書籍刊行ドタキャンもお咎めなし? 吉川晃司の反骨ポリシーと、納得できないことはやらないお騒がせ列伝の後先

公開日: 更新日:

「構成をし直すとか、延期にするということはできなかったのでしょうか。また通常、この手の本は編集者が構成し、ライターが文章をまとめるのですが、吉川さんは『いつの日にか、今ならやれるという境地を開拓できたなら、自ら筆を執ろうと思うしだい』としており、そうした慣例にもNOと判断したようにみえます。どうしても看過できないところがあったのでしょうけど、直前ドタキャンはきつい」

 普通に見れば「ワガママ」と取られるだろう。だが、納得できないことや筋の通らないことは看過せず、こだわり、ポリシーを貫ぬく生き方を貫いてきたことで吉川は知られている。

■尾崎豊の形見のギターを蹴った知人をぶん殴って書類送検

「1984年のデビュー曲『モニカ』からヒット曲を連発し、売れっ子になっても、バラエティー番組出演などを嫌い、22歳でナベプロから独立。その後も事務所と揉めたり、親友の尾崎豊の形見のギターを蹴った知人を殴って書類送検されたり、25周年企画でフィリピン無人島で10日間サバイバル企画に挑んで死にそうになったとか、そういうエピソードは数知れません。芸能人にはタブーとされる政治発言も辞さず、安倍政権時は『俺は現政権がでえっ嫌い』と声高に政権批判していた。東日本大震災では素性を隠して被災地を訪れ、自転車のパンク修理を行ったことも。『有事の際は軽トラが一番のスーパーカー』などなど、独自の語録もたくさん残していて、それらを一度まとめたいと本人も考えていたと思うのですが、それでもNOはNOというのが吉川らしいかもしれません」(吉川に詳しい芸能ライター)

■関連キーワード

今、あなたにオススメ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」