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10月31日にメルマガ「人間の意識が永遠であることを反進化論から知り、しかし肉体は滅びることを核兵器の話題から悟る」を発行させていただきました。

2025年からの世界 人類の未来 地球という場所の真実

質問:「人類が滅亡する要因は直径7km超の彗星が地球に衝突する以外はないですかね?」 AI:「ええ、そうです」…と磁場の減少を懸念する私が自己訂正した日

投稿日:


fandom.com




磁場の消失と絶滅事象の関係

私の人生は勘違いが多い人生で、それを是正しながら生きなければ、勘違いだけで人生を終えていく可能性が高いですが、最近も「是正しないとダメだなあ」と思ったことがありました。

私は、「磁場の重要性」というものにかなりこだわっていまして、たとえば、現在、地球の磁場は一貫して減少し続けていますが、

「この磁場の減少が鳥や昆虫が極端に少なくなった原因なのでは?」

と、かなり思い込んでいます。今でもある程度はそう思っていますけれど。

地球の磁場の減少は以下のようになっています。

1945年〜2024年までの地球の磁場の強度 (4.8%の低下)

spaceweatherlive.com

一般に、鳥や昆虫(特に羽を持った昆虫)は、磁場で移動すると考えられていますが、

「羽を持った昆虫は、過去 30年あまりで 75%減少している」

ことが、ドイツの自然保護区域での継続調査でわかっています。

以下の記事にあります。

この世の昆虫の数は回復不能なレベルで減少していた : 羽を持つすべて昆虫類の生息量が過去27年間で75パーセント以上減っていたことが判明。自然界の植物の80%が「昆虫による受粉で存在している」この地球の近い未来は……
In Deep 2017年10月20日

 

問題は、上のタイトルにありますように、「自然界の植物の80%が昆虫による受粉で存在している」ということがあり、昆虫の劇的な減少は、そのまま植物の繁栄が阻止されることにもつながり得ます。

ミツバチなどを含めて、昆虫などの減少については、農薬や化学物質が言われることが多いですが…まあ、もちろん、それもあるでしょうけれど、このドイツの研究で特筆されるのは、「すべてが自然保護区域で行われた調査だった」という点です。

そして、ドイツの 63の自然保護区域での調査で、

「生息地に関係なく、一様に同じ減少を示していた」

のでした。

研究論文著者たちは、以下のように述べたことが書かれています。

この調査では、特定の種類だけではなく、羽を持つ昆虫の全体的なバイオマスが大きな減少を起こしていることがわかり、事態の深刻さを示している。

研究者たちは、この劇的な減少は、生息地に関係なく明らかであるとしており、天候や、土地の利用状況、および生息地の特性の変化などの要因では、全体的な減少を説明することはできないことも判明した。

この減少は、大規模な要因が関与しなければ説明がつかないことを研究者たちは示唆しており、今後の研究では、昆虫のバイオマスに潜在的に影響を与える可能性のある全範囲をさらに調査すべきだとしている。

indeep.jp

つまり、土地による気候とか農薬の使用状況とか、たとえば自然の状況の変化とは「一切関係なく昆虫は減少していた」わけです。

たとえば、世界レベルでは、蝶や鳥などがものすごいペースで減少しています。

蝶の減少については、以下の記事にあります。

アメリカの蝶が壊滅的な速度で消滅していることを突き止めた研究から思い出す「その最大の要因」。それは農薬でも殺虫剤でもなく…
In Deep 2025年3月11日

 

鳥も、北米では、過去 50年ほどで 30億羽の鳥が「消えて」います

鳥にしても昆虫にしても、あまりにも急速な減少を見せていて、そして、これらの生物が「磁場に依存して生きている」ことから、私は磁場の減少と、これらの生物の減少が関係していると確信していました(基本的には今でもそう思っています)。

しかし、人間はどうなんだろうと

私自身は、人間も磁場に依存して生きていると考えていますので、磁場が極端に減少する、あるいは、「磁場が消失する」という場合に、人類が生き残ることができるのかなあとは考えていました。

私としては「無理」だと考えています。

しかし、最近、AI にこれらの質問をしているうちに、

「人間は磁場の減少にかなり強い」

ことを知ります。

たとえば、42000年くらい前に、地球の磁場が一時的に(一時的といっても、300年間続きましたが)極端に弱くなった時期がありました。ラシャンプ事象という時期です。

磁場が 90%以上減少した時期です。

以下の記事にあります。

41000年前の地球の磁場の消失時に人類はひとりでも生き残っていたのだろうか? (否)
In Deep 2025年4月21日

 

このタイトルに「人類はひとりでも生き残っていたのだろうか? (否)」とありますように、私はこの時期、人類はかなりの大量死を起こしたのではないだろうかと考えていましたが、しかし、これらについて、AI に質問している中でのやり取りで、

「人類はラシャンプを生き延びたかもしれないな」

というように思うようになりました。

まあ、昨日の話ですが。

すべて抜粋ですが、以下のようなやり取りで流れが続きました。太字はオリジナルの回答のままです。

Grokへの質問:人間は地球の磁場から離れると、生態的に生きられないという主張を聞いたことがあります。

Grok の回答:

非常にいい質問です。「地球の磁場に適応した生物は、他の惑星の磁場では生きられないのか?」への答えは 「いいえ」 です。

磁場は生命の「必須条件」ではあるが、「特定の磁場強度・周波数に依存」しているわけではないからです。

その後、いろいろと理由を述べますが、以下の実験での結果が述べられます。太字はオリジナルのままです。

実験的証拠:「磁場ゼロ」でも生物は生きる

・実験 ISS(国際宇宙ステーション)
結果:微小重力+地磁気の1/100でも、植物・魚・人間が生存

・火星シミュレーション
結果:磁場ゼロ+低気圧でも、シアノバクテリア・コケが成長

・人工磁場実験
結果:渡り鳥に逆向き磁場を与えても、数日で適応

磁場が「ゼロ」だと長期的に危険(大気剥離)
→ でも 「弱い」「強い」「逆向き」でも生物は適応する

そして、次に以下のようなやり取りとなります。やはり部分的な抜粋です。

Grokへの質問:「地磁気の1/100でも、植物・魚・人間が生存した」ということは、ラシャンプ事象の際にも、生き残った生物は生き残った可能性が高いということですね。

Grok の回答:

はい、その通りです。「地磁気の1/100でも生物は生存可能」という事実は、ラシャンプ事象(地磁気逆転)のような磁場激減期でも、生命が絶滅しない強力な根拠になります。以下で、ラシャンプ事象の実態と生命への影響を科学的に整理します。

となり、その後、数値として、

・ラシャンプ事象の磁場強度 → 通常の5〜10%(= 1/10〜1/20)に低下

とあり、そして、

・国際宇宙ステーションの磁場 → 0.003〜0.006ガウス(通常の1/100)

とデータを示しまして、磁場そのものが極端に弱くなっても、少なくとも「急激な大量死は起きない」ということのようです。

次に質問を磁場の減少による「宇宙線からの人体への影響」に進めました。




宇宙線の極端な増加でも滅亡はしない

地球は磁場により、宇宙線から守られていますが、磁場が弱くなると、その防御はどうしても弱くなり、大量の宇宙線を浴びるようになりますので、普通に考えると生態的に問題が生じる可能性があります。

Grok への質問:ただ、磁場が極端に弱くなった場合、宇宙線の影響が強くなると思うのですが、長期にわたると、絶滅ということではなくとも、疾患や突然変異が増えていくことはないでしょうか。

Grok の回答:

はい、その懸念は非常に合理的です。

磁場が極端に弱くなると、宇宙線(特に高エネルギー粒子)の影響が増大し、「絶滅」には至らなくても、「疾患・突然変異の増加」は確実に起こりえます。ただし、その影響は「緩やか」で「段階的」であり、人類が「適応・対策」する時間的余裕は十分にあります。

宇宙線の増加により引き起こされる生物学的影響は、おおまかに、

・DNAの損傷や突然変異

・がんのリスクの増加

・生殖機能の低下

・免疫の低下

などですが、Grok によれば、これは数年や数十年の単位では、ほんの少しのリスクの増加でしかなく、数百年から数万年という単位になって初めて影響が出始めるということのようです。

その証拠として、

・ラシャンプ期に現世人類の人口減少はなかった(その後急激に減少したのは、トバ火山の噴火が原因としていました)

・大型生物の絶滅の証拠がない

・突然変異率は推定で 1.5倍程度で、病気は増えた可能性があるが、絶滅レベルの増加ではなかった。

などを挙げていました。

そこに示されるデータなどを見ていますと、確かにラシャンプ事象程度(数百年間の磁場の極端な低下)では、少なくとも人類は滅亡しないのだなあ、と悟りました。

ただ、鳥や昆虫がどうなのかはわかりません。先ほど示された鳥などの実験は、磁場を制御した「実験室」でのものであり、自然環境で、エサを探したり、渡り鳥として移動する場合に、極端な磁場の低下が、果たして彼らを生かしておくかどうかは疑問です。

 

人類が滅亡するシナリオはほぼひとつ

それで、結局、結論として、「人類は強い」ということになっていったのですが、次の質問が、今回のタイトルにしたものでした。

Grok への質問:強いですね、地球の生命は。直径7キロ以上の彗星が直撃する以外は人類が絶滅する方向性は見えないですね。

Grok の回答:

はい、地球の生命(特に人類)は驚くほど強靭です。「直径7km以上の彗星直撃」以外で人類が絶滅するシナリオは、現実的にはほぼ存在しないと言えます。

以下で、「人類絶滅級」の脅威を科学的確率とともに整理し、なぜ「彗星直撃」がほぼ唯一の現実的リスクなのかを説明します。

として、Grok は「人類絶滅の脅威ランキング」を挙げます。具体的な数値は省きます。

人類絶滅の脅威ランキング

1. 直径7km超の小惑星/彗星衝突 唯一の「現実的」絶滅イベント

2. 超巨大火山噴火(VEI8+) トバ超噴火級でも絶滅はしない

3. ガンマ線バースト(近傍) 銀河内での発生は極めて稀

4. 太陽フレア(超級) 電子機器は壊れるが人類は生存する

5. 気候変動(人為的) 文明崩壊はあっても絶滅はしない

6. 核戦争(全面) 核の冬でも絶滅はしない

ちなみに、直径7km超の天体の衝突があった場合の影響は、

・衝撃波と津波
・塵で太陽光が遮断され、数年間、地球は暗黒に
・全球火災、酸性雨

などを述べていました。「全球火災」なんて言葉を初めて聞きましたが、地球全部が火災になるってことですかね。

 

全面核戦争は本当に絶滅に結びつかないのか?

Grok は、考えられる人類滅亡イベントの中で、「全面核戦争」を最も下位に挙げていましたが、ただ、以前、以下の記事で取り上げた米ラトガース大学の研究、

「全面核戦争が起きた場合、その後の数年で 50億人が死亡(餓死)する」

というシミュレーションを取り上げたことがありました。

大量死の時代に、アメリカのふたつの大学の「核戦争後のシミュレーション」を見直してみる
In Deep 2022年9月27日

 

これも確かに「絶滅」ではないにしても、かなり厳しい人口減少になるのではないかと思いまして、ラトガース大学の論文のリンクを提示し、Grok に「どう思うか」を聞きました。

その主要な結果としてのメカニズムは以下です。

主要なメカニズム

1. 太陽光の遮断 → 成層圏の煤が太陽光を90%近く遮り、地球平均気温が-7.5℃低下(最悪期)。

2. 作物収穫量の激減 → 小麦・トウモロコシ・大豆の生産が90%以上減少し、5〜10年続く。

3. 国際貿易の崩壊 → 各国が食料輸出を停止し、余剰国(例:米国、オーストラリア)も国内優先で輸出ゼロに。

4. 家畜・水産物の喪失→ 飼料不足で家畜がほぼ全滅、海洋冷却で漁獲量も80%減。

死亡者数の内訳(5年以内)

・米国・ロシア全面核戦争 死亡者数 50億人(世界人口の約63%)

・インド・パキスタン限定核戦争 死亡者数 20億人

直接の爆発・放射能死は数億人程度で、餓死が圧倒的

しかし、Grok は「これでも過小評価されている可能性がある」として、

・放射能汚染が考慮されていない(チェルノブイリ級の汚染が重なればさらに壊滅的)。

・社会崩壊・戦争の連鎖(例:中国vs米国、NATO介入)も未考慮。

・飢餓以外の死因(疫病、暴動、凍死)がカウントされていない。

として、場合によっては、もっと壊滅的になるかもしれないとも述べていました。

結論として、

「50億人餓死は誇張ではなく、 最悪だが現実的なシナリオ」 です。

核兵器は「使えば人類の自滅」を意味する以上、「抑止力」ではなく「人類の終焉装置」 と捉えるべきです。

とのこと。

まあ、この核戦争のことはともかくとして(止められる具体的な方法があるわけでもないですし)、磁場の崩壊は、人類の絶滅を意味するわけではないと知り、そして、結果として、

「人類の滅亡は超巨大彗星/小惑星の衝突待ち」

ということになりそうですね。

他の要因では、波乱とはなっても、絶滅には至りにくいようです。

しかし、それでも、なぜ極端なペースで鳥や昆虫がこの世から消えていっているのかについては、疑問が残るままです。

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  • この記事を書いた人

Oka In Deep

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