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米消費者債務の延滞率上昇、5年ぶり高水準-学生ローンの未払い増加

  • 7-9月に返済が30日以上延滞した債務は全体の約4.5%-NY連銀
  • 学生ローンの返済延滞率は過去最高の14.4%に上昇

米消費者の債務における返済延滞率は、7-9月(第3四半期)に約5年ぶり高水準に上昇した。学生ローンの未払い残高が急増を続けている。

  ニューヨーク連銀が5日公表した「家計債務と信用に関する四半期報告」によると、7-9月に返済が30日以上延滞した債務は全体の約4.5%に達し、2020年1-3月(第1四半期)以来の高水準となった。学生ローンの返済延滞率は過去最高の14.4%に上昇した。

  このデータは特に若年層を中心に、米国の家計が高金利や雇用の伸び悩み、持続的なインフレといった要因を背景に厳しい状況に直面し続けていることを示唆している。報告によると、深刻な延滞に移行する割合は20代と30代の消費者で最も高かった。

  一方、今回の報告では明るい兆しもいくつか見られた。学生ローンにおける深刻な延滞の比率は上昇が続いたものの、深刻な延滞に分類される債務全体はやや減少。前2四半期では急増していた。また消費者債務の最大項目である住宅ローンの延滞率は低水準にとどまった。

  ニューヨーク連銀の経済調査アドバイザー、ドンフン・リー氏は発表文で、「家計債務残高は緩やかなペースで増加しており、延滞率は安定しつつある」と指摘。「相対的に低い住宅ローン延滞率は、十分なホームエクイティー(住宅価格からローン残高を差し引いた持ち家の正味価値)と厳格な融資基準によって支えられた住宅市場の底堅さを反映している」と記した。

  7-9月の家計債務残高は1970億ドル(約30兆3600億円)増の18兆5900億ドルとなった。

原題:US Consumer Delinquencies Climb as More Student Debt Goes Unpaid(抜粋)

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