大阪府警警部補を情報漏洩容疑で逮捕 元警官の求めで捜査装い入手か

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 事件捜査に必要だとして金融機関に書類を示して情報を取り、知人に漏らしたとして、大阪府警は22日、羽曳野(はびきの)署地域課の警部補草川亮央(あきお)容疑者(56)=大阪市西区=を地方公務員法違反(守秘義務違反)容疑で逮捕し、発表した。

 また、府警の元警察官で行政書士の道沢正克容疑者(68)=奈良県大淀町=も同法違反(そそのかし行為)容疑で逮捕した。

 府警は、こうした情報は実際の事件捜査には必要がなかったもので、草川容疑者が虚偽の書類を作成した疑いがあるとみている。

 情報は道沢容疑者の行政書士などの業務に悪用された可能性があるとみて、両容疑者間の金銭の授受の有無も含めて全容解明を進める。

 草川容疑者は容疑を認め、「道沢さんから話があり、銀行などで調べた。情報を道沢さんに伝えたことは間違いない」と供述しているという。

元警察官は容疑を一部否認

 道沢容疑者は「口座照会を依頼し、その結果を教えてもらったが、『そそのかした』という言葉は納得いかない」と一部否認しているという。

 監察室によると、草川容疑者は2020年4月から羽曳野署刑事課に所属。知能犯罪の担当係長を務め、今年2月に地域課に移ったという。

 草川容疑者は今年2月13日、道沢容疑者から依頼があった特定の人物とその人物が代表を務める法人の計2口座について、「捜査関係事項照会書」を作成。預金残高などの情報を金融機関に照会して取り寄せ、道沢容疑者に漏らした疑いがある。

 道沢容疑者は1月31日、草川容疑者にこれらの情報を漏らすように依頼し、そそのかした疑いがある。

 捜査関係事項照会書は、警察が官公庁や企業などから情報を入手する任意捜査の一つだ。

 刑事訴訟法に基づく手続きで、求められた側は回答する義務があるとされるが、拒否をしても罰則はない。

 草川容疑者は、実際に捜査していた事件で必要な情報であると上司に虚偽の説明をして照会書を作成。上司の決裁も受けていたという。

 府警は、草川容疑者による照会書の虚偽有印公文書作成容疑や、公務員職権乱用容疑なども視野に捜査する方針。他にも道沢容疑者に情報を漏らしたとみて調べている。

 また、照会書の決裁をした上司らの責任についても今後調査するとしている。

捜査2課の「サンズイの神様」

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