SNS「外国人犯罪が急増」「すべて不起訴」は正しい? 事実でない認識→排外主義に懸念 報道の影響も?【それって本当?】
高柳記者
「はい。外国人に関してデータに基づかずに、正しいと言えない投稿が行われていることについて、専門家にも取材をしました」
「移民や差別研究に詳しい大阪大学人間科学研究科の五十嵐彰准教授によると、そもそもSNSに限らず、日本の安全が外国人に脅かされていると思っている人については、事実とかけ離れた認識で排外的な行動をすることがあり得るそうです」
「例えば五十嵐准教授が行った実験で、過去1年に刑事事件で検挙された人のうち、何%が外国人かを日本人に尋ねました。すると実際は5%なのに、平均して『30%』と答えたということです。このように事実とは異なる認識を持ってしまっています」
「さらにメディアにおいて、外国人と犯罪が過度に結びつけられて報道されてきたことが、SNSの投稿にも影響していると指摘しています」
「また、社会意識と政治の結びつきに詳しい早稲田大学文学学術院の田辺俊介教授は、『規制』『治安対策』という面ばかりで外国人のことが語られること自体が、排外主義を高める危険があると話しています」
「それによって、日本が外国人の渡航先として選ばれなくなると、労働力不足などの道をたどると危惧しているそうです」
鈴江アナウンサー
「メディアの報じ方への指摘もありました。1つの外国人の事件について、私たちがフォーカスすると、よりそれが大きな影響を持って伝わることもあると思うので、私たちも気をつけなければいけません」
「改めて全体に占める割合を皆さんにも知っていただいて、冷静にデータを知ることも大事になりますね」
森アナウンサー
「ただ個人でこれだけのデータを集めるのは難しいでしょうから、安易に信じすぎないことを前提として持つのが必要かもしれませんね」
高柳記者
「SNSの投稿を見た時には感情的にならずに、まずは『それって本当か?』と考えることが必要だと思います」
(7月15日『news every.』より)