仕事、お金、暮らし、老後…働く女性が抱える様々な悩みを経済評論家・勝間和代さんと一緒に考えていきます。今回の相談者は専門的な仕事でスキルアップを目指すものの、周りから仕事を頼まれることが多く、「1人ブラック企業」状態の47歳の女性。断るのが苦手という悩みに、勝間さんがズバッとアドバイスします。

今月のお悩み  製造業・47歳
今は専門性の高い仕事に就き、知識や経験を積んでスキルアップしたいと日々取り組んでいます。が、仕事は仕事をする人に集まってくるので、だんだん「1人ブラック企業」の状態に。断ろうとしても、相手が目上やベテランの方だと断るのが難しく、結局引き受けてしまいます。上司に、自分に業務が偏っていると言っても、面倒は起こしたくないようで、「うまくやってくれ」と言われるだけ。家庭でも家事と育児の負担が大きく、夫に交渉したり、子どもには自分のできることは自分でやるように言ったりしていますが、母親には甘えて当然という態度。自分が周りに対して「いい子でいたい」という気持ちが原因で、断ることが大事だと分かってはいますが、考え方や行動をどう変えていけばいいか悩んでいます。

「いい子でいたい」気持ちが原因?

編集部(以下、略) 今月は、仕事が自分に集中するのを断れずに困っている方からの相談が届いています。「いい子でいたい」という気持ちが原因だと自分でも分析されていますが、勝間さんはどう思いますか?

勝間和代(以下、勝間) 「いい子でいる」ことが、アイデンティティーの一つになっているのは確かでしょう。相談者さんはおそらく怒れない方なのでしょうが、私だったら怒りますね。

 インポスター症候群といって、本当は優秀なのに、自分はそれほど優秀じゃないと自分を過小評価してしまう人がいるんですね。女性に多いといわれ、自分で自分を認められなくて不安。だから、人からの評価を気にして断れない。相談者さんもこのタイプに該当するかもしれません。きっと、頼まれたことを断ると悪い評判が立つかもしれないと気にされているのでしょう。引き受けることで、自分の価値を確認しているところがあるかもしれません。

本当は優秀なのに、自分を過小評価してしまうインポスター症候群。仕事を引き受けることで周りの期待に応えようとしてしまう
本当は優秀なのに、自分を過小評価してしまうインポスター症候群。仕事を引き受けることで周りの期待に応えようとしてしまう

勝間 ただ、厳しい現実をつきつけるようですが、周囲の人たちは相談者さんを高く評価しているから仕事を頼むわけではありません。あの人に頼めばやってくれると思って、便利屋状態にしているだけなのです。人は、高く評価している人のことは自然と尊重するもので、なんでも押し付けたりしません。

――「便利屋」とは厳しい言葉ですね……。そこから抜け出して「断れる人」になるには考えや行動をどう変えればいいでしょうか。

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