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Conversation

建築設備設計業界は万年人手不足だ。実際、数ヵ所の設計事務所で働きながらこれを目の当たりにしてきた。となりの同僚も昼夜問わず休日も関係なく働いていた。何とかせねばと考え続けてきた。 中小規模の設計事務所では現調、役所協議、打合、設計、作図、申請、監理の全てをベテランの設計者一人が担うことが少なくない。若手の参入は少なく、入ってきても設計で忙しすぎて教育に手がまわらないのが現実だ。 つまり若手は自力で学び成長するしかないのだ。結果設計にも成長にも時間がかかる。やっと成長した頃にはベテランがリタイヤ。積み上げた知識は断絶する。受け継がれることなく終わるのだ。 この悪循環を解消するには設計者の業務を分解し、分業することが必要だと考えた。 そこで私は一旦設計者の立場を離れ、設計者の代わりに図面を書く仕事をはじめた。設計者から作図を切り取り私が引き取ればいいと考えたのだ。 設計知識があるのでネタ図も細かい指示も不要。設計者の意図を汲んで図面を仕上げることが可能だ。設計者は余計な負荷なく気軽に図面を投げることができる。 依頼は増え続け、人数を増やして対応しているがまだまだ足りない。全然足りないのだ。 元々人手不足の業界だから優秀な人材は企業内にとどまっていて簡単には流出しない。人が見つからない。 さて、どうしたものか… つづく