今日、家を出た。
両親祖父母とは、今、絶縁状態。
話は非常に長くなるが、人類の深い精神の話にまで行き着くので書き記しておく。

私の父母は保守的な人だ。今回の私が家を出た理由は、端的に言うと、私の恋愛を否定・批判されたことである。
父は、自分の常識と異なる行動をする人を見下す。テレビを見ていても街を歩いても、多様性を認めない。今回、私は父の常識から外れていたから、命を懸ける勢いで怒鳴られた。両親とも、私が神を殺したのかというくらい、数時間怒り続けた。

私は今まで、両親の逆鱗に触れるのが怖くて、いつも両親の都合の良い娘である仮面を被っていた。勉学運動全て成績優秀・早寝早起き・言うことを聞く「いい子」でないと怒られるから、逆鱗に触れぬよう努力した。優秀でい続けたから、私はその点に関しては怒られなかった。どこに両親の非常識が含まれているかが分からず、何事も報告は慎重に行った。

例えば、渋谷のLGBTのレインボーパレードに参加した話をした時は、母は
「よく分からないデモに参加するのは、やめなさい。母の人生でそんな人たち見たことないのに、何でそんな特殊な人と関わるの。」
と怒られた。AB型の数だけいるんだよ、カミングアウトしてないだけなんだよと何度行っても信じてもらえなかった。私は世界中の老若男女皆が、笑いあって楽器を吹いて堂々と行進してる姿に感動して泣いてたのに、そのことも共有できなかった。

就活の時も両親は公務員一択で、付き合う友達に関しても怒られた。
両親に話す「報告」は基本的に勉学と運動のことだけで、それ以外は怒られた。
だから都合の悪そうなことはすべて隠していた。

今回、彼氏と外泊していることが両親にバレた。
でも、私は堂々としていた。
なぜなら、彼とは結婚するつもりで真面目に恋愛していたからだ。
その時の両親は、

・道端にいる犬猫と同じだ、人間じゃない。汚らわしい。淫らだ。男狂いだ。
・常識はマジョリティが作る。お前がやっていることは常識的でない。マイノリティは、犯罪犯すのと同じ事だ。お前は今犯罪者だ。
・絶対失敗することが分かっている。何故なら、私は保護者で、経験があるからだ。お前は子供だから親の言うことを聞け。
・間違っているから思考を正せ。正しくないのに偉そうな態度をするな。思考が甘すぎる。社会に通用しない考えはやめなさい。

まとめると、こんな感じのフルボッコ。不寛容な保守派なので、両親と祖父母全員から叩かれました。愛娘の教育と分かっていつつも、身も心も流石に疲弊。

でも、私は感情的にならず、冷静でした。私は、みんな違っていてみんなを尊重する考え方で、私らしく生きたい気持ちは、誰に何と言われようと変わらないから。父母の考えも尊重する箇所もあるが、否定する所もある。ただ、こっちがどれほど認めても、向こうは全否定だ。許容も妥協も理解もない。全員怒鳴り狂って怖かったけど、震えず戦えた。

そんな感じで今は、彼氏の家に居ます。家族とは、価値観がこれほど違うので、仲直りはもうできません。長い時間をかけてコミュニケーションを慎重に行わないと、殺されます。

世の中って結局、リベラルと保守派の攻撃ばかり。宗教戦争もそう、アメリカもそう、左派右派もそう。私はリベラルだから、女性の社会進出も、黒人の政治参加も、LGBTも、全て認めてる。なんてったって、日本一の女性の社会進出を訴えてる大学卒業してるし。(笑)
許さないのはいつでも保守派。自分の意見変えなくて良いから、他者の意見を少し許容するだけで良いのに。それさえもできない。

私の家族から、人類の争いの思考が見えて、生涯にわたる学びになりました。
今後も前向いて、自分らしく、がんばります。
今は、家族がいないに等しいけれど、社会では私は承認されるの分かっているから、強く、冷静に歩いていく。