思いつきばっかりで書いてるから、変なところあったらバンバン教えてくだしあ。
ところで皆さんビビアン引けました?私はあと少しで天井です。すり抜けたらタヒが待っているよ。
やはり出るか……!扉間先生考案の互乗課金札……ッ!
勘は当たった。
それも約束の日、一年のちょうど最後の日に事が起こるとは、あの少女の言葉にやはり嘘はないのだと、竜は喜びと共に体を起こして目の前に現れた裂け目に進む。
竜自身に知る由もない事だが、竜がいた場所は人が零号ホロウと呼ぶ場所の奥地。一部を除いて前人未到の地にあって生き物が存在できる余地はない。
竜の目の前に突如として出現した裂け目は今できたばかりの出来たてホヤホヤ、他のホロウへと繋がる空間の亀裂だったのだ。
そしてかすかに、裂け目の向こうから風が吹く。
生き物の匂いがする。
竜はひと息に裂け目へ飛び込んだ。
その先は空。竜は思い切り翼を広げ、風を捕まえて空を飛ぶ。心地のいい空だった。
そうして竜がゆっくりと旋回を始めたころ、薄く薄く降っていった鱗粉がちょうど地表に触れた時のこと、つまり地上の様子が竜に伝わった瞬間のこと。
──歌が聞こえた。
かつて、少女が聞かせてくれたものが。
場所はちょうど真下。
地上から更に下、深い穴の奥。
そこに歌声の主がいる。
少女の歌を知っている者が。
竜は翼を、前脚も後脚も全て小さく畳んで、空から地上へとひと息に落下する。
「なんだっ!? うわぁっ!?!」
途中で何か聞こえたが、通り過ぎる。
そのまま深い穴まですり抜けて、着地。
ストン──と、黒い竜がその体躯に見合わぬ静かな着地をする様はまるで夜が降ってくるようなもの。翼を広げ、後脚で全身を起こせば暗幕が舞台におりる。
そして、咆哮。
眼前にあるのは何十もの屑肉共と、人間が3人。正確に言えば人間だったものが二つと死にかけの女が一人。竜は人間に用があるのだ、あの歌を歌えるのは人間だけなのだから。
群がる屑肉などに、用はない。
「GGuAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」
威嚇のための咆哮。
竜が怒りを顕にした形態で放つそれよりも数段劣る咆哮は、しかし無慈悲に群がる屑肉を屠る。
無防備にも音の嵐に呑まれた屑肉ことエーテリアス群は、全身を砕かれて頭を垂れ、そして消滅していった。
静まりかえったその場所に残ったのは二つの死体と、偶然にも竜の真下にあったおかげで咆哮の影響が少なく、途切れかけの意識を竜に手を伸ばすことで必死につなぎ止めている、一人の女。
竜が目にする、久しい人間。
ひと狩りを終えた竜は体を鎮めて四足歩行にもどり、女の方に顔を寄せる。
不意に女の手が鼻先にあたるが、特に気にしない。
もうすぐに死ぬ人間の無礼を許すくらいの器量は持ち合わせている。
「あ、りが、とう……」
女はそんな事を言った。
それの意味は知っている。しかし分からない、何故この女は今そんな事を言ったのか。それは感謝の言葉のはずだ、少女が教えてくれた事に間違いなど有り得ないのに、何故女は自分に感謝するのか。
分からない、意味不明だと竜は思った。
そう思った時に、ちょうど腹が鳴った。
「ふ、ふふ……っ」
何か面白かったらしい、女は笑った。
「ねぇ、ドラゴンさん……」
掠れはじめた声に、より顔を寄せる。
声が小さくて聞こえにくい時は、少女にもこうしたものだと竜は思い出しつつ、女の最後らしい言葉を聞く。
「私を、食べて」
応えるように、少し口を開く。
迷い、躊躇いなど無い。
人が残す最後、最期には答えたかったと、かつて少女は泣いていた事があった。竜はそれを覚えていた。だから、人間の最期に耳を傾ける。
「食べて、いいから……あの子を、歌が好きなあの子を、アストラを、守って……っ!」
振り絞った言葉を吐くと、直後女は血を吐き出した。
それから先はもう言葉を発する事はなく、ただ竜を見据えたまま、浅い呼吸を繰り返す。
時間が残っていないらしい。
竜は思案する。
──あすとら、アストラ、アストラ。
歌が好きな、アストラ。
そしてあの歌を歌っていたのがアストラなのだと理解して、ちょうどここに来る直前すれ違った小さな影が、幼い人間の形をしていた事を思い出す。
なら、俄然断るような事はない。
竜は翼を大きく波打たせて、その場を鱗粉で満たす。
黒い海のように広がる鱗粉を女に集約させて、そうして静かに命を奪ってから、
肉片ひとつ、血液の一滴たりとも残さず平らげる。新鮮な肉の味、久方ぶりに腹が満ちていく感覚を堪能する。そして鱗粉を媒介して得た人間の細胞情報を己に組み込んで、
そうして次は、女の最期に応える時間だ。
▽
ホロウ災害救助出動における『黒竜』接触報告
遭遇箇所:別添『ウルカヌスとヤヌス区の境において発生したホロウ災害報告書』参照
遭遇時刻:同上別添資料より、ホロウ災害発生から24時間後。ホロウ外時間において正午。
前例のないホロウ内での原生生物の確認事案のため、TOPSへの協議要請および情報統制、即応体制の設立を要請。
──上長承認済
対象を遭遇した救助隊員の証言から『黒竜』と命名。
──TOPS承認済
黒竜は今後も出現が予測される。
よって、本報告書を『第1次黒竜接触報告書』とし、継続して黒竜の解析に努めるものとする。
確認された戦闘能力の高さからエーテリアス以上の脅威、ないしネームドエーテリアスと同等以上と推測されるため、一般人との接触は否定とする。
前述の黒竜が有する戦闘力を根拠として、本報告書を『H.A.N.D』および治安局に共有。情報の収集を目標、"討伐を努力目標"とする。
──TOPS承認済
以下、本文
正午。先遣救助隊の隊長よりホロウ災害失踪者リストの「アストラ」を発見したとの報告があり、裂け目を通って作戦指定救助入口9番に後続救助分隊が到着。
現場に向かっている最中は晴れていたホロウの空が、「アストラ」の回収準備を始めた頃には酷い曇天になっていた。今思えば前触れだったんだ。
「アストラ」のハーネスロープを引き揚げ始めると同時に、先遣救助隊との通信が途絶。記録されている先遣救助隊隊長の最期の言葉は「アストラ」の救助を最優先するものだった。
通信途絶から数秒後、「アストラ」の回収が残り半分になった瞬間、空から黒い物体が救助入口9番へと急速落下。突風が吹いたが「アストラ」救助隊員共に負傷はなく、隊員は原因不明の事態に「アストラ」の救助を急ぎ、無事「アストラ」を救助する。
直後、黒竜のものと思われる咆哮。
下記に救助隊員の任務用録音から抜粋を添付。
【削除済】
解析のため黒竜の咆哮音声を試聴していた研究員Dから極度の恐慌症状が観測されたため、上記音声のオブジェクト管理クラスを再検討──精神安定強度A以上のみの閲覧を許可、研究員Dに対し精神性異常観測プロトコルの実行、心因性の精神疾患が見られたため長期療養、経過観察。
咆哮から10秒後、救助入口9番より黒竜飛翔。9番を挟んで隊員達の反対側に着地、相対する。
たった数秒だったのに、とても恐ろしかった。今でも怖くて怖くて堪らねぇ。たとえホロウの中でも人を助けるためならって命張れてたのによ……今はもう無理だ、アレの顔を正面から見ちまって、それ以来っ、こびり付いてとれねェんだよッ……。
接触より3秒後、南西方向よりエーテリアス群出現。それを発破に分隊長が即時撤退を選択、「アストラ」を抱えて"来た道を戻れ"と激を飛ばす。
しかし撤退方向よりエーテリアス「タナトス」「ファールバウティ」「トラキアン」出現。小隊は停止を余儀なくされる。
エーテル濃度の急上昇が観測される。
分隊長は突破を選択。「アストラ」を脱出用の裂け目に入れる作戦自己犠牲を敢行。
分隊が突撃を開始。神に祈りを捧げる、母親に謝罪、震え声の軽口が録音されている。
突撃開始の1秒後、爆音。
──しばらくの録音の乱れ
隊員の音声から、黒竜が小隊と中型エーテリアスとの間に入り、口からエネルギー弾を放って南西方向から出現したエーテリアス群と中型エーテリアスを破砕している様子。
怒号と悲鳴、爆音。
エーテル濃度の急低下が観測される。
かのドラゴン──黒竜はエーテリアスと戦い……いや、屠りながら、溢れたエーテリアスが一瞬でも私達に近づけば優先してそれを叩いた。私達を守っているように見えた、もっと言うと……アストラを。こんな事を言って気がおかしくなったと私も思う、けど黒竜は確かにアストラの方を見ていたんだ、あの子を抱えていたから私も黒竜と目が合うことはあった、目がない黒竜と目が合ったというのも変な話だが……それでも、あれはアストラを見ていたよ。
──失礼、私にも研究員Dと同じ処置を頼む。
混乱の中、分隊が現場を脱出。
最終的に3名の分隊全員を精神性異常観測プロトコル実行。軽度1名、重度1名、自己申告1名。
未知の生命体との接触をした貴重なサンプルであるため被救助者「アストラ」を含め4名を一時隔離、感染性病原等の検査を実行。
──
1ヶ月後、定期検診を義務付けて被験者 3 4名を解放。
黒竜が興味を示していたらしい「アストラ」は追加隔離、事情聴取。
黒竜を救世主めいた表現で呼んでいたが、目立った異常性は見られなかったため解放。
──終──
追記
1人の研究員が黒竜出現から状況終了までのエーテル濃度増減に着目。
分隊が装備していたエーテル濃度計の履歴は複数回に渡り濃度が極端に低下するグラフを示しており、一時は偶発的に出現する裂け目と同程度の、専用装備がなくとも長期間滞在可能な濃度まで落ちていた事が判明。
ウルカヌスとヤヌス区の境において発生したホロウ災害は基準値を大きく超えたエーテル濃度であったことが先の精査で判明しており、局所的に、かつ中型エーテリアスが3体出現しておきながら、不可解な濃度の低下。
エーテル濃度計の履歴から判明した濃度が下がる回数と、録音されていた爆音の回数が一致。
当事者への聞き取りにより、爆音が黒竜のエネルギー弾であると推測。
詳細はデータ不足につき不明だが、黒竜のエネルギー弾にはエーテルを消滅、ないし対消滅する能力があるものと思われる。
知的生物と目される黒竜に浸食症状が見られなかったのも、仮に上記の能力が本当なら説明がつく。
よって、黒竜には新エネルギーの可能性と、現行エネルギー体制を根幹から揺るがしかねない存在と推察。
オブジェクト『黒竜』
対象危険度を再精査_
「……これが最新の記録、であるか」
治安官、
普段の装束、治安官としての制服を脱ぎ、一糸まとわぬ姿の彼女は隔離された病室の中で端末を放る。
ベッドの上に落ちる端末には"最新"を謳う
「まるで話にならんな、全て既知の事ばかり。これではインターノットから噂話を2,3見繕った方が良いであろうよ」
明らかな悪態。
その理由は、青衣と同室に収容され、そして悪態を吐きながら部屋のそこらを裸体で歩き回る青衣とは対照的に病床から起きあげれていない同僚──
「青衣先輩、いくら人目がないからといって……服くらいは着てください」
「……朱鳶。この身は玉偶、今更恥ずるような事などありはせぬよ、まして友の前ならな」
「その友が、こんな顔をしてるんですよ」
「……ふふ、あいわかった」
朱鳶のジト目。
これを向けられてはたまらない。青衣はため息混じりに朱鳶に近づき、朱鳶の腕に代わって、普段と違って結われていない朱鳶のボサついた髪を梳かす。それから薄きれ1枚とはいえ、水色の院内服に袖を通す。
後輩に諫められる、いつもとはまるで逆の状況。自分がどうにも思った以上に苛立ちを覚えている事に気付いた青衣は自分の頭を小突く。
──左腕開放骨折。
──左
その他、内出血および微小のヒビ。胃穿孔*1、左半身に軽度の麻痺。
原因は明白。
同僚が、仲間が動けなくなる怪我を負ったことだ。しかもその責は自分にある。
等の本人は1,2にもなく"そんなことない"と言うだろうと青衣は分かっている、だがそうは思わない。責は自分にあるのだと、常であれば理路整然を地で行く己が思考回路が、仲間の重症という要素ひとつで詰まっている事に気付けない。
そこに仲間が傷つく遠因となった怪物──『黒竜』に関する情報が、ホロウに入ることのある一兵卒であれば誰でも知っている覚え書きだけとあれば、怒りを通り越して呆れが走る。
「はぁ〜」
「わっ、青衣先輩……?」
このままではいけない。
そうだ、こういう時こそ後輩をからかおう。
いやに察しが良く、今も自分の不機嫌を察しているであろう素直でウブな後輩を、いつもの調子でからかうのだ。
「吾は超高性能スーパー玉偶であるゆえ、頭部がとても重くてな……実は定期的にやわらかいクッションに載せて負荷を解消しないと首関節が壊れてしまうのだ」
「そ、そうなんですか……っ!?」
「ソウナノダー」
ちょっと素直すぎて心配になる。そう思いつつ、後輩の豊かな双丘に顔をうずめる。
うむ、やわらかい。
傍目でやったら10割セクハラ行為も嘘と方便で合法になってしまうのがこの完全無欠の治安官の良いところである。帰ったらもう何度か、例の宣材映像を再生して反応を堪能してみようか。
そんなことを考えていれば、思考がリフレッシュされる。こういうストレス発散をするあたりは玉偶らしからぬと自分でも分かっているが、かつてそういう所を好ましいと言われたばかりだ。曲げるつもりはない。
「……朱鳶」
「……なんですか、青衣先輩」
「お主の礼は、必ずかの黒竜に届けるぞ」
すぐに返事はない。
ただ、後輩の温かい手が冷たい玉偶の頭を撫でる。
常であれば"仇討ちなんて"と否定するのが後輩だ。だが察しの良い後輩は一言だけ、"
なんともまぁ、強かな物言いができるようになったものだと、先輩は後輩の成長が嬉しかった。
「朱青必帰、じゃな」
「しゅせいひっし……? 青衣先輩は相変わらず物知りですね、今のはどんな意味なんですか?」
「今作った。文字通りの意味じゃよ」
「……??」
しかし肝心な所は鈍いまま。
首をかしげる朱鳶の胸から顔をあげて、1歩下がり、青衣は仰々しく敬礼の構えをとる。
「治安官青衣、黒竜捜索の任を拝命させていただく」
その転調に朱鳶はしばし呆気にとられる。しかし見てみればそこには最初と打って変わって吹っ切れた仲間の顔がある、心配が生まれようはずがない。
「特務捜査班班長・朱鳶、ホワイトスター学会の要請に従い、青衣治安官に黒竜捜索の任を命じます」
敬礼に、治安官として敬礼を返す。
あえて"必ず帰ってくるように"の一言は加えない、とっくに伝えた言葉だ。
黒竜捜索の任、その目的は黒竜との第3次接触およびサンプルの回収。先の偶発的な第2次接触から、玉偶である青衣が最も適任であるとお達しがでた危険な任務。
無事で済む保証が何一つとして無い任務に赴く仲間を、治安官として送り出す。
帰って来た時、仲間として、友として迎えるために。
▽
第2次『黒竜』接触報告
治安官。特務捜査班班長「朱鳶」および「青衣」との偶発的接触。
ひったくり犯を追跡していた2名の治安官は、微小ホロウに逃走した犯人を追跡してホロウに突入。静止を無視してホロウを進む犯人を"キャロット"を用いて確保する。
直後、黒竜出現。
裂け目からの出現ではなく、廃ビルの影からの出現であったため、元より前述の微小ホロウ内に居たものと思われる。しかしながらホロウのエーテル濃度は極低であり、この事からエーテル濃度と黒竜の出現予測は結び付かないものと断定。いつ如何なるホロウにも黒竜が存在する可能性に注意すべきとなった。
治安官2名が犯人を捕縛していたところ、飛翔して出現した黒竜が眼前2mに着地。
ボディカメラと機転を聞かせて「青衣」が起動した録画機能によって判明、黒竜の羽ばたきにより後述の鱗粉が撒かれる。
治安官2名とひったくり犯が鱗粉の満ちた突風を浴び、視界が黒く阻害される。
「朱鳶」が犯人の安全確保のため撤退を選択、ハンドサインにて「青衣」に共有。携帯武装「サプレッサーK22」の銃口を黒竜に向けつつ、ゆっくりと後退を開始。黒竜に動きはない。
しかし、後述の鱗粉の性質を受けて「狂竜症」となったひったくり犯が狂暴性を発揮、「朱鳶」の捕縛から逃れ、後ろ手で手錠をかけられている状態で黒竜に体当たり。
黒竜が唸りをあげる。
治安官2名が駆け出すと同時、咆哮をあげた黒竜がひったくり犯を翼脚で弾き飛ばす。
位置の近かった「朱鳶」が吹き飛んでいくひったくり犯を確保するが、反動で後方断崖へ落下。この際全治3ヶ月の怪我を負う。
「青衣」の三節棍が黒竜に命中。
黒竜出現より10年、初の戦闘例。
三節棍の後を追うようにして電撃が命中、しかし目立った効果は見受けられず。打撃自体の効果はあるようだが、体躯に差がありすぎてダメージになっていない様子。映像から推定全長は20m超とされる。
「青衣」再度三節棍にて攻撃、注意を自分に向けつつ「朱鳶」へ向けて大声を発するが返答無し。
黒竜が変形する。
黒竜の変形──ホワイトスター学会により『怒り状態』と評されたそれは野生動物が激昂した際の凶暴性の発露と同じものと見られる。
当初翼ともくされていた翼脚が地面を掴み、生物として異例の6足歩行へ変形。
頭部から一対の角が飛び出し、全身に紫色の発光がスジのように確認される。
黒竜の咆哮と共に、これまでの10倍以上の鱗粉が空間に解放され、太陽光を遮る。
「青衣」撤退を選択。
「朱鳶」の後を追って断崖に飛び降りる。
状況が終了する。
「青衣」、「朱鳶」を回収しホロウを脱出。裂け目前にて待機し、防護服を装備した隊員および隔離搬送と厳密検査を要請、受理される。
注釈、ひったくり犯は逮捕されている。
ホワイトスター学会からは「より多くのデータが欲しかった」とお気持ちの表明があったが、治安局は人命保護を最優先とした結果だと反論。
若干の不和が残る。
「青衣」の申し出により、玉偶の体躯をオーバーホール。付着していた鱗粉を採取する。その後鱗粉の付着が認められた外装部は全て黒竜研究用とされ、ホワイトスター学会へ。
「青衣」には完全新造の外装が支給された。
ホワイトスター学会は治安局へ多額の援助金を寄付。
涎を垂らしていた研究員がいたのは見間違いと思いたい。研究意欲が高過ぎるだけであってほしい。
調査、およびモルモットへの鱗粉投与実験により以下の事項が判明。
鱗粉はエーテルにより活性を阻害され、エーテル濃度の薄い通常環境では3時間、濃度の濃いホロウ内等では10分程で死滅するが、同時に鱗粉がエーテルを減衰、消滅させている。
『第1次黒竜接触報告』にあった対消滅論が立証された。
エーテル適性の高い人物が鱗粉に被ばくしても後述の【狂竜化】が発生する可能性は低いものの、極度の吐き気、体調不良を訴える。また、エーテル操作に難がうまれる。
反対にエーテル適正の低い人物が被ばくした場合、個人差はあれど暴力的な言動・混乱・破壊衝動、総じて獣のような凶暴性を発露する。エーテルを用いて鎮静化させる前後で別人のようになる様から「狂わせられている」という表現が用いられる。
この事から黒竜の鱗粉に被ばくする事で発症する症状を【
──ホワイトスター学会よりの申請。
──TOPS承認済
黒蝕竜の鱗粉に被ばくした場合の対処法。
・エーテル濃度の高い場所への移動。(黒蝕竜から離れる等)
・エーテル結晶による強制中和。
・その他ホワイトスター学会主導にて検討中。
また、黒蝕竜が放つ鱗粉は狂竜症を引き起こす以外にも用途不明の細胞が含まれており、その細胞は如何なる環境でも大気に触れた状態で3分ともたず死滅する。鱗粉回収時共通して既に死滅していた細胞があったことから判明。
ホワイトスター学会主導で研究中。新鮮な鱗粉を要求されている。
・その他
黒蝕竜が外界を知覚する手段を調査中。
鱗粉を有力視する説が浮上中。
総評。更なる黒蝕竜との接触・情報が求められる。
次回くらいからキャラとの絡みを増やしていきたいノーネ。
でも世界観的に研究職の多い学会とか治安局とかあるから、今のうちにこういう描写はしておきたかったノーネ。
アンティーク・ギアゴーレム!!!