発達障害の人は、生き延びるために過敏さを発達させます。彼らにとって、過敏さは社会で生き抜くためのセンサーでもあり、同時に自分を責めるエネルギーの源にもなります。その内側には、「もう失敗したくない」「見捨てられたくない」という切実な祈りがあるのです。
発達障害の人は「うまくやれなかった自分」を責めるよりも、「それでも壊れずに今日まで生きている自分」に光を当ててほしいのです。思い出せる成功がなくても、今も立ち向かっているという事実こそ、最も確かな回復の証です。トラウマ治療の核心は、「完全に治る」ことではなく、“もう一度、自分に優しく触れられるようになること”なのです。
発達障害人へ。
過去のやらかしについて、反すう沼に陥ってしまうのは分かるけれども、成功体験を思い出せなくてもいいから、ここまでサバイバルして来たことは凄いことなのだから、そのことを少しは自分自身で誉めるのもありなんだよ。