JTC勤務って素晴らしい
今回は、JTC(伝統的な日系企業)に勤めることがいかに素晴らしいことであるかに関して記載してみたい。
正直筆者がJTC以外に勤務したことがないため、かなりポジショントークになってしまっている点はご容赦して頂きたい。
筆者が就活をしている時は、それこそ外資しか勝たんと言った状況であり、東大を卒業してJTCしかも日系金融の総合職に行くのは勿体ないとされていた。現に筆者も決してとにかくJTCに行きたくて就活を行っていた訳では無く、どちらかと言うと怠惰な生活を重ねた結果、何とかJTCにたどり着いたといった次第である。筆者は最近の就活生に話を聞いた訳では無いため、今でも若い20代前半の人は外資に行きたがっているのかもしれない。その辺りの温度感はあまり分からないので、是非識者が要れば教えて欲しい。
当時は確かにキャリアの選択権や幅、年収水準と言った観点で外資が日系大企業を圧倒していたと思う。
当時の日系企業の場合は、キャリアの選択権が当時は全くない上、初任給もかなり低く、昇給しても外資には全く敵わない水準に給料が据え置かれていた。確かに優秀な学生であれば、日系企業を選ぶ合理性が無かったように思える。
ただ最近では、若干この風潮に変化が見られるように思える。
色んな要因が挙げられると思うが、一番大きいのはインフレの進行、収益力の回復、人手不足を背景として、日系企業が総じて給料水準を大幅に引き上げている点があると思う。
また若手に限定されることかもしれないが、最近は配属の柔軟性も高まってきている。つまり勤務地やジョブに関する希望が通りやすくなってきているという事だ。
こうした変化を受けて、終身雇用が保証されず、福利厚生も日系企業に比べて劣後する外資系企業を選択する妙味が薄れてきているため、JTCの相対的な地位が上昇しているのでないかと考えられる。
また筆者の年齢上昇に伴う自身や周囲の価値観の変化も背景にあるかもしれない。つまり昔と比較すると、転職市場における自分自身の売りやすさが低下しているため、よりジョブセキュリティーが強固な日系大企業に魅力を感じているのかもしれない。
また世の中の労働に対する価値観の変化もあるかもしれない。
これはあくまで筆者の所感であり、世の中の総意ではないのかもしれないが、足元日本ではインフレの進行に伴い、労働よりも資産を持つことの重要性が高まっている中で、社会全体として労働に対するリスペクトのようなものが薄れてきているように感じる。つまりどれだけ頑張っても、親の有する資産に現役世代の労働で勝つことは出来ないので、それなら無理して働かずに日系企業でヌルっと過ごした方が人生マシと考える層が増えているような気もしなくもない。
前置きが長くなってしまったが、長年のJTC勤務を経て感じた日系大企業で働く魅力に関して述べていきたい。
1.圧倒的な社会的信用
まずは社会的な信用である。こういった目に見えにくい要素は軽視されがちであるが、人が若さを失っていく過程で、社会的な信用の相対的な価値は上昇していく。
相手が同じおじさんでも、大企業勤務の場合と名も知らない中小企業勤務の場合では社会がその人に対して寄せる信用は大きく異なってくる。
住宅ローンを組む場合でも、結婚の顔合わせの場でも、同窓会であってもどこの企業に勤めているかと言うファクターは極めて重要である。
中小企業の課長よりも大企業の平社員、何なら窓際社員の方が社会的な信用力は遥かに高い。
上述した通りで、最近の経済的な豊かさを決定するのが本人の労働所得よりも資産が重要になってきていることを踏まえると尚更これは余計に際立つ。
大企業勤務の方が、資産家のバックグラウンドを有する相手と結婚しやすいかもしれない(というかこれは明確に存在する傾向であると思う)。大企業勤務の方が住宅ローンが通りやすく、持ち家を持ちやすいかもしれない。大企業勤務の方が安定したキャッシュフローが期待できるので、株式投資に有利かもしれない。
このように考えると大企業勤務が個人にもたらす社会的な信用力と言うのは極めて重要なファクターであることが分かる。
2.ダウンサイドリスクの抑制が可能(=終身雇用の担保)
ネットでは、大企業のリストラが大々的に取り上げられることがある。
正直こういうのを見るたびに違和感を感じる。無数に存在する大企業の一部(しかもリストラが断行されるのは大抵海外拠点だったりする)がリストラしていると言ってもそれは局所的な事象であり、その局所的な事象を持ってして「大企業であっても安泰でない」と主張するのは極めてミスリーディングであると思う。
正直、筆者は社会人になってから何人か窓際社員や無能社員を見てきたが、その人たちがリストラされたという話は聞いたことが無い。
どれだけ長時間トイレに行ってようが、全くアウトプットを出していなかろうが、どれだけ仕事中に居眠りしていても、解雇されたという社員を見たことは無い。
確かにどこかの部署に左遷されたという話は聞いたことはあるが、実はそれですら殆ど聞いたことが無くて、JTCの本社部門にしぶとく居座り続けている社員が太宗である。
JTCには多くの部署が存在するが、部署間には部格のようなものが存在する。つまり有能が多く配属される部署もあれば、無能が(消極的であれ)配属される部署がある。多くの無能社員は後者の部署に配属されているので、そもそも有能社員と関わる機会が無く、自分の無能性にすら気づかず、案外居心地が良いと言ったこともある。
早期退職の募集もリストラとミスリーディングを伴った形で報道されることが多いが、これはあくまで自分から手を挙げた社員が対象であり、例え退職勧奨を受けていたとしても、本人が望まない限りは早期退職になることは無い。やはり日本社会では逆に解雇される方が極めて難しいのだ。
そしてこのダウンサイドリスクの抑制(=終身雇用の担保)と言うのは、自分自身に市場価値が無くなっていく30代後半からその真価を発揮するようになる。
20代の時は、自分が落ちこぼれるリスク、どこかで病気になってしまい満足に働けなくなってしまうリスク、何らかの不幸が重なり満身創痍になってしまうリスクは考慮しない。そのため、変に窓際社員を見下したり、自分の能力を過信してしまうことがあるのだ。
人生は何があるか本当に分からない。そして加齢に伴い、大抵の物事は悪い方向に進むことが多い。このような状況になって初めてJTCのダウンサイドリスク抑制性に多くの人はその価値を見出すようになるのだ。
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購入者のコメント
15大きいJTCに長ーく勤務してる。僕の主観はこれ
>1.圧倒的な社会的信用
同意
>2.ダウンサイドリスクの抑制が可能(=終身雇用の担保)
同意しない
出向という形、業務の押しつけという形で従業員を辞めさせる。追い出し部屋的な人事運用がある
>3.実は駐在等によるアップサイドの追求が可能
同意
>4.高い心理的安定性、人間関係が良好
上司による。JTCで製造業の場合は地方配属になるが、その場合は概ね糞。高卒社員から聞える風俗・パチンコ・車・BBQの雑談を聞きながら社食を味わう毎日。社食もカルロスゴーンが形容したように、豚の餌。
>5.年功序列で生活防衛ラインにまで持っていける
同意
>6.ワークライフバランスに優れている
モニターにジュースを吹いたわ、謝って欲しい。これこそJTCの一番駄目なところ。仕事終わったから勤務時間内に帰るとか出来ない
職務範囲が明確じゃないので早く終わると無尽蔵にすりつぶされるまで業務を追加される。若手の頃、3人分の勤務していたな。悲しい
続く
>7.優れた福利厚生
ハード的な福利厚生は使う暇はないけど、社会保障の上増し的な制度があるので手厚い
心身をぐちゃぐちゃにされても長期療養が可能
>8.総じて人生の後半に強い
出向して子会社で忙しく走り回る未来しかない。企業粘着性が強すぎて転職も不能。
JTでは同調圧力で、職場の自分というペルソナしか持つことを許されないので、私はJTCに勤務することをおすすめしない。
外資系企業で40代までに働きづめで、、40代で自分が本来やりたいことを起業で取り組むのが良いと思う
JTCは自分のアウトプットと収入の均衡がないので、総じて奴隷労働感が強い。職場異動も自分のキャリア志向より、総務の思いつきや、上司の好き嫌いというさじ加減に左右されて主体性がない
自分でコントロールできない人生をJTCですごさない方が良いよ。
ただ、キャリア志向のない女性で、子どもを沢山育てたいという方には大変素晴らしい職場だと思う。でも、子どもを産むの地方になるので、教育機会という意味合いでは劣悪。自然は豊か。
さすが東大卒・・・人間を「等価値で均質な車のエンジン」と考えたときに、合理的で経済的なメンテや保証を得るための、もっとも効率的な方法だと思います。
日本には「朝三暮四」って諺があるんだよ、害人さんよ。