得た半年後、私はSMBCNLを取得している。
一方、デポ型ライフの利用歴を半年積んだにもかかわらず、「普通のライフカード」の申請は否決されている。
与信審査はCICの報告書を紐解いても依然ブラックボックスであり、大部分は推測するしかない。しかし本来、緩い審査基準とされている信販系のライフカードが否決であるにもかかわらず、より厳しい基準とされている銀行系のSMBCNLが通った。その要因について、三井住友銀行を私がメインバンクとして設定していることが大きく影響している(SMBCは口座保有者の審査を緩くするという独自基準を持っている)ものと思われる。
銀行系のカードは正に与信の王道である。ここまできたら、後は順調に支払いを積み重ね、時間が経つのを待てば自ずと「まとも」に戻ることができるだろう。
実践的tips(まとめ)
・ クレカの申請は半年に1枚。何枚も作り過ぎない。
・ キャッシング枠は0円にする。
・ 持っている全てのカードを毎月使う。
・ ショッピング枠の利用率は30%以下。
・ リボ払いはしない。
・作ったクレカは最低24カ月利用し、短期解約しない。
・信用ブラックになったらNEXUS→メルカリ→銀行系で与信を育てるといい。
終わり
これまで書いてきたことは、ただ信用情報を正常化する道しるべがある程度明らかになった。というだけの話でしかない。
私も途上である。クレカが作れたとか作れないとか、ローンが組めるとか組めないとか、そういう今さらどうしようもない事に必要以上に拘っていても栓はない。
結局、道しるべに従って、腐らずひとつひとつ積み重ねていくしか手筈はない。淡々と禊を済ませていこう。
〆
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5年前に任意整理して、今年4月に完済したんですが、異動情報が付かない会社もあるみたいですね。 結構有名な会社ですが、こんなこともあるんやってことで、共有です。
入金状況空欄がネガティブになる、というのは寡聞にして知りませんでした。 以前の記憶ですが、そもそも入金状況を付けない会社もあり、空欄である分にはネガティブにはならないと思っていたのですが、変わったのでしょうか?
私も破産してブラックなので、興味深く拝読しました。メルカードは神です。 > 破産の場合、裁判所が免責を決定した日の5年後までだろう(ただしKSCは、破産情報の保管は10年)。 KSCは10年→7年に短縮されました。
メルカリはマジで神。 確認し修正しました、ご指摘ありがとうございます!!
> ただしNEXUSカードは外国人向けである上、「デポ型しか発行していない」会社なので、社格面で印象が良くない。 CICの開示報告書の「登録元会員名」はCICを照会するカード会社には開示されません。 したがって、「どのカード会社と契約しているか」はわからないため、クレジット契約情報に社格と…
ありがとうございます、見逃してる記述でした。 社格についての話は削りました。