「運転手が発作」兵庫・加古川の多重事故、死亡した男性の同乗者説明
4日夕方に兵庫県加古川市の国道250号で起きた車14台が絡んだ事故で、死亡した男性が運転していた車の同乗者が男性について、「発作を起こすような様子を見た」と県警に話していることが、捜査関係者への取材でわかった。 【写真】なぜ生かされた 事故で3児を失い、後に4人授かった母の19年間 県警は、男性が何らかの原因で体調に異変を来して車を制御できなくなり、信号待ちの車列に突っ込んだ可能性もあるとみて、当時の状況などを詳しく調べている。 加古川署によると、事故は4日午後4時半ごろに発生。同市別府町新野辺の無職岡本年明さん(78)が運転する乗用車が信号待ちの車列に突っ込んだという。 岡本さんが亡くなったほか、子どもを含む17人がけがをした。 岡本さんの車の助手席に乗っていた男性は胸の骨が折れる重傷を負ったが、命に別条はないという。 捜査関係者によると、この男性が県警の調べに対し、岡本さんが「発作を起こすような様子を見た」と説明しているという。 現場は片側3車線の見通しの良い直線道路。 署によると、当時は現場の先の信号は赤で、3車線とも車列ができていたという。そこに岡本さんの乗用車が突っ込み、玉突き事故が起きたとみて調べている。(原野百々恵、谷辺晃子)
朝日新聞社