新入社員9人が“秒で退職代行” 『辞められる会社』が抱える7つの盲点
本記事概要|「退職代行で新人が9人一斉離職」という現実
入社わずか数日で“駆け込み寺”に電話――。2025年春、大手企業の新入社員9人が退職代行サービス「モームリ」を通じて会社を去りました。背景にあったのは、契約ギャップ・ハラスメント・そして“辞めさせない文化”。
本記事では「なぜ人はこんなに早く辞めるのか? 企業はどう変われば良いのか?」をデータと事例で深掘りし、“辞められる会社”を“辞めたくない会社”へ変える打ち手を提案します。
この記事でわかること
退職代行利用が急増する3つの理由
会社側が抱える“7つの落とし穴”チェックリスト
やめたくない会社に変わる5ステップ
働き手がブラック企業を見抜く4つのサイン
FAQ│退職代行は本当に“最後の手段”なのか?
結論|「契約ギャップ×コミュ障マネジメント」が早期離職を生む
新卒の4人に1人が「退職代行を検討している」――25.3%という調査結果が示すとおり、もはや退職代行はレアケースではありません。
利用者の6割が就業半年未満、年齢は20〜30代が8割。若手ほど“転職の痛み”より“時間のムダ”を嫌う**“タイパ離職”**の傾向が顕著です。
しかし本質は「若者が軟弱」なのではなく、契約内容の食い違いとハラスメント体質を放置する企業側の構造課題にあります。
なぜ退職代行が選ばれる? 3つの理由
① 聞いていた話とちがう「契約ギャップ」
正社員と思ったら契約社員、想定外の長期遠方研修など**“入社前説明との差”**がトップ要因。
日本法では労働条件明示が義務化されているが、実務では口頭内定→SMS送付程度で済ませる企業も多い。
② “辞めさせない”圧力とハラスメント
退職代行利用企業の7.2%は「辞めさせない姿勢」を取る――とくに従業員10名前後の中小企業で顕著。
上司の高圧的言動や社長の公開説教など、心理的安全性の欠如が退職の決定打になる。
③ 法律知識とSNSが後押し
「退職届を渡せば2週間で辞められる」という法的事実をYouTube・Xで自学するZ世代。代行費用3万円前後を「人生の授業料」と割り切る。
退職代行市場は年6〜10億円規模、モームリがシェア7割とも試算。サービス供給側も拡大。
データで読む退職代行
出所:モームリ社公開データ、東京商工リサーチ、PR TIMES調査
企業向け|“辞めたくない会社”になる7つのチェックリスト
労働条件通知書は書面+電子で2回交付しているか
配属1カ月以内に1on1面談を実施しているか
有休取得率・残業時間を部署別に公開しているか
管理職ハラスメント研修を年2回以上行っているか
退職希望者に退職理由アンケートを翌日集計しているか
エンゲージメント調査結果を社内SNSで共有しているか
外部専門家によるパワハラ相談窓口を設置しているか
3つ以上×なら要注意。モームリプラスのような外部コンサル導入も検討を。
個人向け|ブラック企業を入社前に見抜く4つのサイン
社長写真がトップを占めるコーポレートサイト
「世界を変える」など抽象スローガンのみで事業内容が不透明
有休取得率・残業実績の数値公開がない
口コミサイトで新人定着率30%未満の声が複数
1つでも当てはまれば要警戒。“内定ブルー”になったら早めに就活やり直しを推奨します。
よくある質問(FAQ)
Q1. 退職代行を使うと転職で不利になりますか?
A. 採用側の「水際チェック」は強化傾向ですが、違法・不当な退職でなければ大きなマイナスにならないという調査結果が主流です。
Q2. 代行費用が高いのでは?
A. 相場は3〜5万円。弁護士監修プランでも10万円以下。未払い残業代請求などを弁護士に依頼する場合は別途。
Q3. 自分で辞めるのと何が違う?
A. 最大の違いは「心理的障壁を下げる即効性」。うつ手前のメンタル状態で交渉しなくて済むメリットがあります。
まとめ|転職5〜6回が“普通”になる時代、会社も個人もアップデートを
退職代行は甘えではなく、法と心理を埋めるセーフティネット。
企業は**“辞めさせない”より“辞めたくない”環境づくり**が成長戦略。
働き手は契約書と現場のズレを感じたら早めに相談・記録を。
日本が米国並みに転職5〜6回が当たり前の社会になれば、企業と個人はより対等になり、**「退職代行が不要な世界」に近づきます。その第一歩として、今日から「契約内容を文章で残す」「月1回チームの心理的安全性を棚卸しする」**ことから始めてみませんか?
行動を起こそう!
企業の方へ:まずは上のチェックリストを役員会で共有し、3カ月以内に1項目でも改善を。
働き手の方へ:雇用契約書と求人票を見比べ、食い違いがあれば入社前に質問しよう。
キャリアに悩む方へ:退職・転職が頭をよぎったら専門家(社労士・転職エージェント)に無料相談を。
あなたの一歩が、“やめられる会社”を“やめたくない会社”へ変えるきっかけになります。


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