ハイアットの広島進出の狙いとは 最上級ブランド「アンダーズ」が2027年開業

高層ビルの21~31階に入る「アンダーズ広島」の外観イメージ

 広島市中区に米ハイアット・ホテルズの最上級ブランド「アンダーズ広島」が2027年に開業することが決まり、海外の富裕層の誘客に弾みが付く。広島都市圏で進出が相次ぐ外資系ホテルの中でも、アンダーズは屈指の高級クラスだ。

 「瀬戸内は観光的な魅力が非常に高い地域。自然や食だけでなく平和都市・広島の持つメッセージなどを世界中の皆さんに感じていただける」。日本ハイアット(東京)の坂村政彦代表は、中区で開いた記者会見で広島に進出する狙いをこう強調した。

 日本で東京に次ぐ2カ所目となるアンダーズの強みは非日常的な体験の提供だ。東京ではグルメやスパに特化したプランも展開している。坂村代表は「食材や郷土料理、文化的背景などを組み合わせ、広島のファンになってもらうきっかけにしたい」と想定する。

 広島県観光連盟によると、県内を訪れた外国人観光客数は24年に421万5千人と5年ぶりに過去最多を更新した。訪日客が増える中、ハイアットは関東や関西以外の観光ニーズも高まるとみる。坂村代表はハイアットの会員数は世界で5800万人に上るとし、「日本へといざなう大きな原動力になる」と見据える。

 広島都市圏は富裕層や国際会議などを呼び込む上で、高級ホテルの少なさが課題だったが、近年は開業の動きが相次ぐ。廿日市市宮島口西では、米ホテル大手ヒルトングループが28年に高級ブランド「LXRホテルズ&リゾーツ」をオープンする予定だ。

 あるホテル関係者は「ハイアットは欧米の富裕層に強い。雇用に加え、客室の備品や食材の調達、ハイヤーの手配などの経済効果も期待できる」と期待する。

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