河野太郎氏 ガソリン暫定税率廃止に複雑「フェラーリやポルシェのガソリンを下げる必要は…」
自民党の河野太郎元デジタル相(62)が2日、TBS系「サンデージャポン」(日曜前9・54)に生出演し、ガソリン暫定税率の年内廃止が合意したことについて私見を語った。 【写真】 岩城滉一「乗るのが一番楽しい」ティファニーブルーの愛車披露 与野党6党は先月31日、ガソリン減税の年内実施で合意。 補助金の額を段階的に引き上げ、年内に暫定税率そのものを廃止する。軽油価格も来年には引き下げる。 物価高対策にも期待される策だが、河野氏自身は「ずっと石破内閣の時から反対だった」と複雑な表情。「今年の夏、日本は42度になるというような温暖化が進んでいる時に、化石燃料を普通に使っていいんだよというメッセージになってしまうのは非常にまずいなと」と述べ、限りある化石燃料の枯渇を進めてしまう可能性を懸念した。 河野氏は「本当に困っている人には、ガソリンだったり電気だったり、支援はする(必要はある)けれども」としつつ、生活困窮者以外にも恩恵がある点には納得していない様子。「何もフェラーリやポルシェに入れるガソリンの税金を下げる必要はないんじゃないの?というのはずっと言っている」と、高級車に乗るドライバーを例に訴えた。 また、化石燃料の使用は温暖化をさらに招く可能性があると指摘した。「温暖化対策は温暖化対策で、日本はかなりしっかりやっていかないと、台風は強くなるし、夏は暑くなるし」と問題視。「このままでいいと思っている方はいらっしゃらないと思うので、燃費のいい車に買い替える、EVに買い替える時に補助を出しますよという方にお金を使った方が、先行きガソリンの消費量が減るわけですから。ガソリンの値段が上がっても影響は少なくなる」と、経済的支援と温暖化対策を一体化した案を掲げた。