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 シャープが2027年度に電気自動車(EV)事業への参入を目指す。同社は「Japan Mobility Show 2025(ジャパンモビリティショー2025、JMS2025)」でコンセプト車「LDK+」を公開した。車両は親会社の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業が開発するEV「Model A」をベースとし、シャープの技術を盛り込む。

シャープのコンセプト車「LDK+」
シャープのコンセプト車「LDK+」
2024年に発表した同名のコンセプト車では、ワンボックス形状だったが、今回はより小型のミニバンタイプの車両とした(写真:日経クロステック)
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 LDK+は「Part of your home」をコンセプトとし、走行時だけでなく停車時にも車内を家の一室のように活用できる点を付加価値として押し出していく。停車時の利便性を高めるために、プロジェクターや後ろ向きに回転する運転席といった装備を搭載する。プロジェクターを使用して資料を投映し、テレワーク用のオフィスとして使用することや、映画を鑑賞するプライベートシアターとして使うことを想定する。

LDK+の室内
LDK+の室内
写真左側が車両前側。写真は運転席が後ろ向きに回転した状態で、車室中央に内蔵されたプロジェクターを利用しているデモンストレーションの様子(写真:日経クロステック)
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