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過去のコラム「緊急事態宣言よりも、苦しんでいる患者よりも大事な“ユメ”って何だ?」などで伝えたように、2021年1月、突然階上に入居したキックボクシングジムがつくりだす大きな振動により、当院は何度も診療の中断を強いられ、防振工事の要請も聞き入れられず、ビルからの退去を余儀なくされた。最終的には不動産業を営む当院の患者のおかげで近くの物件に無事移転できたのだが、2年半にわたり振動の恐怖に苦しめられた。移転にはかなりの費用がかかったこともあり、裁判を起こし、そして去る3月24日に地裁の判決が出た。
結果は谷口医院の全面敗訴。「64dBの振動が突然生じる環境でも針刺し事故のリスクは医療者が背負いなさい」というのが裁判所の出した結論だった。今回はこの訴訟を振り返ってみたい。
まずは、これまでの出来事を簡単にまとめよう。