Jun Yasuda

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Jun Yasuda
@jyasuda1
宮城県立がんセンター研究所発がん制御研究部長兼所長。今後はゲノム解析をがん診療に生かすべく精進します。ツイートの責任は私個人に帰し、所属組織の見解ではありません。詳しい履歴はscholar.google.com/citations?view
仙台市。たまに東京都twilog.org/jyasuda1Joined June 2009

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ほんまにやったんか、という感じの論文。一人の6か月の赤ちゃんの頭に視線と同じ方向を録画するカメラを付け、25か月まで観察(たぶん一定時間のみとかだと思うが)、ヒトが言語を獲得するあいだの情報を収集、AIで分析したという論文。サムネイルがかわいい。Science誌。
世間では2センチの細菌が見つかった、と話題になっているが、Science誌に掲載された解説記事を読むともっと驚くことが書いてあった。硫化水素を酸化しATPを得るが、硝酸を還元するために硝酸を貯め込んだ液胞が菌体の75%を占めるとか、合胞体で40000コピーのゲノムをもつとか(続く)
知らなかったのだが、ウサギの耳は切られても完全に再生するらしく、マウスやラット完全には再生しないらしい。その違いをシングルセル解析などで解明、ALDH1A2がキーで、レチノイン酸を補充することでマウスでも完全に再生できることを示した論文。Science誌。
COVID-19へのivermectinの大規模臨床試験の論文撤回についてのNatueの記事。きっかけが面白く、ロンドン大学の修士課程の学生が課題としてこの論文を出され読んでみたら他の文献で見つかる文章と同様の記載が多数見つかったことから、論文不正検出の専門家に相談したことがきっかけらしい(続く)
カブトガニの青い血液はエンドトキシンがあると凝結することから長年検査薬として使われており、米国東海岸で野生のカブトガニを捕獲・血液を取っていた。この過程で3割くらい死んでしまうらしい。これを合成試薬で可能になったという記事。Science。
最初読んだ時は吹いたのだが、よく考えると怖いかもしれないと思う実験。Nature誌のオンライン版に今月出たもので、真菌の細胞内に細菌を導入して無理やり内部共生関係を作ったというもの。ナノメートルスケールの注射針で自転車のポンプの圧力で細菌を真菌内に一つずつ注入するらしい(続く)。
研究者(特に院生レベル)が期日までに論文を仕上げるにはtime trackingソフト(ないしはサービス)が有用とのNatureの記事。私はgoogle calendarに締め切りを書くだけじゃなくて、その作業に何日必要かを考慮してリマインドの記載を入れることにしているが、そういうものではない(続く)。
ものすごい論文な気がする。ヒトの各臓器のシングルセルRNA解析を実施、各臓器での様々な細胞の構成成分について、その相互作用を検討、がんなどではその相互作用に乱れがあるらしい。中国発。Nature。
ハゲタカジャーナルへ論文を掲載した研究者についてのアンケート論文の著者によるエッセイ。Nature誌。すさまじい内実が紹介されている。OMICSという、2018年に米連邦政府に5千万ドルの罰金を払ったオンライン出版社に論文を掲載した2200人にアンケート、回答率は3.9%(86人)だった(つづく)。
データ駆動系生物学研究者の夢である、遺伝子発現制御領域の変化による遺伝子発現変化とその結果としての進化や形質変化の推定を、出芽酵母の遺伝子プロモーターの配列変化(数千万種類)をAIで分析し、プロモーターの変化による遺伝子発現への影響の予測に成功したとする論文。Nature誌(続く)。
面白そうな一方身につまされるかも。Publish or Perish(論文か失職か)というカードゲームの紹介記事。論文を執筆しながら引用数を稼ぐことが目的のゲームで、プレイヤーはアイディア、実験データ、執筆など論文出版に必要なアイテムを集めながらプレーする(続く)。
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さらに、40000のゲノムは菌体内でpepinと名付けられた胞体のなかに封入されており、リボゾームなどと一緒にいることからその中では普通の原核生物のようにタンパク質が作られていること、巨大な菌体で分子をうまく代謝するために膜のネットワークと硫黄の粒子が存在していること(続く)
今週のScience誌の表紙を飾った、ヒトのすべてのタンパク質多型のインパクトを推定したAlphaMisssenseについての論文。驚くことに32%の多型が病的か病的な可能性があるらしい。ClinVarとは90%一致。明日からのエキスパートパネルで問題になりそうな論文。
門外漢だが、抗うつ剤の開発に際し、げっ歯類が疲れて泳ぐのをやめる時間の長さを指標にするのはやめようという動きについての記事。Science誌。知性がある程度ある動物は、泳ぐのをやめるとヒトが助けてくれることを覚えるという指摘もあった。
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どうも実際の作業時間を記録したりするものらしい。記事の中に学術コーチの「若い人が”自分は8時間論文と取り組んだがなかなか進捗しない”といってくるが、実際は45分くらいでそれ以外はメール書いたりネットしたりしてる」というコメントがあって、真顔になった(続く)。
米国NIHのアルツハイマー病研究のトップにいるEliezer Masliahの研究室が長年捏造に関わっているのではないかとScience誌が依頼したチームが報告、別途NIHが調査を始めたという記事のようだ。チームは130以上の論文を調査、20以上が怪しいらしい(続く)。Science誌。
10年以上前から、寒天培地の寒天に酵母を殺してしまう成分が含まれるものが流通しているというプレプリント紹介記事。分裂酵母や出芽酵母が寒天ロットによって突然生育しなくなるというもの。天然の毒性物質でオートクレーブでは無毒化しないらしい。science誌。
これはすごい。細胞内で生息するバクテリアがヒト及びマウスの乳癌細胞で検出され、それらが細胞内でアクチンと相互作用し、癌細胞が遠隔転移することを助けるという論文。このバクテリアを除去すると転移のみが抑制される(原発巣の増殖には影響しない)。