はじめての英文要約!小学生でもできる準2級プラス!(小学生から挑戦できる準2級プラス対策)
ご覧いただきましてありがとうございます。
私はこれまで「えいごの実」という個人の英語教室を10年間続けて参りました。
「えいごの実」では、幅広い年齢・職業の方々と共に「英語」に関わるさまざまなゴールに挑戦してきました。
詳しくは、過去の自己紹介noteをご覧ください。
私の教室では、小学生で英検5級~準2級に合格した生徒さんが合計で20名いらっしゃいます。
【学年別合格実績】2014年〜2020年の累計
小学3年生:4級1名
小学4年生:5級2名、3級2名
小学5年生:5級3名
小学6年生:5級6名、4級4名、3級-1名、準2級1名
*生徒さんのお母さん、お父さんからいただいた合格お知らせメールの一部をご紹介させてください。
英会話で学んだ力を英検で形にする
英会話教室を運営している中で、子どもたちの成長を「見える形」で実感することの大切さを日々感じています。特に幼いお子さんの場合、「本当に英語が身についているのか」とご不安になる親御さんもいらっしゃり、そのまま英会話を続けることを迷われることもあると思います。また、小学生になると、英語よりも国語や算数といった他の学習へ進むご家庭も多くあります。
私はそれを否定するのではなく、むしろ「英語を楽しいと思えた」という経験こそが、その後の学びにつながると考えています。そして、その「楽しい英語」が形となって証明されるのが英検です。資格という目に見える形で、努力や成長を残せるのはとても素晴らしいことです。
小学2年生くらいになると、合格の喜びや、不合格の悔しさを理解できるようになります。その経験は、子どもたちにとって大きな成長の一歩です。「まだ早い」と思わずに、挑戦してみることに価値があります。挑戦の中で学んだことは、合否に関わらず、子どもたちにとって大きな強みになるはずです。
私の教室では、小学生低学年で英検3級を目指しています。
英検3級の次はどこへ進む?
英検3級に合格したあとは、お子さまにとって 新しいステップへ進む大切な時期 です。「いったんここでお休みしようかな」と考えるご家庭もあれば、「もっと英語をがんばってみよう」と思うご家庭もあります。
次の目標は英検準2級 です。さらに「準2級プラス」で力を重ね、その先には 英検2級 が待っています。
3級から2級までの流れの中で、英語の基礎から応用までをバランスよく学ぶことができ、将来さらに高いレベルの英語に挑戦するときの土台になります。
特に英検2級は「高校卒業程度の英語力」が目安とされており、大学入試や留学の準備にもつながる大きな力になります。小学生のうちから準2級や2級に挑戦しておくことで、中学・高校での英語学習がぐっと楽になり、自信を持って学校生活を送ることができます。また、英検はただの試験ではありません。合格証は「自分の努力の証」であり、合格の喜びが次の挑戦へのエネルギーとなってくれます。
近年では、高校生で「準1級」を取るケースも増えてきています。そのため、「2級合格」は高校までに身につけたい大きな目標のひとつとして、多くの学校やご家庭で大切にされています。
ここでちょっと気をつけたいこと
英検の「合格」は一度とれば一生有効です。たとえば「英検2級に合格」した場合、その資格がなくなることはなく、ずっと履歴書などに書いていただけますのでご安心ください。
一方で、「英検CSEスコア(成績証明書)」には有効期限があります。試験日から2年間だけ有効です。大学入試や海外留学でスコアの提出を求められる場合は、この期限を過ぎていないか注意が必要です。
• 小学生で取得した英検 → 中学受験に利用可能
• 中学生で取得した英検 → 高校受験に利用可能
私の教室の生徒さんの例をご紹介します。
• Aさん:小3で3級取得 → 小5で準2級 → 中2で2級取得
• Bさん:小4で3級取得 → 小6で準2級 → 中3で2級取得
また、高校1年生や2年生のうちに準1級を取得する生徒さんも少なくなく、高校3年生になると大学受験に力を注ぐ姿が多く見られます。
級ごとの大切なポイント
英検公式ホームページの情報を参考に、3級、準2級、準2級プラス、2級の特徴をシンプルに整理しました。
英検3級 /中学校卒業程度のレベル
一次試験 リーディング & ライティング (Eメール+英作文) (65分)
リスニング (26分)
二次試験 面接 (5分)
英検準2級 /高校中級程度のレベル
一次試験 リーディング & ライティング (Eメール+英作文) (80分)
リスニング (24分)
二次試験 面接 (6分)
英検準2級プラス /高校上級程度レベル
2025年6月1日以降にスタートしました。
一次試験 リーディング & ライティング (英文要約+英作文) (85分)
リスニング (24分)
二次試験 面接 (7分)
英検2級 /高校卒業程度レベル
一次試験 リーディング & ライティング (英文要約+英作文) (85分)
リスニング (25分)
二次試験 面接 (7分)
英検の各級は、リーディング(読む力)・ライティング(書く力)・リスニング(聞く力)・スピーキング(話す力) の4つの技能をバランスよく測る試験になっています。また、級ごとに試験時間や面接時間が異なる という点も知っておくと安心です。
準2級プラスから始まる新しい課題
英検3級や準2級では、Eメールのやり取りや、自分の考えを英文で書く問題が出題されます。さらに準2級プラスや2級になるとレベルが一段上がり、英文を読んでまとめる 「要約」 と、自分の意見を書く 英作文 の両方が求められます。
特に準2級プラスでは、多くの生徒たちにとって 初めて「要約」に挑戦する機会 になります。この「要約」には、文章をしっかり理解し、自分の言葉で簡潔にまとめる力が必要となるため、難しく感じることも少なくありません。
そこで今回は、私の教室で実際に取り組んでいる 準2級プラスの要約対策の流れ をご紹介いたします。
準2級プラスは今年から導入されたため、教材や情報はまだ十分とはいえません。これから年を重ねるごとに、追加の情報やより良い対策方法が少しずつ増えていくと思います。
一方で、「要約」に対して苦手意識や抵抗を感じてしまう生徒も私の教室にはいます。そこで私は、不安をできるだけ取り除けるように、生徒たちと一緒に工夫しながら学習を進めています。
英文要約ってなに?
『英文要約』とは、英語の文章を読み、その中で大事な部分だけを取り出して短くまとめる練習 のことです。長い文を読んで「いちばん大事なこと」だけを、自分のことばで短く表すこと。これが「要約」のイメージです。
その英文には、あるトピックについて 「良い点(メリット)」と「よくない点(デメリット)」 が書かれています。生徒たちは、その内容を読み取り、一番大事なことを25〜35語の短い英文 にまとめる必要があります。
まずは、
1. 文章のテーマ(トピック)を見つけること
2. その中で書かれている「理由(よい点/メリット)」を見つけること
3. 反対に「問題点(よくない点/デメリット)」を見つけること
この3つをしっかり理解し、大事な部分だけを短く、わかりやすい英文にまとめるこ事が求められます。
それでは、実際の出題例を確認してみましょう。
ここでは、2025年度第2回と第1回の実用英語技能検定の問題を取り上げて見ていきます。
2025年度第2回実用英語技能検定 (10月5日(日) 実施)
英文は3つの段落に分かれているので、要約に必要な3つのポイントにそって答えを見つけやすくなります。第1段落からは「テーマ(何について書かれているか)」を、 第2段落からは「良いところ(メリット)」を、 そして第3段落からは「よくないところ(デメリット)」を見つけることができます。こうして段落ごとに読み進めれば、要約に必要な答えを整理しやすくなります。
第一段落
①Camping has become very popular among people of all ages in recent years. People enjoy camping with family, friends, or school groups at rivers, mountains, and parks.
日本語訳: 近年、キャンプはあらゆる年齢の人々の間でとても人気になっています。人々は家族や友だち、学校のグループと一緒に、川や山、公園などでキャンプを楽しんでいます。
第二段落
②Camping is good for people because they can experience nature directly and take a break from their busy lives. For example, people can watch birds and beautiful stars at night when they camp in the mountains.
日本語訳: キャンプは人々にとって良いものです。なぜなら、自然を直接体験できて、忙しい生活から離れて休むことができるからです。たとえば、山でキャンプをすると、鳥を見たり、夜にきれいな星を眺めたりすることができます。
第三段落
③However, people need to be careful of injuries. Most injuries happen when they are handling camping equipment such as knives or gas lanterns.
日本語訳: しかし、人々はけがに注意する必要があります。けがのほとんどは、ナイフやガスランタンなどのキャンプ用具を扱っているときに起こります。
では、要約を作ってみましょう!
下線部を見ていくと、各段落から①文章のテーマ、②よいところ、③よくないところを取り出せます。それらを順に並べると、要約のもとになる文を作ることができます。
①Camping has become very popular among people of all ages in recent years.
②Camping is good for people because they can experience nature directly and take a break from their busy lives.
③People need to be careful of injuries.
これらの文を少し整えると、内容は同じでも次のような要約にすることができます。要約では25〜35語を目安にして、元の文を言い換えながら、自分の言葉で短くまとめてみましょう。
例文1.
Camping has become popular among people of all ages. It is good because people can enjoy nature, but they need to be careful not to get injured. (27語)
日本語訳
キャンプはあらゆる年齢の人々の間で人気になっています。自然を楽しむことができるのは良いことですが、けがをしないように注意する必要があります。
例文2.
Camping is popular among people of all ages. It’s great because many people can enjoy nature. However, people should be careful not to get hurt. (25語)
日本語訳
キャンプはあらゆる年代の人々に人気があります。多くの人が自然を楽しめるので、とてもすてきなことです。しかし、けがをしないように注意しなければなりません。
実用英語技能検定準2級プラス(2025年10月1日(日)実施)の公式問題に対する解答例は以下の通りです。
解答例
Camping has become very popular among people of all ages. It is good to experience nature and take a break from daily life. However, they need to be careful of injuries when handling camping equipment. (35語)
日本語訳
キャンプはあらゆる年代の人々の間でとても人気があります。自然を体験したり、日常生活から離れて休んだりするのは良いことです。しかし、キャンプ用品を扱うときにはけがに注意する必要があります。
次に、2025年度第1回実用英語技能検定の問題を使って、同じように要約の手順を確認していきましょう。
2025年度第1回実用英語技能検定 (6月1日(日) 実施)
第一段落
① More and more people are using AI in everyday life. We can ask it various questions at any time using a computer or a smartphone.
日本語訳: ますます多くの人たちが日常生活でAIを使うようになっています。私たちはコンピュータやスマートフォンを使って、いつでもAIにさまざまな質問をすることができます。
第二段落
②People find AI very helpful because it gives us quick answers or solutions. We do not have to look for the right person to ask or search online.
日本語訳: 人々はAIをとても便利だと感じています。なぜなら、AIはすぐに答えや解決方法を示してくれるからです。私たちは、わざわざ適切な人を探して質問したり、インターネットで調べたりする必要がありません。
第三段落
③However, there is a concern. We may lose the habit of thinking for ourselves. When we try to find solutions by ourselves, it helps us get better at thinking. If we always depend on AI, we lose those chances.
日本語訳: しかし、心配なこともあります。私たちは自分たちで考える習慣を失ってしまうかもしれません。自分たちで答えを探そうとすることは、考える力を伸ばす助けになります。しかし、もし常にAIに頼ってしまうと、その機会を失ってしまいます。
では、要約を作ってみましょう!
下線部を見ていくと、各段落から①文章のテーマ、②良いところ、③よくないところを取り出し、それらを順に並べることで、要約のもとになる文を作成することができます。
①More and more people are using AI in everyday life.
②AI is very helpful because it gives us quick answers or solutions.
③We may lose the habit of thinking for ourselves.
これらの文を少し直すと、要約の内容は同じでも、次のような答え方もできます。要約では25〜35語を目安にして、できるだけ自分の言葉で短くまとめてみましょう。
例文1.
Many people use AI every day. It is useful because it gives quick answers. But if we depend on it too much, we may stop thinking. (26語)
日本語訳
多くの人が毎日AIを使っています。AIはすぐに答えをくれるので便利です。しかし、あまりにも頼りすぎると、私たちは考えることをやめてしまうかもしれません。
例文2.
AI is used every day. It is very helpful because it gives us quick answers. However, if we use it too much, we may forget to think for ourselves. (29語)
日本語訳
AIは毎日使われています。すぐに答えをくれるのでとても役に立ちます。しかし、私たちがそれを使いすぎると自分たちで考えることを忘れてしまうかもしれません。
実用英語技能検定準2級プラス(2025年6月1日(日)実施)の公式問題に対する解答例は以下の通りです。
解答例
More people are using AI in everyday life. It is helpful because it gives us quick answers or solutions. However, we may lose the habit of thinking for ourselves if we always depend on it. (35語)
日本語訳
日常生活でAIを使う人が増えています。AIはすぐに答えや解決をくれるので便利です。しかし、いつもAIに頼っていると、私たちは、自分たちで考える習慣を失うかもしれません。
少しずつ、要約のコツが見えてきたと思います。
準2級プラス『要約』対策
公式問題の解答例に近い文章ができあがっていることは、ご覧いただくとお分かりになると思います。しかし実際には、生徒たちは「大事な部分を見つける」ことはできても、それを一つの文に整理してまとめあげることに苦労しています。要約の作業は、ただ情報を拾うだけではなく、それを順序立てて組み合わせ、一つのまとまりにする力が必要だからです。
そこで、私の教室では生徒が無理なく練習できるように工夫を重ねています。具体的には、「文章のテーマ」「良いところ」「よくないところ」という3つの要点を拾い、それを順に並べるだけで自然に要約文が完成するようなサポート型の構成を考えました。こうすることで、生徒たちは安心して要約に取り組め、同時に自分の力で文章を組み立てる感覚を少しずつ身につけることができます。
要約練習のためのサポート型教材づくり
まず、実用英語技能検定準2級プラス(2025年6月1日(日)実施)の公式問題を参考にし、生徒たちが要約の練習に取り組めるようにオリジナル問題を作成しました。文章の条件は、①70~90語であること、②3段落構成であること、③テーマ・良いところ・よくないところが含まれていること、④準2級プラスのレベルに合っていること、の4点です。
文章のテーマは、生徒たちとの会話によく出てくる内容や、今話題になっていることから選びました。具体的には、デジタル教材、音楽アプリ、人気のアニメや映画などです。これらは生徒にとって身近で関心が高いため、取り組みやすく、要約練習を通して学習意欲を高めるのにも適しています。
このオリジナル問題をもとに、「サポート型の構成」として3つの要約ポイント(①テーマ、②良いところ、③よくないところ)を取り入れました。これにより、生徒は空所に言葉を入れるだけで自然に要約文を完成させることができます。
実際に生徒たちと一緒に問題を作り、解いていく活動を重ねる中で、このサポート型の構成が形になっていきました。生徒は要点を見つけることはできますが、一文にまとめることには難しさを感じることが多いため、3つのポイントを整理しやすくする工夫を加えることで、安心して取り組める枠組みを整えることができました。
These days, more (people / children / students) are ______________________.
最近、より多くの(人/子ども/生徒)が〜しています。
• It is ____________________ because ____________________.
それは〜です。なぜなら、〜だからです。(単数を対象にするとき)
• They are ____________________ because ____________________.
それらは〜です。なぜなら、〜だからです。(複数を対象にするとき)
However, if (we / they) depend on ____________________ too much, (we / they) may __________________.
しかし、(私たち/彼ら)が〜にあまりに頼りすぎると、〜かもしれません。
このサポート型を活用しながら、要約に取り組みます。では、実用英語技能検定準2級プラス(2025年6月1日実施)の公式問題を例に、実際に見てみましょう。
各段落から取り出したポイントは次の通りです。
① 文章のテーマ:More and more people are using AI in everyday life.
② 良いところ:AI is very helpful because it gives us quick answers or solutions.
③ 注意点:We may lose the habit of thinking for ourselves.
これらをもとに、サポート型を使ってまとめると、次のような要約になります。
要約文(38語)
These days, more people are using AI in everyday life.
It is helpful because it gives us quick answers or solutions.
However, if we depend on AI too much, we may lose the habit of thinking for ourselves.
日本語訳
最近、より多くの人が日常生活でAIを使っています。それは役立ちます。なぜなら、素早い答えや解決策を与えてくれるからです。しかし、AIにあまり頼りすぎると、私たちは自分で考える習慣を失うかもしれません。
このようにサポート型を使うと、自然に要約の形になります。
続いて、練習用のオリジナル問題を2問使い、サポート型を実際に試してみます。
練習用オリジナル問題-1
『 Digital Textbooks』
More and more schools are using digital textbooks in everyday lessons. Students can read them anytime on a tablet or computer.
Many people find digital textbooks useful because they are light and easy to carry. Students do not have to bring heavy bags full of books.
However, there is a problem. Looking at screens for a long time may hurt our eyes. If we depend only on digital textbooks, we may lose the habit of writing by hand.
日本語訳
『デジタル教材』
たくさんの学校で、毎日の勉強にデジタル教材が使われています。生徒たちはタブレットやパソコンで、いつでも読むことができます。
デジタル教材は軽くて持ち運びやすいので、とても便利です。生徒は重い本をいっぱいかばんに入れて持っていく必要がありません。
でも、問題もあります。長い時間画面を見ていると、目が悪くなるかもしれません。デジタル教材だけにたよると、手で字を書く習慣がなくなるかもしれません。
要約スタート
要約には、次の3つのポイントがあります。
1. 文章のテーマ(トピック)を見つけること
2. その中で書かれている「理由(よい点/メリット)」を見つけること
3. 反対に「問題点(よくない点/デメリット)」を見つけること
今回の本文の3つのポイント
① More and more schools are using digital textbooks in everyday lessons.
② Many people find digital textbooks useful because they are light and easy to carry.
③ Looking at screens for a long time may hurt our eyes.
サポート型の導入
上記の3つのポイントをもとに、サポート型の型に当てはめて要約してみます。
解答例(36語)
These days, more schools are using digital textbooks in everyday lessons.
They are useful because they are light and easy to carry.
However, if we depend on digital textbooks too much, we may hurt our eyes.
日本語訳
最近では、より多くの学校が日常の授業でデジタル教科書を使っています。それらは軽くて持ち運びやすいので便利です。しかし、デジタル教科書に頼りすぎると、目を傷めてしまうかもしれません。
練習用オリジナル問題- 2
『Music Apps』
More and more people are using music apps in everyday life. We can listen to many songs at any time using a smartphone.
People find music apps very helpful because they suggest playlists and new artists. We do not have to buy CDs or carry music players.
However, there is a concern. Listening with headphones for too long may hurt our ears. If we depend only on apps, we may miss other ways of enjoying music.
日本語訳
『音楽アプリ』
音楽アプリを使う人がどんどん増えています。スマホで、好きなときにたくさんの曲を聞くことができます。
音楽アプリはとても便利で、新しい曲やアーティストを教えてくれます。CDを買ったり、音楽プレーヤーを持ち歩いたりする必要がありません。
でも、問題もあります。イヤホンで長い時間聞くと、耳が悪くなるかもしれません。音楽アプリだけにたよると、ほかの音楽の楽しみ方を見のがすかもしれません。
今回の本文の3つのポイント
①More and more people are using music apps in everyday life.
②People find music apps very helpful because they suggest playlists and new artists.
③Listening with headphones for too long may hurt our ears.
サポート型の導入
解答例(35語)
These days, more people are using music apps in everyday life.
They are helpful because they suggest playlists and introduce new artists.
However, if we depend on headphones too much, we may damage our ears.
日本語訳
最近では、日常生活で音楽アプリを使う人が増えています。それらはプレイリストを提案したり、新しいアーティストを紹介したりするので便利です。しかし、ヘッドホンに頼りすぎると、耳を傷めてしまうかもしれません。
要点を押さえた英文要約が出来上がります。
まとめ
実用英語技能検定準2級プラスでは、70〜90語の英文を3段落で読み取り、その内容を25〜35語にまとめる要約力が求められます。
この課題は、読解力と表現力を同時に必要とするため、多くの生徒たちにとって難易度が高いものです。特に、生徒たちは文章の中から「テーマ」「良いところ」「よくないところ」といった要点を見つけることはできても、それを一つの文として整理することに大きな困難を感じていました。
その結果、「要約は難しい」「自分にはできない」と感じる生徒も少なくなく、学習意欲の低下にもつながっていました。
そこで、要約を支援するために「サポート型構成」を導入しました。この構成では、要約の3つのポイント(①テーマ、②良いところ、③よくないところ)を整理し、空所に当てはめるだけで自然な要約文が完成します。具体的には、「These days, more people are …」「It is … because … / They are … because …」「However, if (we/they) depend on … too much, (we/they) may …」という3文フォーマットを活用します。これにより、25〜35語に収まる要約を誰でも簡単に作成できるようにしました。
授業実践では、生徒たちと一緒に問題を作成し解く活動を積み重ねる中で、サポート型構成が自然と定着していきました。生徒たちは「型に当てはめれば自分たちにもできる」という安心感を得られ、要約への抵抗感が軽減されました。
また、この型を通じて「because」「however」などのつなぎ表現を自然に使えるようになり、短時間で要約を完成させることが可能になりました。その結果、授業内で繰り返し練習を行うことができ、徐々に型に頼らなくても自分の力でまとめられる力が育ちつつあります。
次回は、準2級プラスの英文要約対策として、サポート型の使い方とオリジナル練習問題30問をご紹介します。サポート型は、練習問題や過去問題の蓄積とともに、さらに改善されていくと思います。これからも、生徒たちとの学習を通して、要約対策に役立つ新しい発見を積み重ねていきます。


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