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「権藤、権藤、雨、権藤」名文句を生んだ中日の指揮官、ノートに刻んだ勝利への執念

2025年8月3日 05時10分 (8月3日 05時10分更新)
 プロ野球中日の元監督、濃人渉(のうにんわたる)さん(1915~90年)が在任中にチーム状況などを記したノートを、遺族が保管していた。セ・リーグで巨人、国鉄と優勝を争った1年目の61年は、新人投手の権藤博さん(86)に連投を課し「権藤、権藤、雨、権藤」の球史に残る名文句も生まれた。「全員の気力を盛り上げ一丸となれ」。戦争も経験した指揮官は勝利への執念を文字に込めていた。 

1962年8月28日の広島戦で完封勝利を飾り、濃人渉監督(左)と握手する権藤博投手=中日球場で

 濃人さんは広島・広陵中(現広陵高)を卒業後、36年に職業野球(プロ野球)の名古屋金鯱軍に入団。37年に日中戦争に出征し、45年に広島市で被爆した。戦後は社会人で野球界に復帰。61、62年に中日監督を務め、70年にはロッテを率...

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