小泉進次郎防衛相、クマ対策にあたる自衛隊員が銃携行しない理由語る「手負いのクマほど…」
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小泉進次郎防衛相が6日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演。秋田県内でクマ対策支援を行う自衛隊員が銃をやナイフを携行しない理由を説明した。 【写真】鉄帽に防弾チョッキ…クマ対策にあたる自衛隊員の姿 クマによる人身被害が多発する秋田県の鈴木健太知事からの要請を受け、防衛省は同県に陸上自衛隊を派遣。小泉氏は派遣決定について「本来自衛隊が最高に重視しなければいけないのは国防に対する備え」としつつ、「今県民の皆さんの命が失われていて、平和な生活も脅かされている。こういったことを考えると異例ではありますけど、求めに応じるというのは1つの判断」と語った。 自衛隊は5日から秋田県内で作業を開始。箱わなの設置や周辺の監視など、主に自治体、地元猟友会の後方支援を担当し、武器による駆除は対象外となる。小泉氏は、隊員が携行する装備の1つである長さ約160センチの木銃を手にすると「何で本当の銃じゃなくて木銃なんだというご指摘もある」と理解。一方で銃やナイフを装備しても「仮にクマを仕留めることができたらいいんですけど、そうじゃなかった場合に『手負いのクマほど危険なものはない』と」と猟友会から助言を受けたという。小泉氏は「いかに距離を取りながら対応するかが、自衛隊としてやるべきことではないかと。猟友会の皆さんと相談した結果」と話した。 木銃、防弾チョッキ、クマ撃退スプレーを提示しながら「万が一襲われたと考えた時に、こういったものを活用した方が一番いいと。日頃からクマの対処をやっておられる猟友会の皆さんの助言を受けて、隊員の安全確保にとっても今回はこれが一番だという判断」と述べた。
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