※この前のとは繋がっておりませぬ、ごめんね…
書くのまだ時間かかりそうなので…
ちょっとした違和感あるかもしれませぬが
スルーしていただけると幸いです…ごめんね…
特段何かあった訳でもない。
ただ、ほんの少しだけ忙しく感じたり
怒られることが多かったり、そういうのが家であった。
だから少し、色々なことに疲れただけだ。
人の顔色を見ることも、声色から探るのも
「色」を感じるのも。
そのせいもあって、今日はまだ
ろくに人と話していない。
……皆、心配してないといいけど…
優しい子達だから、気にしてしまうだろうか。
誰のせいでもない、どうしようもないことだ。
僕が僕である以上、避けられないことだ。
治しようもない。言葉にすることもない。
そんなどうしようもない痛みは、背負ってほしくない。
多分、気にしたって苦しいだけだ。
だから、こうしてすみっこでうずくまっている僕のことは
気にしないでいてくれたらいいなと思う。
膝を抱えて、視界に何も映らないように目を閉じた。
痛みから目を逸らして
呼吸のしづらさには気付かないふりをして
割れていく心の音を聞きながら
痛む心臓を押さえつけるように息をする。
僕はそんなに辛くない。
僕より頑張っている人がいることなど、明白なのだ。
だから僕のことを、褒めてはくれないのだろうか。
どこまでやったら「頑張った」になるんだろう
痛いのは、苦しいのは、全部僕が悪いんだろうか
そもそもの話、どこまでが「痛い」で
どこまでが「苦しい」んだろう
目を開けて上を見ると、前の方にゾーヤが座っている。
いつの間にか来ていたらしい。
いつも思うけど静かだな……
勝手に閉まりそうになった喉を無理に開けたからか
声が少しだけ掠れて聞こえた。
なんとか作った口元の笑みも、多分あまり上手くはない。
ゾーヤの心配そうな目が、それを物語っていた。
返答にいつものような明るさがない。
自分でも驚くほどだ。
濡れて落ち込んでいるこねこのように見えるのは
多分こういう所だろう。
もう少しくらい明るく振る舞いたいところだが
そんな体力などなかった。
とんでもない意気消沈具合である。
ゾーヤは右手を口元に当てて、しばらく考え込んでいた。
絵になるな…なんて思いながら眺めていたら
考え事が一区切りついたのか、ゾーヤは僕の方に目を向けて
優しく微笑みながら腕を広げた。
なにか言おうかとも思ったが、疲れているせいか何も思いつかなかったので、やめた。
ただ静かに、惹かれるように
ゾーヤの腕の中に収まった。
…月に帰るうさぎも、こんな気分なのかもしれないな。
そっと触れるように、優しく頭を撫でられる。
心がふわふわして、なんとなく息がしやすくなった気がした。
…そういえば、こんな風に撫でてくれるのゾーヤくらいだな。
他の人に撫でてもらったこと無いし…
ふわりふわりと頭を撫でながら
ゾーヤは優しい声でそう言った。
その後ほんのちょっとだけ、お互い何も話さないで
ただ静かに過ごして。
少しだけ間が空いたあと、ゾーヤが言葉を口にした。
……どうやら
ゾーヤから見た僕は、だいぶ張り詰めていたらしい。
まぁ確かに、リラックスやら安心やらというものは
僕から縁遠くはあるのだが…
そこまで足りていないとも思っていなかったな…
壊れないように必死で繋ぎ止めて。
細くて小さい、その手のぬくもりを
なくしてしまうのが、ただ怖くて
でも、いつか
その怖ささえ乗り越えて
上手な甘え方も分かるようになったら
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。