どこもかしこも、エーテリアスばかりだ……(涙目)   作:bbbーb・bーbb

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もう私が操作しているわけでも無いので強さは盛ります。
コメディ風味で行きたい。
あとボンプの中身はアキラくんです。


勇気の前ステ、そしてモツ抜き。

 狩人は彼らと歩いている内に、彼らの名前以外に二つのことを学んだ。

 一つは、あの金属男が人間だということ。少なくとも、人間として扱って良いものだとニコは言っていた。

 もう一つは、彼らが恐ろしく強いということだ。狩人は目を疑った。およそ十体は居るであろうという敵を、いとも容易く薙ぎ払っていくのだ。狩人はもはや、遠くから彼らの活躍を眺めながら自分の身を守る事で精一杯であった。

 彼らが狩人だったならば、さぞかし活躍できていただろう。絶対に戦いたくない。

 

「ていうか、アンタ名前は?」

 

「失念した。狩人とでも呼んでもらえると有り難い」

 

「名前忘れたって……はあ……もういいわよ……それで……」

 

 ニコは狩人を助けたことを少しずつ後悔し始めていた。

 

「そろそろ出口だよ!」

 

「やっとか……もうくたびれたぜ」

 

「これ以上は身体が持たない。急がないと」

 

 もう出口が見えて来たようだ。まったく優秀な兎であると、狩人のボンプに対する好感度は上がり続けていた。初め獣だと勘違いし一瞬狩ろうとしたことへの罪悪感も感じていたが。

 だがそんな呑気なことを考えていると、突如彼の脳内で啓蒙が囁く。

 

「下がれっ!」

 

 渾身の力を込めた叫びに飛び退いた彼らは、先程まで自分達のいた場所に巨大な怪物が降ってくるのを見た。

 

「あれは……」

 

「デュラハン……!?」

 

「おいおいヤベェぞ、もう時間が無いってのに!」

 

「これは……マズイな……」

 

 三メートルはあろうかという体躯をしたそれは、真っ黒な大盾と片手剣のような「武器」を持っていた。あるいは、そういう形の身体なのか。

 

 焦る3人組+兎一匹と裏腹に、狩人は高揚していた。相手が一人なのである。一対一なら、勝機はある。ましてや、こちらに四人も居るのなら、協力すれば勝てる可能性はかなり高いだろう。協力すれば。

 しかし、明らかな強敵を前にして、血に酔った狩人が耐えられる筈もなかった。

 

「ん? えっ!? ちょっと!」

 

「おい! どうした! 危ないぞ!」

 

 狩人は一人飛び出した。協力などしていられる程、心に余裕は無かった。先程から彼らに凄まじい狩りを見せつけられ続けていたのだ。身体が火照って仕方がない。

 

「デュラハンとか言ったか、狩らせてもらうぞ!」

 

 狩人が言い終えるか言い終えないかのところで、デュラハンは右手の武器を振り下ろした。

 が、その剣が、あえて左前方に飛び出した狩人の肉体に触れる事はなかった。

 

 気付けば彼は背後に回り込んでいた。「前に出る」。狩人がヤーナムで最初に学んだ、生き残る術の一つ。下がっていれば、こちらのターンなど永遠に来ることはない。故に、あえて前に飛び出し、背後や側面に回るのだ。

 

 背後から、彼は全力でノコギリ鉈を振り回した。

 鉈に並べられたあまりに惨たらしい形の歯が、デュラハンの身体を強引に引き裂いていく。

 

 堪らず、振り返りざまの横薙ぎが狩人を襲う。今度は、確かな感触があった。胸元から滝の様にどくどくと血を溢しているのは、狩人だった。

 ───瀕死。

 とどめを刺そうとデュラハンが剣を振り上げきった刹那、突如放たれた散弾がその体勢を崩した。

 

 すかさず、内臓攻撃。空いた土手っ腹に右腕を直接ぶち込み、その臓物の類を引き摺り出すのだ。

 同時に、リゲイン。攻撃により、狩人の傷ははじめから無かったかの様に塞がれていった。

 

「ス……スゲエ……! けど……」

 

「なによあの動き……! 見てるこっちがヒヤヒヤするわ……! ていうか、傷が治ってる……?」

 

「あの人、防御を完全に捨ててる。動きは洗練されてるのに、『相手の攻撃を防ごう』って考えだけが、まるっきり抜け落ちてる。回避か、攻撃。それしか頭にない」

 

 あまりに洗練された動き。しかし、あまりに危険な立ち回り。そして、あまりに残虐な狩り。

 目の前に広がる凄惨過ぎる光景に、彼らはただ圧倒されることしかできなかった。

 

 内臓を文字通り掻き出され、吹き飛ばされたデュラハンは、巨大な水風船を割った様に緑色の血液を撒き散らし、ついに動かなくなった。

 最後に立っていたのは、狩人だった。




これって転生なのかな
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