はなバルーンblog

gooブログからお引っ越ししました

さらば、PT3

 長い間録画用PCで使ってきたPT3が、先日壊れてしまった。

 おかしいと最初に気がついたのは、10月9日(木)だった。夜のとある番組を録画したのだが、放送後に確認すると録画は完了しているのにファイルサイズが0バイトで開けない状態だった。
 何かおかしいなと思ったものの、その後の木曜深夜のアニメなどは普通に録画できていたので、一時的なアクシデントかと思ってしまった。
 しかし、10月10日(金)の夜、22時15分頃に再び異常が起こった。録画途中の番組があったのだが、録画完了時にファイルサイズが通常の半分ほどで、再生してみると15分ほどしか録画できていなかったのだ。

 ここで、録画できている番組とそうでない番組で、何が違うかを確認した。
 わかったのは、録画用PCに挿しているPT3で予約した番組は失敗して、同じPCに挿しているPT2で予約した番組は通常に録画できていると言うことだ。こうなると、PT3が異常を起こしているとしか考えられない。
 折しも、その時は翌日から一泊二日で東京へ出かけるところだったので、とりあえず重要な録画をPT2での予約に変更して、それで追っつかない分はBDレコーダーでの予約に振り分けて、東京へ出発した。その際、PT3での予約もあえて残して、どんな挙動をするか二日間で確かめることにした。
 結果は、見事にPT2での予約分だけが録画できており、PT3の予約分は全て失敗となった。やはり、10日の22時15分で完全に逝ってしまったようだ。

 それにしても、PT3を購入したのはいつだっただろうか。今回、それを確認するべく通販のメールなどを確認したのだが、それらしいメールは見つからなかった。
 記憶がおぼろげだが、そういえば大須の某店で直接購入したような気もする。いずれにせよ、短くとも10年は使ってきたはずだ。とは言え、PT2はさらにそれよりも前に購入しているのだから、PT3が先にダメになってしまったのは不思議ではある。

 結局、他のPCに挿していたPT2を取り外して、録画用PCのPT3と入れ換えた。
 放送波の入力端子数がPT2とPT3では異なるので、分配器を2個購入せざるを得なかった。予想外の出費だが、これで済んでよかったと考えるべきか。これ以降、録画の失敗は一切起こっていないので、このことからもPT3が壊れたのだとわかる。

 さて、これからはどうするか。今のところ、録画用PCにPT2二枚差しで運用できているが、PT2もいつまでも壊れないとは限らない。
 かと言って、PT3は価格が高騰したままだ。近い将来、なにか別の方法を考えなくてはいけないだろう。

藤子ファン仲間とプロ野球観戦

 9月20日に、中日ドラゴンズ東京ヤクルトスワローズプロ野球観戦に、バンテリンドームナゴヤに行ってきた。

 

 

 普段ならば、自分一人で観戦することが多いのだが、今回はそうではなかった。愛知県在住の藤子不二雄ファン仲間の方3人と一緒に観戦したのだ。
 藤子不二雄ドラえもん関連で年に数回名古屋を訪れてファン仲間と会っているが、私を含めて愛知県育ちでドラゴンズファンの方が多く、それならばせっかくだから一緒に観に行かないかと言う話になって、今回の観戦が実現した。最初は私がチケット入手に挑戦したのだが、例によってドラチケが混みまくっていたため上手く取ることが出来ず、最終的に他の方に取っていただいたチケットで、観ることができた。

 今回は、単にシーズン中の一試合と言うだけではなく、祖父江大輔岡田俊哉両投手の引退試合でもあった。
 できれば勝ち試合で二人を見送ることができたらいいなあと思って観ていたが、結果として何とか3-0でドラゴンズの勝利となった。もっとも、決勝点は相手のタイムリーエラーで獲った点だというのが少し締まらないが、それでも勝てたのはよかった。

 


 それも、3点取って楽勝というのではなく、8回表は無死満塁という大ピンチを切り抜けての無失点で、9回表も二人のランナーを出しており、はたしてどうやって抑えるか、見応えがあった。全体として、なかなか見どころの多かった試合と言えるだろう。多人数で観ていたから、あれこれ言い合ってさらに盛り上がった。
 欲を言えば、ホームラン(細川選手とか村上選手とか)が観られなかったのだけは残念だ。そもそも、ホームランが出にくい球場ではあるのだが。来年からは「ホームランウイング」ができる予定なので、このあたりの事情も変わるのだろう。
 試合終了後、小1時間ほど祖父江・岡田両投手の引退セレモニーがあったが、スピーチにも二人の個性が出ており、感動的だった。しかし、祖父江投手のお子さんが泣き出したのは、ちょっと反則だな。あれは、もらい泣きせざるを得ない。

 セレモニーの終了後は、ドームから大曽根まで歩いて、飲み屋で祝勝会だ。地下鉄で一駅分だが、ドーム近辺は混んでいたせいもあって、歩くと意外と時間がかかった。20分弱くらいか。
 あらかじめ予約済みの店だったが、やはりドームでの試合後のためか、店はなかなか混んでいた。ドラゴンズが勝って、目論見通りに「祝勝会」ができたので、ここも大いに盛り上がった。もともと藤子ファンの集まりなので、藤子話にも花を咲かせた。

 これで、今季のプロ野球現地観戦もおしまいだ。結局、今年は4月と今回の2回しか現地で観られなかった。
 来年も、この藤子ファン仲間での観戦があるといいなあ。

わさドラ放送20周年に思うこと

 4月15日に、アニメ『ドラえもん』がリニューアルされて、スタッフ・キャストが一新されてから20周年を迎えた。

 この20年間、いや正確に言うとリニューアルされることが発表されてから20年と約半年の間、アニメ『ドラえもん』を巡っては色々なことがあった。本稿では、それらについて、思いつくままに触れてゆきたい。

 まず、アニメ『ドラえもん』のリニューアルが明らかになったのは、2004年の11月下旬だった。
 第一報ではメインの声優5人が交代することがわかり、その後監督や脚本などのスタッフも交代することが明らかになるという流れだった。その当時の感想は、こちらに書いている。そう、もうこのブログがすでに生まれた後の話だったのだ。そう考えると、このブログもよく続いているなあ。
 それはともかく、第一報を聞いたときは「来るべき時が来た」と思ったものだ。放送開始から25年以上が経ち、声優の皆さんがご高齢になっていたので、そろそろ限界が近いのではと考えていたのだ。
 ただ、声優の皆さんの高齢化問題があったのはたしかだが、個人的にはそれ以上に大山ドラ末期のアニメオリジナル路線には限界を感じていた。端的に言って、話が面白くなかったのだ。現在、大山ドラ末期のエピソードを観る手段がほとんどないので伝わりづらいかもしれないが、話を無難にしたらどんどんつまらなくなっていった感じで、本当に観ていてつらかった。
 何とかするにはいったん番組自体をリセットするしかなかったというのは、よくわかるのだ。だから、声優交代以上にスタッフ交代が重要なことだと思っていた。

 そして、迎えた2005年4月15日。わさドラの最初の放送の日だ。
 実は、私のサイト「ドラちゃんのおへや」は、これに合わせて前日の4月14日にサイトの引っ越し・リニューアルを行っていた。だから、現在でも読める掲示板には、開始当時のわさドラへの感想が読めるようになっている。
 それをお読み頂ければわかると思うが、わさドラは賛否両論だった。ただ、私のサイトはまだおとなしい方で、当時存在していたドラえもん藤子不二雄ファンサイトの中には、賛否の対立が激しくて掲示板が炎上してしまったところもあった。残念ながら、それらのサイトはほとんどが現存しないので、今から参照することはできないが。個人的印象では、賛否の「否」側についた人たちが特に辛辣な意見を述べていたように記憶している。

 とにかく、最初の数年間はまだまだ賛否両論が続いていた。
 わさドラが番組として安定していったのは、開始から5年以上経ってからではないだろうか。最初は原作忠実路線で始まったものの、それからはサブタイトルに煽り文句を付けたり、なぜかもったいぶって「ドラミ復活プロジェクト」を立ち上げてみたり、短い原作を無理矢理30分1本でやってみたりと、番組としても最初はけっこう迷走していた。やがて、「夢をかなえてドラえもん」が主題歌として定着して皆になじんていったあたりから、落ち着いていった気がする。
 この20年の間には、放送時間の移動という一大転機があり、楠葉宏三総監督と善聡一郎監督という布陣で始まったスタッフもかなりが入れ替わった(現在の監督は小倉宏文氏)。声優も、メインの5人はもちろん不変ではあるが、初期と比べると演技はかなり変わったように感じる。20年を経て、落ち着くところに落ち着いたのだろうか。

 長寿番組がリニューアルに失敗して、リニューアル後は短命で終了を迎えると言うことは今までにもあったので、『ドラえもん』もそれを心配していたのだが、20年続いたのだから杞憂だったようだ。
 今後、いつまで今の布陣で番組が続くのかはわからないが、『ドラえもん』という漫画の魅力を多くの人に伝えるために、テレビも映画もアニメが続いていってくれればと思う。

  • XKA357

    ここで昔の事を今更言うのは野暮かもしれないですが、個人的には初期の頃に薬品規制を受けた一部の道具が段々戻っているのは良いポイントだったと思います (「クイックとスロー (見た目だけ?)」や「しりとり変身カプセル」等)

  • hballoon

     そうですね。「しりとり変身卵」とか、原作を知っているせいもあって無理があるなあと思って観ていました。その最たるものは、「世の中うそだらけ」の「ギシンアンコ」でしょうか。
     なぜ方針が変わったのかはわかりませんが、薬をそのまま出せるようになってよかったです。

  • XKA357

    そういえば薬品規制以外でわさドラ初期~中期に変更された道具ってありましたっけ? (今の所は「能力カセット → 能力ディスク」ぐらいしか思い出せない)

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「はなバルーンblog」ひっこしのご挨拶

 gooブログで「はなバルーンblog」を始めたのが、2004年の5月。
 それから約21年間にわたって続けてきたが、とうとう来るべき時が来た。gooブログが今年11月で終了してしまうとのこと。

 このような、やむを得ない事情から、当ブログはとりあえずはてなブログに引っ越しをすることにした。今後は、こちらでブログを続けていくつもりだ。

 まあ、最近は更新頻度も落ちてきているので、はたしてどれくらい更新できるかは、自分でもわからない。
 それでも、ブログをやめるつもりはないので、どうかよろしくお願いします。

「映画ドラえもん のび太の 絵世界物語」感想

 今年も、映画ドラえもんの新作が公開になった。
 私は、昨日名古屋で観てきたので、例年通りにこのブログで感想を書いておく。当然だが、内容に思いっきり触れて語るので、特に未見の方はご注意されたい



 今年は、監督に寺本幸代氏・脚本に伊藤公志氏というコンビで作られたが、このお二人の過去の実績からして、かなり期待していた。
 伊藤氏は映画の脚本は初参加だが、テレビシリーズの『ドラえもん』で多くの脚本を担当していて、原作のアレンジもアニメオリジナルエピソードもいい感じだったので、はたして長編の映画ではどんな話を作るのだろうと楽しみにしていた。
 寺本監督については、「新・鉄人兵団」「ひみつ道具博物館」など、すでに名作と言われるドラえもん映画を複数作品監督した実績があり、今回は12年ぶりの映画ドラえもんへの登板と言うことで、かなり期待していた。
 実際に観てみると、このような期待が裏切られることはなく、非常に楽しめる作品となっていた。これまでのドラえもん映画と比べて順位を付けるのは難しいが、わさドラになってからのオリジナル作品としては、トップクラスの出来だと思う。

 ここからは、順を追って感想を書いていこう。まず、オープニングに「夢をかなえてドラえもん」が復活したことからして、うれしい。
 しかも、最近テレビでよく使われる1分10秒版ではなく、1番がフルに流れる1分30秒版が採用されていたのもよかった。1分10秒版は一部の歌詞が飛ばされてしまうので、聴いていて物足りなさがあるのだ。
 歌に付くアニメーションも数々の名画を題材としたパロディで、色々な絵にドラえもんたちが入りこむものなので、何度も観たい気分にさせられた。

 本作は、「のび太の絵世界物語」というタイトルだが、舞台の大半は「絵世界を通じてつながっている13世紀のアートリア公国」なので、内容は微妙にタイトルからずれている感はある。
 それはそうだとしても、アートリアで繰り広げられたドラえもんたちの冒険が非常に楽しくて、終盤の大きな山場の前にもいくつか小さな山が設けられており、観ていて飽きない作りだと感じた。
 子どもはつまらない映画だと観ていて飽きてしまいがちであるが、色々と細かいギャグを入れて画面に惹きつけようとする工夫は大変多くなされていた。

 本作で特に上手いと思ったのは、ひみつ道具の使い方だ。さすがに「ひみつ道具博物館」の寺本監督が作っただけのことはあるが、それよりも脚本の伊藤氏のこだわりによるところが大きいのではないかと睨んでいる。
 X(旧Twitter)の伊藤氏のポストからもうかがえるが、この方はそもそもかなりの藤子・F・不二雄先生のファンだと思われる。だから当然、原作の読み込みは半端ではないだろう。そのような方が脚本を書いたということもあって、「この道具をここに持ってくるか」と唸らされるような使い方になっている。
 たとえば、偽者のクレアが登場するが、この偽クレアに化けているのはコピーロボット…と思ったら、まさかの「ヒトマネロボット」だ。考えてみると、コピーロボットはコピーしたい本人が鼻のボタンを押す必要があるので、本作の展開ではヒトマネロボットが使われるべきだ。こういうところのこだわりが、素晴らしい。
 本作では「はいりこみライト」だけは映画オリジナルの道具ではあるが、この道具も効果的に使われていた。
 この道具の効果から、クライマックスの「へたっぴドラえもん」登場につなげるところは、「なるほど、そうきたか」という感じだった。ドラえもんを失ってかなり絶望的な状況となっていただけに、大きなカタルシスを味合わせて貰った。
 道具の使い方と言えば、昨年の「のび太の地球交響楽」のネムケスイトールに引き続いて、それほど有名ではない道具を説明なしに使う場面があって、おっと思わされた。それは「タイム手ぶくろとめがね」を使う場面だ。
 このような描写は、観客にある程度のひみつ道具の知識を要求することになるが、いちいち道具について説明していたら冗長になりかねないところもあり、さじ加減が難しいところだろう。個人的にはこういう描き方は嫌いではない。

 このように、ドラえもん映画としてかなり満足できた本作ではあるが、気になった点も少しはあった。
 最もひっかかってしまったのは、舞台が13世紀のヨーロッパとされており、しかも「数百年のうちに火山の噴火で亡びる運命」となっていることだ。13世紀から数百年と言うことは、17~18世紀くらいまでは存在していたわけで、そんな国が全く歴史から姿を消すことがあり得るのだろうかと思ってしまった。
 もうひとつ、ゲストキャラクター・パルの声の演技が、かなり気になった。と言うか、あれは声の演技としてはダメだろう。棒読みのうえに、声質がガラガラしていて聞き取りにくいので、決定的に声の演技には向いていない。
 パル役以外の専業ではないゲスト声優陣がちゃんと演技ができていただけに、余計にパルの酷さが目立つ格好になってしまっていた。誰が配役を決めたのかは知らないが、「大人の事情」があるにしても、根本的なところでもうちょっと考えてほしかった。
 声優と言えば、チャイ役の久野美咲さんは、5月から藤子・F・不二雄ミュージアムのFシアターで公開される『チンプイ』の新作アニメでチンプイ役を務めるのだった。同じ小動物系のキャラと言うことで、今回のチャイの声を聞いてチンプイも楽しみになった。

 と、言った感じで、今回はかなり満足することができた。万人に勧められる作品と言っていいと思う。
 来年の映画は「海」を舞台にした作品と言うことで、とうとう「のび太の海底鬼岩城」が来そうだが、はたしてどうなることやら。原作が名作なだけに、映画でのアレンジがどうなるかがちょっと怖い。



(3/12追記)

 本日、2回目の鑑賞に行ってきたので、思ったことを追記しておく。

 この作品、全体的にコミカルな感じの演出が多くなされているが、設定として舞台となったアートリア公国は、13世紀から数百年後に火山の噴火で亡びてしまうことになっている。歴史を変えるわけにはいかないからだろうが、ドラえもんたちもこの滅びの運命については特になにも手助けなどはしない。
 それを頭に入れた上で観ると、何とも言えないもの悲しさが感じられた。こういった舞台設定は、映画ドラえもんでも珍しい。

 今回の悪役、ソドロは「なにもないところで転ぶ」というクセを持っていたが、意外にも「ころばし屋」の攻撃は上手く避けていた。どういう意図があっての設定なのだろう。「転びやすいやつは、逆に転ばせにくい」というネタなのだろうか。

 パルは、アジトの家でコーヒーを入れてくつろごうとしているところなどを見ると、本当にソドロの言うように「おぼっちゃん」なんだろうなと思わされる。なかなかに愛すべきキャラクターだなと思った。これで、声の演技さえちゃんとしていたらなあ。

 と、いったところか。まだまだ、機会があれば観ておきたい作品だ。今回もスタッフのこだわりが、随所に見て取れた。
  • ドラえもん大好き

    Unknown

    こんばんは

    今年も映画ご一緒させて貰いありがとうございましたm(_ _)m



    私も今作は名作と感じ、わさびさんドラ映画で一番好きな作品になりました。



    オープニングで夢かなえてを歌ったりしちゃいました。

    ラストバトルの凄さが良かったり、クレアが可愛かったり、過去作のオマージュが斬新なとこが良かったです。



    来年は海が舞台、海底鬼岩城がくるのか果たしてまた新作か楽しみです。

    今作のクオリティで作って頂ければオリジナルでも十分にやっていけると思ってます。

  • 監督は

    Unknown

    > ドラえもん大好き さんへ

    > こんばんは... への返信

    監督は、矢嶋哲生さんとのことです

  • おおはた

    遅くなりました

    ◆ドラえもん大好きさん:



     お返事が遅くなって、すみません。

     今回の映画は本当によかったですね。私にとっては、一番かとなるとちょっと迷うのですが、わさドラ映画でかなり上位に来るのは間違いありません。



     来年も気になりますが、そろそろリメイク作の海底鬼岩城がが来そうな感じはあると思います。





    ◆Unknownさん:



     エンディングの「おまけ映像」スタッフの一番手が矢嶋哲生さんでしたから、おそらく監督は矢嶋さんでしょうね。

     ドラえもん映画としては初監督になるので、どういう作品になるのか楽しみです。

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