「上場前に数億円つくれ」 オルツ経営陣、実績づくりに虚勢
オルツ不正会計の波紋(1)
「何かおかしい」。人工知能(AI)開発のオルツに2024年ごろ中途入社した男性は、AIスタートアップの有望株というイメージとの落差に首をかしげた。
業績は好調としているのに、顧客別売上高など詳細データには一部の幹部しかアクセスできず、マーケティング担当にすら明かされない。
大半はリモートワークで、誰がどう仕事をしているのか分からない。「上場が近いんだ」。男性はストックオプション(株式購入権)を買...
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(更新)- 梶原誠日本経済新聞社 本社コメンテーターひとこと解説
財務情報は「財務責任者→取締役会→監査役→監査法人→引受証券会社→証券アナリスト」を経て投資家にわたります。この「情報の鎖」のどこかが腐れば、投資家を欺き株式市場の信用は失墜します。あろうことか、鎖のほとんどが腐っていたのがハイテク株バブル中の米国です。エンロンやワールドコムの粉飾が露呈し、SOX法の成立につながりました。今は当時と比較されがちなAI株ブームでもあり、オルツが氷山の一角でないことを切に願います。
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(更新)
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