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買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

# 915 週間レポート:大洋ホエールズ

2025年09月24日 | 1977 年 



ガマンせい!新人王のためだ
「巨人さんいらっしゃい」とおどける巨人キラーの斎藤明投手。それもそのはずで王選手の本塁打世界記録騒動の中で見事巨人相手にプロ入り初完投勝利を初完封で飾ったと思ったら、9月24日の対巨人最終戦(川崎)ではプロ入り二度目の完投勝利をあげたのだから、はしゃぐのも無理はない。これで7勝のうち巨人から4勝。おまけに完投勝利は全て巨人相手ときている。「僕の球はヒョロヒョロだから無欲で打つ打者には通用しないんですよ。巨人みたいに研究して意気込んで打ってくるチームにはタイミングが合わないとちゃいますか」と斎藤明投手によるとこれが巨人キラーの秘訣だそうだ。

ところで6勝目をあげて以来、6試合に登板しながら勝ち星を増やせず一度は新人王を諦めていた。特にヤクルトと中日相手に先発した時は、いずれも初回に4点を援護してもらいながら4回もたずに降板している。別当監督から「巨人戦の完封はマグレだったんだよ。これが斎藤の実力さ。こんなピッチングをしていたら新人王なんてとても無理」とキツ~イお叱りを受けて、さすがの強心臓の持ち主もショゲ返っていた。そんなドン底の斎藤明投手を救ったのは父親・秀夫さんから別当監督に届けられた1通の手紙だった。『愚息明雄を一人前にしてやって下さい。明雄は耐えることの出来る子ですからスパルタ方式でお願いします』と記されていた。

手紙を受け取った別当監督はさっそく外出禁止令と禁酒令を出すなど実行に移した。斎藤明投手は「親父も無責任だよな。勝手に手紙を出すなんて。俺はもう大人だぜ」と不満タラタラだが内心では自分を心配してくれる父親の思いに感謝したに違いない。その証拠に巨人に勝利した試合後には「親父のメンツを立てることが出来て良かった」と神妙な顔つきで語ったものだ。これで新人王争いはヤクルト・梶間投手(7勝6敗1S)、巨人・西本投手(6勝5敗4S)との三つ巴となっているが、斎藤明投手が選ばれれば昭和39年の高橋重行投手以来、大洋で5人目となる。


9年連続2ケタ勝利
平松投手が9月27日の対阪神22回戦で10勝目をあげて9年連続2ケタ勝利をマークした。もっともこの日の勝ち星は同点で迎えた7回に1点を奪われて降板した後に味方打線が逆転してくれて手にしたもので、平松投手も「負けが勝ちになるなんて完投勝ちより嬉しい。本当は最後まで投げなきゃダメだけどね」と苦笑い。ともかくこれで目標だった2ケタ勝利を達成したわけで「記録というものは積み重ねですからね。いくら投げたくても勝負させてもらえる機会を与えてもらえないと記録は作れない。感謝しかありません」と。



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