ARMORED CORE:Re.life in Kivotos   作:トリミングチキン

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処女作なんで荒いところも多々ありますが。
温かい目で見ていただけると幸いです。




風紀委員会編
キヴォトス到来


レイヴンの火の後。

 

俺はウォルターのメッセージとともにに残っていたデータの座標に向かった。

そこにはウォルターが使っていたであろう隠れ家のようなものがあった。

 

独立傭兵として稼いだ金はルビコンとともに消えてしまったはずだが、どうやらこの隠れ家に一部移しておいてくれたようだ。

 

その金で強化手術を受けた。おそらくウォルターが俺を買った施設なのだろう。

俺に見覚えはないが、そこの医者は俺に見覚えがあったようだ。

再手術で臓器も皮膚も筋肉も強化されたものにした。

ウォルターには悪いが、普通の人間に戻る気にはなれなかった。

 

その後俺は、隠れ家を拠点にしながら田舎の開発惑星で独立傭兵としてACを駆っていた。

とある日、黒い箱が目についた。

 

「なんだこれは、金庫?」

 

力ずくで開けてみると中には一通の手紙と赤いカードが入っていた。

手紙を開け内容を確認する。

 

621この手紙を読んでいるということは、俺たちの背負った遺産を清算したのだろう。すまないそして感謝する。

もし、お前が生き方に困っているのならキヴォトスを訪れてみろ。そこは数千の学校が存在し、各学園が国家のような力を持っている。

そこならお前の居場所が見つかるかもしれない。

その赤いカードは特殊な力を持っている。お前の望む結果を引き寄せてくれるだろう。そのカードを手にもって「キヴォトスに行きたい」と願え。

 

手紙にはそう書かれていた。特にやることもない、そう思い。赤いカードと必要なものをバックに入れ、願ってみる。

「キヴォトスに行きたい」

 

気が付けば俺はどこかの町の路地裏にいた。

大通りに出ると大勢の少女たちが銃を撃ち合っている。きわめて異様な光景に目を疑う。

流れ弾が腕に当たる、血が滴り体が痛みを訴えている。痛みでどうにかなりそうだった。

どうやら現実のようだ。

 

血の出た腕を抑えながら道の端を通り戦場から抜け出そうとすると突然声をかけられた。

 

「大丈夫ですか!すみません傷を見せてください」

 

そういいながら赤い眼鏡の少女は腕の傷を見るや否やカバンからガーゼや包帯を出して処置をした。

 

「応急処置はしましたが出血がひどいですね」

 

「これは本格的な処置をしたほうがいいかもしれませんね」

 

俺の肩を持ち

言いたいことはあるが痛みでそれどころではない、ここはこの少女に任せてみることにした。

 

「イオリ!私はこの人を救急室に連れていきます、ここの指揮は任せますよ」

 

「温泉開発部相手に一人で相手しろっていうのか」

 

「ヒナ委員長が向かってますからから何とか耐えてください」

 

「大丈夫ですか、走れますか?」

 

軽くうなずき少女と知らない道を走り続ける。

 

少しすると医務室のようなところが見え、ドアを勢い良く開ける。

 

「チナツ、どうかしましたか?そんなに慌てて」

 

扉を開けると白髪の少女が問いかけた。

 

「セナ部長!こちらの方が流れ弾に当たってしまって...」

 

近くのベットに寝かされ、少女は説明を続ける。

 

「その程度ならわざわざここに来る必要はないのでは?」

 

「そのはずなんですが、弾丸が体に取り残されていて出血も止まらないんです!」

 

どうやら俺の持つ知識と彼女らの常識には大変大きな齟齬があるようだ。ほんとにここは俺がいた世界なのだろうか。

 

「なるほど、私も初めての経験ですができることはやってみましょう」

 

体内の弾丸を取り出されその他もろもろの処置をされる。

そして痛みが治まっていたころ白髪の少女が俺に問いかけた。

 

「もしかしてあなたはキヴォトスの外から来たのではないですか?」

 

特に隠すつもりは無かったがふと考えるとこのまま明かして大丈夫なのだろうか。

キヴォトス(ここ)の住民が外の人間を目の敵にしている可能性もある。

 

だが彼女たちとは根本的に体の構造が違うようだしいずればれてしまうだろう。

ここは正直に明かしてみることにしよう。

 

「あぁ。俺はキヴォトスの外から来た。ここに来たのは今さっきだ」

 

二人ともとても驚いている様子だった、しかし、すぐに好奇心へと変化したようだ。

 

「私初めて見ました、そういえばヘイローも浮いてませんしね」

 

「私もです。ふむ、これはヒナに伝えなければいけませんね。チナツはヒナが戻り次第彼女のことを伝えて指示を仰いでください」

 

どうやら俺はかなりのイレギュラーらしい。ヘイローとは彼女らの頭に浮いているマークのようなものだろうか?とにかく今はこれからのことを知ることが先決だろう。

 

「俺はこれからどうなるんだ。えっと…」

 

二人の呼び方に俺が困っていることを察してメガネの少女が答えた。

 

「申し遅れました私は風紀委員会の火宮チナツです。こちらは救急医療部の氷室セナ部長です」

 

そういえば名乗られたら名乗り返すのが常識であったと何かの本に書いてあったが、俺には名乗るべき名がない。

621は人の名とは言えないし、レイヴンはさすがに危うすぎる、罪人の名だ。

 

「名前はない、好きに呼んでほしい」

 

チナツは動揺していたが、強引に話を進める。

 

「それで結局俺はこれからどうなるんだ」

 

「えっと、委員長の指示が着次第その指示に従います。ですがおそらく指示の内容は、委員長との面会あたりでしょうか。

その後連邦生徒会やほかの重要機関へ連絡して帰るか永住するかの二択になるでしょう」

 

「わかった、ありがとう」

 

俺は礼を言い、眠りについた。この先元の世界に帰らされては意味がない。何とかしなくてはならないが、ACもない以上力押しではどうにもならない。

ひとまずヒナ委員長とかいうやつと話をしてその旨を伝えたほうがいいだろうか。このくらい考えて眠りに落ちた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…ください」

 

「起きてください」

 

チナツの声が聞こえる。目を覚まし体を起こすともう夜になっていた。

 

「ヒナ委員長が戻ってこられたのでこれからあなたには、ヒナ委員長とこれからのことを相談していただきます」

 

 

話しぶりからどうやら俺には複数の選択肢が用意されているらしい。

このままキヴォトスに残れる可能性もありそうだ。

 

チナツに案内され、執務室のまでたどり着いた。

チナツが3回ノックすると。中から「どうぞ」という声が聞こえた。

 

中に入ると白髪で小柄な少女が山のような書類かたずけながら返事をしていた。おそらく彼女がヒナ委員長だろう。

そしてその隣には青髪の奇妙な服を着た少女がいた。胸が不自然に露出されている、そういう趣味という奴だろう。

近くの椅子には銀髪の少女がいた、たしかチナツと共に銃撃戦をしてた少女だろう。たしか、イオリという名前だった気がする。

 

「その子が外の世界から来た子よね」

 

ヒナが口を開きチナツもうなずいた。

 

「傷も治ってない中悪いけどいくつか質問していくから正直に答えて」

 

「まずどうやって来たか覚えてる?」

 

「覚えていない」

 

「そう」

 

極力嘘はつきたくはないが、あの赤いカードや俺の過去については伏せておいたほうがいいだろう。

 

「名前は本当にないの?」

 

「ない」

 

「キヴォトスについてわかってる?」

 

「基本的なことだけなら」

 

「これからどうしたいとか希望はある?」

 

「当分はキヴォトスで生活したい、ここで調べたいことがある」

 

「わかったわ。じゃあ、ここをしばらく貸してあげる。チナツ、風紀委員の空いてる寮があったでしょ。そこを貸してあげて」

 

「えっ‼」

 

俺はつい声を上げて驚いてしまった。こんな素性もわからないやつを自分たちの寮に入れるなんてまともとは思えなかった。

その勢いのままヒナに訴えた。

 

「俺が言うのもなんだがどこの馬とも知れなやつに寮を貸すなんておかしいんじゃないのか」

 

「でも住む場所ないんでしょう、キヴォトスで生きていくのは大変よ」

 

そこでヒナの隣にいた少女が意見する

 

「ヒナ委員長。この方を寮に入れるのは構いませんが、万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)の狸たちにばれたら何かいちゃもんをつけてくるかもしれません。

ですからもういっそのこと風紀委員に入れてしまってはどうでしょう。雑務だけやらせておけば危険もないですし」

 

「うん。それでいいわ。あなたもそれでいいわよね。」

 

正直ありがたくはある。貸しを作るのは好きじゃないが右も左もわからないこんな世界では飲むしかないだろう。

 

「わかった。よろしく頼む。」

 

こうして俺は風紀委員会のお世話になることになった。

俺は昔から人の手を借りてばかりだ。




幣621の性別は特に考えていませんので今のところ好きに考えていただいても構いません。
見た目は中性的で150半ばくらいの伸長を想定しています。

書いてみると思ったより行き当たりばったりですね。
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