贈り物。それは大切な人に日頃の感謝と愛を形に込めて表す、素晴らしい文化である。しかし、昨今はSNSの普及によって「贈り物」に対する賛否両論の意見が飛び交いやすくなった。
日本において最もその“とばっちり”を受けているブランドといえば、ジュエリーブランドの4℃(ヨンドシー)に他ならない。数年前にXで物議を醸し出した「30代の女性に4℃のジュエリーを贈るのはダサい」事件の炎上から早数年。あれから、4℃はどのようにその汚名を晴らし、生き残り戦略をかけているのだろうか。今回はその現状について解説していく。
前編記事『なぜ「4℃のジュエリーはダサく」なったのか?世界中の女性を悩ませる「ハートネックレス問題」の根深い背景』より続く。
炎上が業績悪化に拍車…リブランディングへの舵取り
思わぬ炎上が業績悪化に拍車をかける結果となってしまった4℃。
運営元の株式会社ヨンドシーホールディングスは、この事態を深刻に受け止めていた。実際、この問題については4℃を擁護する意見が大多数であった。女性ユーザーからも「4℃を愛用している」「結婚指輪は4℃にした」といった、同ブランドの高品質なジュエリーを評価する意見も多く寄せられていた。
しかしヨンドシーは、ネット上では一部のネガティブな投稿がポジティブな意見の何倍もの速さで拡散していく現実を理解していた。そこで同社は、騒動後の2023年9月に新たな施策を打ち出す。それが「匿名宝飾店」である。