けものフレンズ展レポ(後編)

さてさて、三連休も終わりということで7割くらいのけものフレンズ界隈のオタク達が宝塚を訪れたと思うので、後編を書いていきますよ。



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このけものフレンズ展、後半の方が所狭しとものすごい数の展示があるのだ。そのそれぞれがいつのなんのどこで使われたイラストなのか、全てを網羅して把握している人はおそらくいない。なので、1人で見ると誰かと観るのではその壁のなかのどれに注目するかが異なっているので、何周しても面白い

 

図鑑コーナーを超えたら1番注目したくなるのはもうひとつ奥のコーナーの非公開漫画(ワールド以来の展示らしい)だ。手塚治虫記念館なのだから当然漫画があるとそれに目が惹かれる。(そこへ吸い寄せられそうなのを我慢して手前のコーナーを先に見たが、時系列を無視する)

 

--サーバル2回目のお別れ

 

短い漫画だ、8p程度しかない。たったそれだけで明快なお別れを描くその漫画は流石、吉崎観音の表現力というより他にない。

 

この漫画がすごいのは言うまでもないがレイアウトもすごいのだ。1番目を引くところにこれを置いている。手塚治虫記念館に訪れる人はもれなく漫画が好きなのだから、おそらくみんな読む。けものフレンズの知識が無くてもサーバルキャットは認知率が高い。主人公だと思っている人が多いだろうが、そのサーバルの死を非常にわかりやすく的確に表現している。脱落のしようがない短さで。

何も知らないで来てこの漫画に出会った人は何を思うのだろうか、手塚治虫作品のようなシビアな世界観を感じ取るのだろうか?そんな事を考えてしまった。ここまでカワイイ萌えアニメの世界を観ていて急に突き落とされることになるのではないか?

狙ってやってるのだろうけど、すごいな。1番インパクトがある配置だと考えられる。

 

これは非公開とか書かれていたので図録に無いだろうと思っていたが、図録にあった。すごい。あるんだ。

そう、展示物は漏れなく図録にある。ないのは吉崎観音のメッセージ類だけだ。

 

吉崎観音の描いてきたものが全て展示されているのだが、絵柄が本当に多彩だ。リアルなタッチからデフォルメまで。写真のような線からクレヨンのような線まで。なんでも描けるんだな吉崎観音

 

後半にはサーバルのLIVE2Dまであった。試作1号機なのだそうで。吉崎観音も疲れたらサーバルになってたりするんだろうか……?きっと癒されるだろうな

 

図録にはあるが展示が無いものも大量にあるのでどこかのタイミングで入れ替わると思われるが、描きすぎだ吉崎観音

 

情報量が多すぎて後半を上手くまとめられないが、ひたすら吉崎観音がヤバいって言い続けていた気がする。

 

というわけでけものフレンズ展はマジで良かった。

ジャパリステージ初見と同等レベルに感動して出てきた。

手塚治虫作品は火の鳥をやんわり読んだ程度だったが今回を機にもっと幅広く読みたくなった。

 

番外にはなるが、手塚治虫記念館自体が観光地である事、博物館や美術館の類には定期的に訪れる近隣住民や常連がいる事などから比較的けものフレンズを知らないであろう客層も多くいた。手塚治虫記念館に来る層なので漫画アニメが好きな層で、手塚治虫の世界観に少なからず共感しているだろうからココからけものフレンズを知る人も少なくないだろう。

本当にいい企画展だ。

 

図録があれば全てを見ることはできるが、けものフレンズ展の、手塚治虫記念館の、宝塚の空気を吸いに何度でも来たいと強く感じている。

 

宝塚でまた会おうぜ