(キャラの出番が)死んだかも?
カットした部分
・防衛軍の祝賀会
・適当観への逃走
・ガン逃げサラさん
でも俺猛ダッシュで逃げるサラさん好きなんだよね
サラさんがダッシュでガン逃げしてるってだけでもう面白いでしょ?
リンとオボルス小隊一行が讃頌会の本拠地を襲撃している頃。
澄輝坪では、防衛軍とポーセルメックスの主導で住民の避難誘導が行われていた。
「押すなよ押すなよ……絶対に押すなよ……」
「えいっ」
「押すな言うたやろうが、あーっ」
澄輝坪から避難する人々。
だが、高い崖からそれを見下ろす邪悪な者達がいた。
「主よ、再創を……」
彼等は讃頌会の狂信者である。彼らは澄輝坪の人々を生贄に捧げんと、儀式を行っていた。
「恩寵を受けし、庇護の子を……」
もしかすれば彼らはそれを、本気でサクリファイスをホロウ外に召喚する儀式であると思い込んでいるかもしれないが、何のことはない。ただ、地面に埋まっていたオブスキュラの内部に眠るサクリファイスを呼び覚ましただけである。
『SYAAッ』
ド ド オ ン
内部からの圧力により、オブスキュラごと地面が破裂した。
その衝撃は軽い爆発のようでもあり、崖の下にいた澄輝坪の人々も気づいた。
「えっ」
「なにっ」
「な……なんだあっ」
空を滑空し、防衛軍も含めた人々に迫りくるのはサクリファイス達。
「う あ あ あ あ」
哀れ、防衛軍の兵士は上空から迫りくる怪物に対応できず串刺しになり死んでしまう――
「しゃあっ」
『NANIッ』
――ことはなかった。
杖にも見える凶器が突き刺さる直前、サクリファイスが何者かに蹴り飛ばされた。
その正体は……
「どうやら間に合ったようやな」
「あ、あんたはナダ・シン・シンカゲリュウの……!?」
黒いライダースーツ、黒いズボン、黒いエンジニアブーツ。
精悍な顔立ちのイケメンであるその人物こそ、灘心陽流の黒田光秀である。
「しゃあっ」
「怪物をぶち殺せェッ」
「人を襲う怪物は一匹残らず皆殺しだあっ」
そして、黒田を皮切りに大挙して押し寄せるのは灘・真・神影流の門弟達。
心身共に鍛え上げられた彼らはミアズマの怪物だろうが恐れはしない。ただ、澄輝坪の市民を守るために武術を使う時が来たのである。
「市民を守りつつ彼らの援護だ!」
「誤射の危険がある。ノーマークの奴を狙え!」
誇り高い志を持つ防衛軍の兵士達。
彼らはこの状況にいち早く対応し、門弟の援護を決めた。
しかし、防衛軍は高潔な者だけではなかった。
「少将! 市街地の“箱”が!」
「撤退だ、撤退しろっ」
ロレンツ少将とその部下共だ。
彼らはサクリファイスを確認するや否や、脱兎のごとく尻尾を巻いて逃げ出した。
上官にあるまじき敵前逃亡。軍法会議では即処刑ものの行為だが、戦闘に必死で気づく者は誰もいなかった。
「ぬおおおお腐れ怪物がっブチ殺したらあっ」
「市民を守れェッ、我々は肉壁だあっ」
「少将、ご指示を! ……少将?」
戦死者が出るか出ないかギリギリの状況。
灘の門弟も防衛軍も奮闘しているが、やはり近接攻撃主体の門弟と遠距離攻撃の兵士では連携が難しい。
誤射をしないように気を遣い、射線に出ないようにする。時間が経つにつれ徐々にパターン化され連携が洗練されていくが、怪物共は待ってはくれない。
弱き者から狩る。次のターゲットは……市民!?
「うああああ助けてくれーっ」
間に合わない。このままでは市民が殺されてしまう……そう思われた時だった。
『Eッ』
「なにっ」
光と共に市民の前に現れたのは、雲嶽山宗主の儀玄だった。
彼女が符を振るう。たったそれだけでサクリファイス達は吹き飛んだ。
「とうっ!」
「はっ!」
次にやってきたのは福福と藩。
澄輝坪に名だたる適当観の門弟が二人……ある意味最強だ。
『TEMEeRA GA TEKITOUKANNKA? SIBAKIAGETARAAッ』
それでも果敢に立ち向かってくるサクリファイス達だが……
バキバキバキッ
『HAUッ』
背後から伸びた腕により、腹部を両開きに引き裂かれて死んだ。
どさりと倒れた死体の背後から、奴がやってくる。特徴的な銀髪、儀玄と何となく似てるような気がするその人物は……
「さあっ、楽しもうぜ! 観音開きみたいに肋骨を開いて全身をめちゃくちゃに崩壊させてやるよ」
灘・真・神影流道場澄輝坪支部道場長、ポイズン・リーチ参戦!?
そして――
「お、おいあれを見ろ……」
「なにっ」
誰かがいきなり死んだサクリファイスの方を指す。
そこには、防衛軍が誇る精鋭部隊が。
「オボルス小隊が参戦してやがる。サクリファイスを皆殺しにして市民を一人残らず救助するために」
オボルス小隊参戦!
Now Loading......
「“町”に“サクリファイス”!?」
その知らせを聞いたリンとオボルス小隊一行は、駐屯地まで戻ってきた。
駐屯地では、アキラも含めた面子が顔を合わせている。
「ああ。町中大混乱のカーニバルだ。今は師匠達や灘の人達、防衛軍で抑えられているけど、山道付近まで手が回ってない」
「は、話が違うであります! 山道にオブスキュラはなかったはずであります!」
『オルペウスの言う通りだ。我々の持っている情報では山道にオブスキュラなど確認されていない!』
様々な憶測が脳裏をよぎる。
しかし、その時間すら惜しいのが現状だ。なぜなら、山道には少なくない民家が存在するのだから。
「とにかく、山道は全く警戒されてなかった上に街のサクリファイスに手を取られて兵力が全然足りてないんだ」
「お兄ちゃん……」
それを聞いたリンの答えは決まっていた。
「すぐに行こ!」
『我々が戦線を支える……ある意味最強だ』
こうしてオボルス小隊が市街地に参戦することになったのである。
ちょっと内容薄くてゴメンなあっ