「プレミアムアイス」の市場は、「ハーゲンダッツ」がその地位を確固たるものにしている。とりわけ消費者との距離が近いコンビニではほぼ圧勝だ。そうした状況にあって、近年、ロッテの「レディーボーデン」が存在感を増している。日本市場への登場がハーゲンダッツよりも早い、この旧王者による逆襲は成功するか。

一時代を築いたが、その後、市場での存在感は振るわなかった。しかし、近年その状況は変わりつつある
一時代を築いたが、その後、市場での存在感は振るわなかった。しかし、近年その状況は変わりつつある

 レディーボーデンは、その歴史を振り返ると1857年に誕生した米ボーデンが手掛ける複数のアイスクリームのうち最上位ブランドだった。

 そんなレディーボーデンが日本に上陸したのは1971(昭和46)年*。今から54年前の出来事だ。当時のアイスクリームは乳脂肪分の量や価格を抑えた手ごろなおやつであり、駄菓子店で売られるような存在。そのため、「プレミアムアイス」という新市場を切り開くレディーボーデンの登場は革新的だった。

*明治乳業(現・明治)が発売。ロッテ冷菓(当時)の販売は94年から(その前の数年間はボーデンの日本法人が販売)

 当時の日本の消費者がまず驚かされたのは、そのサイズ。大容量を食べ分けるホームタイプは新鮮で、新しい喫食スタイルだった。「パイント(470mL)を1人で食べ切る」という憧れを、大人になった今でも持ち続けている消費者は少なくない。実行に移し、「ようやく夢がかなった」と報告するSNS投稿も見られる。

 読者の中には、幼少期、親がレディーボーデンの大きな“パイント”からアイスクリームを皿に取り分ける様子を眺めていた人もいるのではないか。

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