先日、四谷くんと鎌倉に遊びに行きました。(その旅行についても詳しく書きたいですね)

四谷くんが「仕掛け絵本専門店に行きたい」というので、行くことに。

なんでも、「もちろん子供向けのもあるし、大人向けのもある」とのこと。


「大人向け」と聞き、「いわゆる御開帳的なものもあるのかな(原文ママ)」と、現代の20代女性の発言とは思えない予想を四谷くんに伝えました。(四谷くんはやさしいので「あるかもね」とかなんとか言って聞き流してくれましたが)

そうして専門店に行ったところ、

なんと、私が思い描いていたような大人向けの仕掛け絵本がありました・・・

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『お行儀の悪い世紀末』デビッド・A・カーター作、中山公男訳

新装版 お行儀の悪い世紀末
デビッド・A・カーター
大日本絵画
2025-02-18



英国ヴィクトリア朝1890年代に現れた「ノーティ・ナインティーズ」というわんぱくな一群をテーマにした仕掛け絵本です。

たとえば、


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テーブルクロスをまくり上げると、

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お行儀が悪いですね・・・

絵本の裏表紙にキャッチコピーが書いてあるのですが、

この絵本を開くとき あなたの胸はくすぐったく泡立ち コルク栓ははじけ飛び 眼鏡はくもることうけあいです。

「『眼鏡くもる』って表現好きかもな」と思いました。

こういうすこし時代がかったウィットのある艶っぽい文章って「おいおい・・・」となりますが、感心しちゃうときもままあります。


レジにこの本を持っていくと、店員さんが

「この本は1988年の古い本で、去年新装版として出たんですよ!かつては小さいサイズのもありましたが、やっぱこの大きさにしか出せない雰囲気がありますよね!」

と興奮気味に語ってくれました。いいお店でした・・・


四谷くんが「予想してた本があってよかったな」と言ってくれました。

私はこの仕掛け絵本にいたく感動して、「いつか『お行儀の悪い江戸末期』を作りたい・・・!その時はこういう仕掛けで・・・!」と四谷くんにここでは書けないようなアイデアを列挙。

私がのびのびできているのは、周りのみんながやさしいからやなあと思いました。