うちの妹は 作:k.a
俺は永宮來という。とあるところで働いているのだが、長期休暇をもらい、とある場所、いや、都市に来ることになった。
学園都市、キヴォトス。俺は今そこの行政である連邦生徒会が管理している地域、D.Uに来ている。
外の世界に住んでいる俺にはキヴォトスの詳しいことはわからないが、少しくらいなら知っていることがある。
ここでは銃撃戦が日常の一部であること。
少し前に連邦生徒会長とかいう人物が失踪し、各地で混乱が起きていること。
そして、その少し後───「先生」が来たこと。
と、これくらいのことなら興味のある人間は知っている。俺だってそこまで興味がなかったので、そこまでは興味がないのだ。
しかしながらこうして歩いていると、案外と外と変わらないなと思う。敷いて言えばこちらのほうが少し近未来的だろうか。まぁ勿論、ケモミミだの翼だのが生えてる人──いや、生徒だったか?──がそこら中にいるし、人々が銃を携帯しているし...と、違うところもたくさんあるんだが。なんか頭の上に浮かんでるし。
今のところは安全と言っていいが、ちょっとした喧嘩とかでも普通の人間からすると危なっかしくてありゃしない。流れ弾でも当たったらひとたまりもないし。俺はそう思い、
しばらく歩いていると、ある建物にたどり着いた。ここで合ってるのだろうか?と思ったので、丁度出てきた生徒に声をかける。その生徒は紫...ではないか、菫色、というような色の髪を、ええと、なんだっけ...あっ、そうだ、ツーサイドアップに結び、スーツに似た制服を身に付けていた。
「...すみません、ここのビルにシャーレっていう部活?って入ってますかね?」
「...?え、ええ、ありますけど...」..
相手はこちらに少し怪訝な目を向けている。普通の人間、というものをあまりみないのだろうか?
「ごめんなさい、少し珍しくて...」
「いやいや。いいですよ、ありがとうございます。」
そういって俺は建物に入った。
───俺、そんなに挙動不審だったかなぁ...?と思いつつ。
あっそうだ、俺がもう一つ、知っていることがある。
「先生」は、俺の...
少女はひとりごちる。
「なんだか、先生に...」
私が先生になってから、二週間が経つ。
はじめはよく知らないところに呼ばれて何がなんだか、って感じだったのだけれど、慣れてくると生徒たちは可愛いし、基本なんでもあるし、やりがいがある。...まぁ、少し休みは少ないけれども。
生徒たちとは仲良く出来てると思う。それこそさっきまでいたのだけれど、ユウカにはよくお世話になっている。...あれ、これ逆じゃ...?ま、いっか。
銃は少し怖いけれど、元々
あ。そうだ。
銃といえば、おに...兄は元気だろうか。
こういうのは恥ずかしいのだが、私はブラコンだ。兄に最後に会えたのは三年前くらいだが、毎日のようにチャットで話していた。今は...あれもしかして、相手目線だと私失踪してない?勿論、忘れてはいなかったけれど、連絡先が消えていたのでどうしようもできない。心配されてないかなぁ。大丈夫かなぁ...
『──先生!お客さんが来てますよ!』
...と。お客さんがいる、らしい。「ありがと、アロナ」といっておくと、私はドアに近づき、鍵を開ける。
「はい、ど、う、、ぞ、、、って...」
「...随分大人びた気がするな。久しぶり。」
そのお客さんとは。
「お...お兄ちゃん!!」
噂をすればなんとやらというもので、兄、來だった。私は兄に抱きつく。
「聞いたよ、先生の仕事は大変か?」
來はいつでもこのテンションである。それが落ち着くんだけれども。
「うん、楽しいけど大変。」
と答えると、來はなぜか
「そうか。というか、一回はなれないか?えっと、その...」
と、妙にきまづそうな顔をする。不思議に思い、聞いてみる。
「なんで?いいでしょ?」
と、來は後ろを見る。
私も後ろを見る。すると。
「あの、ごめんなさい、先生...」
なぜか付いてきていたユウカと目が合った。
「...あ」