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オススメしようとすると語りすぎる件~京極夏彦編

書く習慣1ヶ月チャレンジ、15日目。
本日のテーマは
「だれかにオススメしたい本・映画・アニメ・ドラマ」です。
宮沢賢治縛りにしても良かったのですが、
それはまた別の機会にして、
今までに読んだり見たりして影響を受けた作品などをご紹介します。

オススメしたい本

小説  京極夏彦 「百鬼夜行シリーズ」

中学の時に友達に紹介されて知ったのが京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」1作目、
「姑獲鳥の夏」です。
ジャンルは推理小説です。
それまで推理小説をよんだことがなかったし、物語のテーマである「妖怪」も初めてのものでしたが、意外と読めてしまったのを覚えています。

京極夏彦の代表的な「百鬼夜行シリーズ」の特徴は、本の分厚さ。
「え、物語の中身じゃなくて見た目かよ。」とお思いでしょう。

ちょっと説明させてください。

推理小説で有名な赤川次郎の三毛猫ホームズが
大体200~350ページ前後(講談社ノベルス版)に対して、
京極夏彦の百鬼夜行シリーズは
1作目「姑獲鳥の夏」は430ページ
2作目「魍魎の匣」は684ページ
3作目「狂骨の夢」は578ページ
4作目「鉄鼠の檻」は826ページ
と回を追うごとに分厚くなっていきました。

もうワクワクしかないですね。

600~800ページ前後がデフォルトの百鬼夜行シリーズは
”レンガ本・鈍器本”とも言われています。書店も並べるのが大変でしょう。

もうね、変態です。(好物)

文庫本になると一回りサイズが小さくなるのでさらにページ数が増えます。
最新刊の「鵼の碑」はノベルス版が832ページ
単行本が1280ページ、文庫本が1344ページです。
単行本・文庫本で1000ページ越え。
もう意味不明ですよ。辞書ですか。
片手で持って読めないですよ。
それでもみんな読むんですけどね。

さて、肝心の内容ですが。

登場人物は
・古書店京極堂の店主、中禅寺。京極堂が通り名
(陰陽師・神主・堅物・博識・仏頂面・関口はあくまで知人)
・文筆を生業とする関口
(売れない小説家。赤面症・対人恐怖症・鬱・ヘタレ)
・刑事の木場
(無骨・漢・顔が四角い・時代劇好き)
・探偵の榎木津
(イケメン・頭良い・ケンカ強い・人の記憶が見える・人の名前覚えない)

この4人のキャラクターが漫画的というか、個性がたっているのです。
ジャンプに出てきそうな設定じゃないですか。
それぞれの性格や気質がすごくわかりやすくて、あなたの推しが必ず見つかります。
私の推しはもちろん関口君です。一言で言うと「情けないやべぇヤツ」です。

推理小説なので、どなたかがお亡くなりになったり、事件が起きて、
それを4人が解決していきます。京極堂が陰陽師という肩書きも持っているので、憑きもの落としという体で犯人と向き合っていきます。
京極夏彦の代名詞「妖怪」が必ず物語に絡んできて、人間の業や、欲や、哀しみなどの感情が、あたかも妖怪に憑かれたからそのようなふるまいをしたかのように描かれます。犯人はなぜ凶行に及んだのか、その原因となる妖怪は誰かの心にも必ずいるのではないかと考えさせられます。

物語が進んでいくと場面の転換とともに主観(語り手)が変わるので、そこでいろんな伏線やさまざまな立場での背景が語られます。これも物語への没入感の仕掛けだと私は思っています。同じ出来事でも、それを見る人が変わって、視点が変わるだけで違う出来事にも見えてくる。逆もまたしかりで、違う出来事だと思っていたら実は線がつながっていて同じ出来事だった、とか。

物語の最後の収束と回収は見事で、それまで長い文章を読んできた甲斐があると、満足感さえ覚えます。
そもそも、なぜこんなに長いのかと言えば、3~5割は京極堂の妖怪とか歴史とかのうんちくで構成されるからです。でもそういうのが入ると物語が間延びして、「結局どんな物語だったっけ?」となるんですが、このうんちくも部分部分でヒントになったり、全体の物語を深く理解できるようになるので、読み飛ばせないあたり、京極夏彦の策略を感じます。

京極堂の台詞に
この世には不思議な事など何もないのだよ、関口君
という有名な台詞があります。
京極堂のなっがい講釈はとどのつまりそういうことなんですが、人によって見えている世界が違うんですね。
関口君には不思議なことでも榎木津には何ら不思議ではない。
世界の道理、個人の常識、地域の風習、そういうものからすると(他人には不思議に見えるかもしれないけど)不思議なものはなにもない。それがその人にとっての事実だから。
そういう個人個人の認識のズレによって生じた溝や隙間に、妖怪がすんでいるような気がします。

初めて実物を手にする人は、その分厚さに「え、無理。」と拒否反応がでるかもしれませんが「姑獲鳥の夏」がクリアできれば後はスルスルです。
沼です。
関口君やべぇ。榎木津ぶっ飛んでる。関口君をもっと叱ってやってくれ京極堂。ってなります。

キャラクターの人気があるだけに、スピンオフもあり、そちらはテンポ良く進んでいく感があるので(本編の分厚さに慣れているだけに)、こちらもオススメです。
活字が苦手な人は漫画やアニメでも展開されていたりするのでそちらから入っても。(映画はあまりオススメしないです…)

最新刊の「鵼の碑」をまだ読めていないので、本棚の片隅でオブジェと化しています。読み始めたらあっという間というのは分かっているのですが………

京極夏彦という名前も、百鬼夜行シリーズという名前も初めて聞いた方は
まず書店で実物を見てください。
これが噂の鈍器本か…
とまず手に取って重量感を感じてください。
そこから全てが始まります。


他にもオススメしたいアニメ・映画に
エヴァンゲリオンとガンダムもあるし、

オススメしたいドラマは、「コウノドリ」とか
堤幸彦監督木村ひさし監督福田雄一監督のドラマとかあったんですが、かなり長すぎてしまうので,いったん終わりにします。
「またの機会に」って何度も言ってますね。
そういうときのまたの機会ってなかなか来ないんですよね。

わたくしのオタク気質が理解いただけたところでまた明日。

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